2017年11月28日

King Arms MDT LSS

今回は珍しくエアガン本体の紹介です。


『King Arms MDT LSS Tactical Rifle (DE)』



King Arms MDT LSS


King Arms MDT LSS


King Arms MDT LSS



キングアームズ製のガスボルトアクションライフルです。M700にModular Driven Technologies Inc.のLSS Chassis Systemを組み込んだモデルとなっています。

MDTのライセンスを得ているため、シャーシ各部の刻印やサイズがきちんと再現されています。


LSS Chassis SystemはAR-15系のグリップとバットストックを使用することで、精度と使いやすさの向上を狙った製品です。

本体にはCAA社のライセンスを得たCBS+ACPとUPGが取り付けされており、このほか各種ガスブロ対応のグリップはもちろん、実物パーツも使用可能です。

なので、正確に言えばLSSな部分は画像のDEカラーの部分だけということですね。


カラーはBlackとDark Earthの2種があり、購入したのは画像の通りDEです。



なんでまたこんな銃を買ったかといえば、もちろんFBI SWATが関係していない訳ではないのですが、単純にボルトアクションライフルが一丁欲しかったというのが理由です。
FBI SWATとの関連性については後ほど……


このKA製LSSは発表時は一部で注目されていましたが、発売時の価格が高かったせいか、注目されただけで終わってしまったように感じます。
実際日本はおろか海外ですらレビューがされておらず、今回の記事が世界初かもしれないレベルです。



それではLSS本体を見ていきたいと思います。



King Arms MDT LSS


King Arms MDT LSS



中身は本体と説明書しか入っていません。また、説明書は同時発売のMDT TAC21と共通のものとなっています。


弾速はこのような計測値となっています。



King Arms MDT LSS



海外製でこれなら充分ではないでしょうか。


また、ガスボルトアクションなので、ボルトハンドルがフルストロークで軽いのが良いですね。



King Arms MDT LSS



ボルトハンドルを引き抜くのも簡単なので、メンテナンスも容易です。装弾はボルトハンドルを引いてからマガジンを入れます。

スコープマウントレール前方のダイアルがホップ調整ダイアルで、ホップ調整が簡単にできるようになっています。


実射性能としては、箱出しでも真っ直ぐな弾道で飛んでおり、問題なく使えると思います。

総評としては、性能も外観も申し分ないクオリティだと感じています。
他でモデルアップされておらず、ライセンス生産というところに大きな価値がある一丁でしょう。



続いて先ほどまでの写真でLSSに取り付けられているスコープを紹介します。


『Tac Vector Optics Marksman 3.5-10x44』



King Arms MDT LSS


King Arms MDT LSS



ベクターオプティクスの製品は、種別としては一応実物にあたり、実銃への取り付けもできます。

主に狩猟向けスコープのエントリーモデルを多数展開しており、実物とはいえ平均2万円程度と低価格です。このマークスマンも正規代理店で2万円くらいでした。(90日間の保証あり)

イメージとしてはノーベルアームズ等に近い感じですかね。それらのメーカーの海外番的な。


それでは中身を確認します。ベクターオプティクス製品はパッケージが特徴的です。



King Arms MDT LSS


King Arms MDT LSS



四角系ではなく三角形の箱に入っています。


内容物はかなり充実しており、これで2万円なら結構お得ですね。



King Arms MDT LSS


King Arms MDT LSS



スコープ本体、レンズカバー、キルフラッシュ、マウント、色違いの調整ダイアル、レンズクリーナーが含まれています。


取り付けた状態の前後はこのような感じです。



King Arms MDT LSS



アイレリーフは3~4インチ程度で、3.5~10倍の倍率変更が可能です。

Marksmanは長さ335mm、重さ615g、衝撃耐性や防水及び霧耐性もあり、航空機グレードのアルミ素材でできています。


細かなスペックは公式HPにも記載されているので省略させて頂きますが、各部の作りや性能は一応実物というだけあって良くできています。
一般的なスコープの機能を全て押さえた、低価格なりにも実物らしい製品です。




さて、ここからはFBI SWATな話をしていこうと思います。

今回買ったLSSとMarksmanは直接的にFBIの装備とは関係ないですし、私自身FBI装備として使うつもりで買った訳ではありませんが『一応関連性はある』ということを前置きしておきます。


FBIは2017年より同MDT社のLSS Chassisを調達しはじめました。FBI SWATのSniper(FBI Sniper)がこれまで使用してきたHS Precisionのライフルも、採用より長い年数が経っているため、現在の装備更新の内の一つとして調達されています。

また、FBIが採用したのはLSSのXL Chassisで、キングアームズとはモデルが異なります。



King Arms MDT LSS



主な違いはシャーシが前方に長く、ストックが同社のスケルトンストック仕様となっていることです。
もちろんストックパイプを取り付けてAR-15用向けパーツを使用することもできますが、FBIでは特にそこを弄ってはいません。

さきほどの通り、LSSの部分はあくまでシャーシの部分ですが、搭載されている元のライフルはこれまでとは違うようです。

公式HPの説明文には“ergonomics”というワードが含まれていますが、FBIはガンパーツにおいてエルゴノミクスなアイテムを好む傾向があり、近年使われているパーツ類は大体それを特徴としています。
なので、採用を知って公式HPの説明文を読んだときは「いかにも好きそう」と率直に思ってしまいました笑


いずれにせよ現状使用例はまだ少なく、今後も全面的に調達されるかと言えば、そうは思えませんが、これからが気になる一丁ですね。


そういうわけで『一応関連性はある』ということなのです。



スコープについては、FBI Sniperがよく使用しているLeupoldのMark6 3-18x44mmに代用品を探している過程で見つけたのが、Vector OpticsのMarksmanでした。



King Arms MDT LSS



Vector Opticsもレプリカとして売り出している訳ではないので、こうして比べるとチューブ径こそ同じですが、見た目や長さは全然違います。

とはいえLeupoldの方は約40万円で、FBI Sniperの装備はそんなお金をかけて、わざわざやるような装備ではないですし、スネークスキン塗装してしまえば遠目ではわからないでしょう。

何よりも私もFBI Sniperがやりたい訳ではなく、参考にしただけなので充分かなと。



King Arms MDT LSS



特にMarksmanに付属するマウントは、Leupold製のパクりで、こちらはスコープに対してシルエットがソックリです。
どちらかといえば、そっちに注目して購入したという感じですね笑



バイポッドは、FBIではHarrisのHBLを主に使用していますが、HBRも使用しています。



King Arms MDT LSS



地味に重要なポイントとして、この首降りの調節を簡単にする“S” Lockが着いていたことから、こちらにしました。(後方のレバーのようなもの)

FBIはこの“S” Lockも併用しています。



そんなところで、FBI Sniper装備をやるつもりは全くありませんでしたが、参考にして組んでみた感じですね。



King Arms MDT LSS



KAのLSS自体も非常に良いエアガンだったので、この記事が購入のきっかけや参考になれば幸いです。




タグ :FBI装備紹介

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Posted by テンプラ  at 15:00 │Comments(0)装備紹介

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