2015年11月23日

【LE装備】FBI SWAT 編 銃

★リエナクター向けの記事です

銃火器編

(FBI SWAT装備 リスト)




【ライフル ― 基本情報】
FBIではColt M4のカスタム品を使用している。



【LE装備】FBI SWAT 編 銃



2016年頃を境にカスタムの仕様が大きく変わったため、それまでの仕様を『旧カスタム』、仕様変更後を『新カスタム』(あるいは『現行カスタム』)と分けて呼ぶことにする。

カスタムの違いはハンドガードの種類を基準に判断することができ、旧カスタムはいつ頃から使用されていたかは定かではないが、M4らしい4面レイルのハンドガードが使用されている。
対して新カスタムはフリーフロートの現代的なARの外観をしている。


具体的な違いは後述するとして、まずは両カスタムにおける共通事項を確認する。



《バレル》
FBI SWATのM4はCQBバレルよりも少し長い11.5インチという絶妙なバレルレングスで基本的に統一されている。この長さはM733コマンドと同じ長さで、LE系特殊部隊では多い特徴である。



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一般的な14.5インチバレルのSWATにおける使用例がない訳ではないが、やはり11.5インチバレルがほぼ全てと言える。
特に14.5インチバレルは射撃訓練及び市民アカデミーでの使用がほとんどで、訓練用やGman用と考えた方いいだろう。



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14.5インチバレルの場合は、通常のM203用のへこみがあるMilitary向けバレルと、それがないLE向けバレルと二種類あるが、例としては後者の方が多数である。
(M203を使用する訳ではないので、特にそこに理由はなく、納品時の仕様の問題かと)

現行のカスタムになってからも使用例はあるが、いずれにしても14.5インチバレルの使用は非常に少ない稀な例であることには変わりない。


《フレーム》
はじめに解説した通りColt製を使用しているが、ワシントンの部隊でのみ訓練時にBushmaster製が使用されているのを確認している。



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これはあくまで同部隊における『訓練用』に過ぎない話なので、やはり通常使用のM4はColt製である。

刻印は新旧ともに定番の馬の刻印で、現在の新しいデザインのものではない。また、特にFBIへの納入品を示す刻印等もない。
(例外として稀に無刻印フレームもある)


新カスタムではODのロワーの使用例も確認されている。(SMR併用時)



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いずれにしても稀な例なので、そういうものもあるという程度だ。



《塗装》
FBI SWATはLEにしては珍しく銃器を塗装していることが多い。



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塗装の例自体は古くから現在に至るまである。

訓練時においては、訓練用にわざわざ蛍光色で塗装をしたハンドガードやストック、マガジン等を用いることがある。



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訓練用塗装は部隊(支局)により様々で、訓練用でも塗装をしていない場合もある。




【ライフル ― 旧カスタム】
旧カスタム(Old Custom)は前述の通り、いつ頃からあるものかは定かではないが、2000年初期には存在しており、当ブログで扱う近代的な装備になる直前のBDUがODの頃からも使用されている。



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新カスタムへの更新により、2017年には訓練以外での使用はほとんどなくなり、その訓練でも使用される機会は減ったため、現在では市民アカデミーで見かけることがほとんどだ。
しかしながら、僅かなパーツ交換こそあれど現在でも使用されている例はあり、新カスタムのパーツ構成においても外見こそ変わるが大きな影響を与えているのは間違いない。


旧カスタムを構成するのは主に3つの要素である。
・ハンドガード (Sure Fire ― M73)
・マウント (Rock River Arms ― Dominator 2)
・光学機器 (Eotech ― 512/552等 各種照準器)

新カスタムと違って、きちんとFBI独自のパーツ構成になっており、「FBIのカスタム」というのがわかりやすい王道の仕様と言える。



《ハンドガード》
フラッシュライトで有名なSure Fireの『M73』というハンドガードを主に使用している。
旧カスタムというだけあり、このM73は現在は廃版となっている。



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パッと見ではナイツのRAS等にも見えるが、放熱溝や固定方法が違うため、それらとの違いは非常にわかりやすい。
訓練時にはブルーやオレンジに塗装されていることもある。

SWAT用やGman用を問わず、旧FBIカスタムはほぼ全てがM73だが、極めて稀な例外としてはKACのRAS等も使用されている。



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このほか訓練用でM73以外のものが使われている例もあるが、いずれも使用例としては1割にも満たず、あくまで例外に過ぎないところだ。

