2016年09月28日

U“LE”O

先日行われたUOC-T2に参加してきました。

普段LEがメインなのに何故UOのイベントに参加しているのか?というところですよね……


皆自分の中での様々な設定を基に“それらしい”装備を着こなしている中、堂々のPOLICEパッチで参加してきました!



U“LE”O

U“LE”O

U“LE”O



アイエエエ!? ポリス!? ポリスナンデ!?

当日は「なんでUOCにLEがいるんだよ」「UOの中に警察がいやがるぜ」みたいな視線を凄く感じましたが、こちらとしてはLEと思われないと装備の意味がないですし、POLICEと思われるのは意図としても大歓迎でしたね。

何故なら、これでも一応実在するUOの装備だからなのです。



U“LE”O

U“LE”O

U“LE”O



元ネタありきのUOなので、本来なら一番説得力があるはずなのですが、それだけ本当にUnknownな存在であることもわかりました。



正直UO=パラミリ系というような固定観念が定着しているイメージがありますが、所属不明という点で言えばUnknown Law Enforcement Operatorも存在するのです。

まず、LEと思われているのは全く問題なく、むしろLEであることは最低限悟ってもらえるようにしないと“LEのUO”とは言えません。

そこで本題のPOLICEパッチを貼っていますが、この部隊は恐らくPOLICEなんかじゃありません。しかし、人々にはPOLICEと思わせておきたいからPOLICEパッチを使用しているのです。
なので“POLICEだ”と思っていたであろう方々は、見事に術中にはまってしまった訳ですね。

そして中途半端に色々知っていると、UOでもないと思われてしまうのがこの装備の難しいところです。
(特に普段から当ブログをご覧に頂いている方には尚更のことでしょう)

これをUOと解釈するにはアメリカの情勢とこの事件について理解した上で、参考にした写真が撮影された日付やその直前のできごと、そして某組織、某部隊、LEについても知り、“なるほど”という気付きが必要なのです。

日本でも取り上げられていた話とはいえ、やはり普通は遠いアメリカのニュースなんてミリオタでもそうそう見ないですよね笑
(ここはやはりLEの性分でしょうか)



パッチは写真の本職の方々が使用しているものと同じHero's Pride製の大小セットです。



U“LE”O



本職の前面のパッチは同社の#5717で、今回買ったものとはフォントも違えば枠の色も違うので、枠だけでもシャーピーで黒に塗り潰しました。本当は前面も合わせたかったですが、輸入の都合上急いでいたので仕方なかったです。

アメリカのその辺のショップで普通に置いてある安物ですが、本職もそんなものでUnknownさを出そうとは実に安易な話ですよね。

回りくどいことをせずに、素直にパッチを全て取り外していた方は、アメリカの界隈でも「軍用のガスマスクポーチに、デルタみたいな髭……一体何の部隊だ?」と狙い通りにUnknownになれていました。



U“LE”O



パッチだけでなく、サングラスのかけ方等の細かな部分にも拘っていたので、テキトーそうな装備の割には何気に頑張っていたのです。
(ここまでやらないとサバゲーマー装備やただのLE装備になってしまうのが難しいところ)

どんなに頑張っても、このままLE装備系イベントにも参加できてしまう装備であることは事実なので、多少の誤解は致し方ないですね……



それにしても撮影して頂いた写真がどれも良い感じに雰囲気が出ていて非常に満足でした。撮影してくれたカメラマンさん各位と友人に感謝!

嬉しいことに丁度戦闘していないところを何回か撮影して頂いたので、構図が参考写真に似ていたりして雰囲気バツグンでした。
贅沢な話、LE的には銃を構えている写真は格好よくてもリアルさが皆無なので、好きじゃないんですよね笑

最後にUOC-T2運営の皆さんには楽しいゲームに(加えてパッと見がUOらしくない僕らを追い出さないでくれて)感謝です!