いずれにせよ旧カスタムを構成する1つ目のパーツはM73である。



《マウント》
旧カスタムを構成する2つ目の重要パーツは、一見するとLMTのリアサイトにも見えるこちら。



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Rock River Armsのリアサイト一体型ライザーマウントの『Dominator 2』(通称:ドミ2)である。

説明文にある通り、FBI SWATの要望を受けて開発されたもので、Eotechホロサイトを僅かにかさ上げし、レーザーデバイス等によりレティクルが見えなくなるのを防ぐことができる。
そのうえアイアンサイトでも照準可能だ。


残念ながら、こちらも現在は廃版となっている。

このマウントについては代替品としての例外ではなく単純に併用する光学機器により使用されない場合がある。
ひとまず旧カスタムとしてはM73かドミ2のどちらかが使用されていれば、それに当てはまるだろうが、やはりM73との「2つで1つの旧カスタム」というのが正しいだろう。



《光学機器》
ドミ2がEotech用ライザーマウントとして設計されているので、3つ目の構成パーツ、旧カスタムを締める1品がEotechのホロサイトだ。

旧カスタムとしては、Eotechの512または552が主に使用されている。
もちろん例外もあるが、旧カスタムにおいては稀な例のため、重要な3パーツの1つとしてはEotechに他ならない。



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M73とドミ2については「コレ!」と決まっているようなものだが、Eotechについては512等が多くを占めているというだけで、同じEotechでも様々なモデルが使用されている。


2015年にEotechの一部製品が温度変化により照準が狂うという問題が発覚すると、丁度新カスタムへの更新時期と重なったこともあり、ドミ2にEotech以外の光学機器が使用されている例も散見された。



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FBIも国内での活動が基本ながらも、この問題を大きく捉えており、後の新カスタムに影響を与えることになったが、実際のSWAT隊員たちは特に気にせず使う人はEotech製を使用し続けた。

また、理由は定かではないが『旧』カスタムとは言うものの、現在でもそれを使用している隊員もおり、それらの隊員が単純に時代に沿った光学機器を使用していることもある。



いずれにしてもオールドスクールなカスタムではあるが、現在でも少なからず使用例もあり、人気のRG装備期から幅広い年代に対応したカスタムであるため、FBI装備の再現には入門向きのカスタムと言えるだろう。

装備全体と銃器(カスタム)の年代の整合性は装備再現における重要な要素だが、肝心なパーツが廃版ばかりで今から集めるには厳しいものがある。しかし、それがFBI装備の現実でもあるのが難点だ。




【ライフル ― 新カスタム】
2015年頃から2017年にかけてFBIはM4の近代化改修を行いはじめ、これによりM4の外見や仕様が大きく変わったため、明確に新旧と区別することになった。(新カスタムへの移行は2017年で完了)



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旧カスタムは構成する3点のパーツから判断していたが、新カスタムについてはハンドガードのみで判断可能である。
簡単に言ってしまえば、新カスタムはハンドガードがフリーフロート化しただけだからだ。

しかし、この変更は単にパーツだけの話ではなく、扱いにおいても現代的な使用ができるようになったため、旧カスタム以上に個人ごとのカスタムの幅が広がった。

また、ハンドガードの変更に伴いフロントサイトが固定式でなくなったため、Dominator 2による光学機器のかさ上げが不要となり、同パーツが使用されなくなったのも外観の印象を大きく変える一因となった。



《ハンドガード》
フリーフロートのハンドガードを採用したのが新カスタムな訳だが、旧カスタムは例外を除きM73の一択であったのに対し、新カスタムでは二種類のハンドガードが正式に採用されている。

1つ目はTroyのAlpha Rail 9"だ。



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バレル(11.5")に適した9インチサイズで、市販のものと同様である。製品としては2カラーで展開されているが、FBIではブラックのみ使用されている。

Madbull等からレプリカが出ているTRXと似て見えるが、AlphaはTRXのように専用バレルナットを使用する必要がなく、固定方法も異なる。


本格的に普及したのは2016年からだが、大半の装備において先駆けて使用をしているワシントンの部隊では、2013年に既に使用例があった。



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特にAlphaは後述のSMRよりも先に導入されたこともあり、2015年頃からの銃器含む装備更新の波に飲まれ、多くの隊員が従来のパーツを流用し、旧カスタムからの扱いを大きく変えようとしなかった。



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M900やレディマグ、GPS02等のフリーフロートのハンドガードと併せるパーツとしては、一般的に見ても珍しいカスタムの仕様で使用している隊員も現在まで少なくはない。
(もちろん各種アングルグリップ等を使用し、現代的な仕様にカスタムしている隊員もいる)


また、新カスタム更新後も14.5"バレルの使用例があり、これらにはAlpha 13"のFDEが同色のアッパー及びTA31-ECOS-RMRのセットで取り付けられている。(バックアップサイトはない)



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これまで実際の出動で14.5"バレルの運用はほとんどなかったが、近年のテロ増加や近接戦闘用のパトロールライフルと長距離射程のスナイパーライフルとの間を埋めるマークスマンライフルがなかったため、これらの理由から運用されるに至ったのではないかと予想する。

またFDEカラーでアッパーごと支給なのは、付け替えの利便性と識別のしやすさが理由として考えられる。

いずれにせよ、このマークスマン仕様が必要とされる状況や人数は極めて少ないため、使用例も少なく、正確なことは把握できていない。


続いて2つ目の現用ハンドガードがこちら。



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Geissele SMR Mk4 10" Federal Modelだ。


フロント部に4面のレイルを備えた、Geisseleの定番M-LOKハンドガードのSMR Mk4だが、このFBIが採用するモデルは『特注品』で、通常のラインナップにない10インチ使用となっている。

大きさが近い市販モデルは9.5インチで、0.5インチとセンチで言えば1cm弱違い、もともと11.5"と短いバレルに合わせているため違いが際立っている。

色も特注品なだけあってOD(通常はFDEまたはBK)となっている。また、BK版もある。

そして、市販品でなく特注品であることを強調するように専用の刻印が入っている。



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このSMR Mk4 Federal Model(略称:SMR)は2016年に確認され、2017でAlpha Railより遅れて普及しはじめたフリーフロートのハンドガードで、Alphaよりも後ということもあり、主に更新が遅かった地域で使用されている。(例外はもちろんあり)

そのためカスタムの方向性として、Alphaでは旧カスタムのようにGPS02等のゴツいフォアグリップの併用例も多く見られたが、SMRではアングルグリップ等の現代的なパーツのみで構成される。
(構造上GPS02等は向いていないため、カスタムの幅としてはAlphaよりも狭い)

M-LOKとはいえ特別それを活かしたパーツが使用されている訳でもなく、Alphaも含め新カスタムはなかなか軽量化以外の点を活かしきれていないのが現状だ。


念のためお伝えしておくと、HRTでは逆にTRXが使われていたりするが、AlphaやMk4は使用されている例がない。あくまでHRTとSWATは『全く別の部隊』なので装備も当然違うことに注意頂きたい。



《光学機器》
新カスタムになりドミ2が不要となったため、これまで半ばEotech縛りとも言えた光学機器の使用例が多種多様となった。

Eotechについては引き続き使用する隊員も少なからずいるが、新カスタムになってからはドットサイトが本格的に使用されるようになった。


何よりもドットサイトそして新カスタム更新への大きな理由となったのが、Eotechの温度変化により照準が狂う問題だ。
事の詳細については省くが、FBIはこの問題を受けてHRTでT-2を新規採用する運びとなった。
(T-2を採用したのであって、Eotech製品の使用を取り止めた訳ではない)

HRTに限定した話ならともかく、地域ごとで活動するSWATにおいては気温が極端に変化することは少なく、更新するほどの大きな問題にはならないはずというのが一般的な感覚だろう。
しかし、FBIは銃器や装備品の選定で軍の判断や規格を重要視する傾向があり、光学機器含め装備更新はこうした流れの中でのことだ。


前置きが長くなったが、新カスタムでも様々な光学機器の使用例があるなかで、特にスタンダードとなるのは新規採用された以下の二種類のドットサイトである。

1つ目はAimpointの『T-2 (またはH-2)』で、HRTに続く採用となった。



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例外もあるが、主にDaniel DefenseのMicro Mountと併用されている。
また廉価版『H-2』の使用承認も得られており、こちらの使用例も多い。


2つ目はSig Sauerの『Romeo 4M』だ。



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マウントは付属のハイマウントを使用している。

シンプルなドットサイトのT-2と違い、Eotechのような65MOA + 2MOAのサークルドットにも切り替えが可能で、T-1より優れている等の高い評価を得ているRomeo4シリーズの軍/警察向けモデルだ。

併用例は旧カスタム(2017年時)でもある。


2016年に採用を発表、2017年に競争入札を経て請負業者のTidewater Tacticalにより納品が開始され、同年後期から徐々に使用例が増えてきている。

Romeo『4M』はFBIの採用等で注目度や売れ行きも悪くはなかったはずだが、FBIへの納品完了から間もなく廃版となった。



また、フロントサイト及びドミ2がハンドガードの変更に伴い使わなくなり、フリップアップ式のバックアップサイトが併用されるようになった。



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基本的にTROYのFolding Battlesights(HKタイプではない)が使用されているが、例外としてMagpulのMBUSを使用している例も稀にある。