【答え合わせ】

Oregon Standoff時に出動した“FBIのような部隊”の装備がモデルですが、なぜ明確にFBIと言わないのか、POLICEパッチなのかと言うと、画像の彼らが出動する前に原因があります。

FBIが地元警察と協力し、武装市民の中心人物ら5名を逮捕、1名を射殺したのですが、特に射殺された容疑者に関して、射殺された際の映像が「容疑者が両手を上げていたにも関わらず撃った」ように見えることがアメリカ中で賛否両論の大問題となりました。
しかしながら「隠し持っていた銃を抜こうとしていた」ようにも見えるのも事実で、いずれにしてもどちらが良い悪いも言い難い事件です。



U“LE”O



そもそも事件の発端としては政府側の横暴な話で、はじめは政府側が強く反発を受けていました。
ただ、そこで複数の市民らが武装蜂起し、過激発言を繰り返すようになってしまったがために、もうどっちが良いも悪いもない泥沼な話となり、最初は武装市民らに協力的であった人々の支持もあっという間に少なくなり、最終的にはFBI側の支持者が多数現れるようになりました。



U“LE”O



こうしてFBIと地元警察を、ある市民は支持し、ある市民は非難し、武装市民は憎みといった状況になり、安易にFBIであることを晒しておくのは危険だろうと、FBI職員がPOLICEパッチを貼っていたのではないか。


……というのが、この装備の真相です。

あのパッチ自体は、アメリカのその手のショップなら、どこにでも置いてあるような物で、支給されたのか道中で個人的に購入したのかわかりませんが、いずれにしても所属を隠す目的で使用していたのは明らかです。



しかし、それだけでUOとは言えません。

では、なぜUOと言えるかといえば、彼らの写真が撮影された日、FBIパッチを貼っていた隊員も普通に居り、ギアだけ見ればFBIとはいえパッチパネルはもちろん、支局章等が見られないため、確実にFBIであるかは証明できず、かといって地元警察の地域章もないため、本当に所属が不明なのです。



U“LE”O

U“LE”O



アメリカ本国でも、とあるサイトでは本当に「彼らが何なのか」という議論が一部の趣味者の間でされていました。



UOCで「POLICEパッチのLE共がなぜ所属不明部隊のイベントに来ているんだ?」と言う人がいれば、それはまさしく「所属不明に翻弄されてしまった」と言えますね。

結局LEということしか分かってないじゃん!と。


“POLICE”において、POLICEパッチは別に所属を表すアイテムではないのです。POLICEは全国各地のどこにでもいるからこそ、所属を表すのは通常肩などにある地域章なのです。



U“LE”O
(地元警察:肩に地域章が見られる)



「パッチパネルだけ貼っておけばLE装備」という認識の方は多いですが、装備の多様化によりギアだけでは判断のつかないアメリカのLEにおいて、連邦系の固有組織名のある組織以外(POLICEやSHERIFF等)は、基本的にパッチパネルのみで所属を示すのは不可能だと思います。

加えて“LE装備”という言葉も、あくまでカテゴリーの名称に過ぎず、“UO装備”と同じ括りという認識も大切です。


どれだけ所属が不明とはいえ、結局はミリタリーかLEか民間のどれかでは必ずある訳です。

LEのUOと言った時に、少なくともLEであることがわかる要素は、POLICEパッチ程度しかなく、手錠程度ではミリタリー系UOでもありそうですから、やはりU“LE”O装備とはそういうものなのです。

LE装備は近年流行り出したがために、情報が少なく、普段ミリタリー系装備をしている方々には未知な部分も多々あり、ULEOはやるにも理解するにも、知識がなければ難しい装備と言えますね。


ちなみにですが、事件の結末は最後まで立て籠り続けた4人の投降によってあっさりと、そして密かに終わりを迎えていました。
そして、あの装備の方々は少なくともメディアには“FBI”として報道されており、本当にFBIであるならば、全く所属を隠しきれていなかったのが最高にFBIらしいですw




タグ :LE装備

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Posted by テンプラ  at 01:32 │Comments(0)LE装備

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