以上ここまでが『新カスタム』を構成する基本的なパーツだ。
このほか新旧問わず定番のカスタムパーツや部隊ごとに特徴のあるカスタムが組み込まれ、新カスタムといえど仕様は多種多様である。

更新時期の装備や傾向を見るに、支給は新規支給でなく、パーツ交換による改修の可能性が高い。



新カスタム含め新装備もまた、装備のベースとなるプレキャリから銃まで収集が非常に難しい。
特に新装備、つまり年代を象徴するアイテムがこぞって民間販売がないものやレプリカが存在しないものばかりで、再現にあたってはこのM4に限った話でなく気合いと運と金が必要になる。




【その他 ― 新旧共通の定番パーツ】
ここまで新旧の違いを特徴づけるパーツを解説してきたが、続いて新旧関わらず合わせて使用されることの多いパーツを厳選して解説する。
(詳細は使用例一覧の記事にて)

また、ここで紹介するパーツ、そして一覧に記載されたパーツひとつひとつで特徴や運用例など更に語ることができるが、終わりが見えないので割愛させて頂きたい。



《フォアグリップ》
ここに記載したものと同じくらいに使用例があるパーツもないわけではないが、厳選するのであれば以下のものだ。



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・Grip Pod System GPS02
FBIでは最も定番のフォアグリップのひとつで、旧カスタムから新カスタム(Alpha)まで長きに渡り愛用されている。

・Magpul RVG
主に新カスタムで使用されている。紹介はしたものの使用例はそこまで多くない。

・Magpul AFG2
新旧問わず使用例の多いアングルグリップ。

・FAB Defense PTK
何気に使用例の多いアングルグリップで、旧カスタムから新カスタムまで使用されている。使用承認を得ているパーツのひとつでもある。


《ストック》
定番のストックは大抵使用されている。旧カスタムではColtの標準型クレーンストックの使用が最も多く、また旧型ストックの使用例も適度に見られる。

また、やはりAlpha Railの新カスタムではこれらのストックの組み合わせもあり、Alphaの旧カスタム系パーツとの互換性の強さがわかる。



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また、Magpulのストックも使用されており、特に新カスタムではCTRは欠かせないパーツの1つと言える。


《ウェポンライト》
StreamlightのTLR-1とINFORCEのWMLの2種類が主に使用されており、次いでSureFireのM600等の使用例が多いといった具合だ。



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旧カスタムではTLR-1、新カスタムではWMLが定番のウェポンライトと言えるが、それぞれ新旧関わらず使用例はある。


《マガジン》
基本的には新旧問わずSTANAGマガジンが使用されているが、もちろんPMAGやTROYのBattle Magといったものの使用例もある。
特に新カスタムだからといってPMAG等の使用例も増加したりはしていない。




【ライフル ― まとめ】
《使用承認の考察》
カスタムパーツについては説明をかなり省略することにしたが、これらのパーツの多くはFBIでの使用承認を公に、または支局ごと?個人ごと?で受けて使用されているようだ。

FBIにおけるライフルは、パトロールライフルの位置付けとなっているようで、支給時は決められたパーツが予め取り付けられたもの、あるいは指定して取り付けたものが付属しているものとみられる。(特に新カスタムを新規に受領する場合)

Romeo 4Mが使用承認を受けた結果採用されたことや、FBIの内情を一部知る法執行機関職員の話、実際の運用体制を見れば充分考えられる。

Gmanは上記のような仕組みでライフルを持っている可能性があるが、SWATについては特殊部隊なため、パーツの使用承認や個人使用の許可が降りやすいのかもしれない。
いずれにしても基礎パーツが承認を受けて使用されているのは間違いなさそうだ。



《Colt LE6920-FBP1》
Coltの由緒ある製品のひとつにLE6920というモデルがあるが、これにFBI同様のカスタムを施したLE
6920-FBP1というモデルがある。

こちらは同じ仕様のものがGmanにおいて2016年に使用が確認されているが、FBIにおけるカスタムは改修という形で行われているため、Gman及びSWATも実際FBP1を使用している訳ではない。



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説明文にはFBIの注文によるオーバーランのため販売されたとあり、これらの事情や実際の運用品から察するに、新カスタムへの改修をColtが代行した可能性が考えられる。
(SMRの発注には関与していないと思われる)

その際の余剰品から組み立てられたのがFBP1で、結局のところ採用品と何が違うかと言えばフレームが別物ということだ。
FBIのものは昔から使われているもので、パーツのみの改修品に対し、FBP1は民間向けの商品なため、もちろんフレームも新品かつ民間向けの刻印になっている。

ただ、FBP1としてFBIも購入することができ、もしかすると画像の銃もFBP1なのかもしれない。
(あくまでこの画像に限っての話)




【ハンドガン】
基本的にSWATで使われているのはこの2種類。


《Glock 22 Gen4》
BlackのGen4フレームで、ほとんどがSF X300またはSL TLR-1と併用されている。
ライトなしは一周回って2017年以降、最近の方がそういう運用例も見られる。



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2016年後期から同じくGen4のFDEフレームへの改修がはじまり、ライフル同様それまでの仕様を旧カスタム、FDEフレーム化した仕様を新カスタムと区別できる。

実際のところ同じGen4フレームなのが、色がFDEに変わっただけなので、BKフレームでも新カスタムとなっている場合もあり、正確には2017年より前か後かの仕様の違いということになる。


新カスタムではビーバーテール バックストラップまたはHOGUE #17000、加えてエクステンデッドマガジンの使用ができるようになった。
すべて必ず使っている訳ではないが、多くの隊員がいずれか使用している。


2016年にFBIでG17Mの採用が決まったが、少なくともSWATはG22の使用を続けている。
G17Mは早期にトラブルも起きており、Gmanにしても実際のところどの程度運用されているかは不明である。

ただ、G19Mについてはアカデミーでは既に使用されており、Gmanの候補生たちが射撃訓練にて使用している。(とはいえSWATとしては未確認)



《SFA FBI Bureau Model》
Springfield ArmoryのFBI向けに作られた1911のカスタムモデルだ。
厳しいトライアルを勝ち抜いた名銃でもある。



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(画像はBureau Modelと同型のProfessional Model)



2000年に入ってからSWAT/HRT向けに大量に納入され、Glock22が本格的に採用されるまではよく使用されていたという。



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(現在のFBI SWAT)



FBI全体としてはとっくの昔に使用しなくなった拳銃だが、装備や銃の更新続く現在でも、45口径に拘る隊員が多数のG22に紛れて使用していることが稀にある。
とはいえ、その場合もほとんどが後から出たレイル付きモデルで、ウェポンライトとの併用がほとんどだ。本当に初期のレイルすらない仕様のものは更に使用例が少ない。




【サブマシンガン】
訓練等でのみMP5A5が使用が確認されていたが、近年では見かけることもなくなった。



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SureFireのライトハンドガードにC-MOREだけと、M4と比べ随分と普通だ。




【スナイパーライフル】
FBI SWATのスナイパーである、FBI Sniperが使用する狙撃銃は3種類ある。


現在まで最もよく使用されているのはH-S Precisionのカスタム品だ。SWAT隊員らは“Custom Built”と呼んでいる。



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BKがほとんどだが、近年MCの使用例も確認されている。塗装の例も多い。


続いて同社のHeavy Tactical Rifle (HTR)が使用されている。



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実際のところカスタムビルトよりも前から運用はされているが、RG装備を本格的に使用する頃にはカスタムビルトの方がよく使われるようになっていた。


上記二種のボルトアクション式に加えて、SR25もスナイパーライフルとして運用されている。



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サプレッサーを用いる点でも上記二種との差別化がされている。

昔は円筒ハンドガードのMatch Customとしての使用も確認されている。


特に2017年からの最新事情としては、カスタムビルトでさえ採用から長いためか、装備更新の一部として新たな狙撃銃も採用されている。



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MDT社のLSS-XL Chassisを用いたカスタムライフルの使用が現在少しずつ確認されている。

まだ、最近の話なので使用例はこれから増え、そしてこれまでのボルトアクション二種が徐々に退役していくものと思われる。


いずれもスコープは昔からLeupoldの各種製品が使用されており、近年ではMark6の方が主流となっている。




【ショットガン】
定番M870の伸縮ストックとブリーチャー、2種類が使用されている。



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どちらのカスタムでも、SufeFireのライト付きフォアエンドの使用例が多い。

SWATは主にブリーチャー仕様を使用し、それを扱う隊員はBreacherとなる。




【グレネードランチャー】
HK69の使用が各地で確認されている。


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LEなので発射するのはスモーク等の鎮圧用弾頭であると考えられる。
また、現在でも運用されている。(2017年時点)








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Posted by テンプラ  at 15:58 │Comments(0)LE装備FBI解説/考察

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