2019年01月27日
FBI Loadout Collection 2018
2018年のロードアウト備忘録
《Gman》
特にこのスタイルでサバゲに行ったこともないのですが、モノはあるのでやってみたGメンです。
ウェアは5.11のポロとパンツで揃えてあります。このようなスタイルはよく“私服装備”と言われますが、FBIにおいては5.11の各種ウェアが正式に制服として採用されているので、これでも制服装備になります。
ユーティリティポロ(BK)とタクライトパンツ(KH)を着用していますが、5.11のウェアなら大抵のものが採用されており、モノも個人で選べるようなので、SWAT装備のように“これ”という決まりはありません。制服=統率のある衣服という固定観念は捨てないといけないです。
なので、ポロシャツだけでなくTシャツも着ますし、色も黒だけでなく紺や緑、赤や青などの派手な色の使用例もあります。パンツも定番タクティカルパンツやストライクパンツ等様々です。パンツに関してはカーキまたはストーンカラーが好まれているようです。
とりあえずやってみただけなので、かなり雑な仕上がりです笑
真面目にやるなら、カンガルーポーチ等は外してプレキャリはあくまでボディーアーマーとして着ているだけという風にすれば雰囲気も良くなりそうです。
《FBI K9》
絵面はふざけていますが、装備はきっちり本職の装備を参考にしています。
《San Francisco Division》
サンフランシスコの部隊の2018年装備を意識してみました。同部隊はJPCを使用している完全にマルチカム装備の部隊です。
隊員のうち一人が、BFGの3連テンスピードの左右にフラッシュバン、真ん中にハンドカフという面白いセットアップをしていたので取り入れてみました。
ヘルメットをぶら下げているのは写真再現ですが、実際やってみると非常にジャマでした(当たり前)
《Hoston Division》
ヒューストンはFBI SWATとしては露出が多い、有名な部隊の一つです。特に同部隊は他の部隊に先駆けてPVC製の支局章を使い始めた部隊でもあります!
2017年よりいくつかの部隊でPVC製支局章を使い始めていますが、中でもヒューストンは最も露出が多い部隊かつ、パッチのデザイン性も高く、その支局章は非常に価値が高いです。
そんな実物パッチを運よく入手することができました!
パッチとはいえ1万8千円もしましたが、FBI装備における最も希少価値が高いアイテムは他でもなくパッチであり、3万円しなかっただけ安く買えた方だと思います。
そんなヒューストンの部隊ですが、CRYEではなくアークテリクスのコンバットアパレルを使用しているのが特徴的です。現行のLA等でも使用されていますが、これについても他の部隊より早い採用でした。
《ジャケット装備》
ジャケットはきちんとしたものを着ておけば間違いなく格好良くなる魔法のアイテムです。
防寒も兼ねてARC'TERYX LEAFのAlpha Gen1を買いました。ミリタリー系装備はもちろん、FBIでもワシントンの部隊等が使用している定番アイテムです。定番であり廃版のアイテムでもあるので、FBI装備としてこういうスタイルに興味があれば早めに手に入れることをオススメします。
《FBI Sniper 2018》
FBIスナイパーはジャケットと大きなバックパックを手に配置地点へ向かうところがよく目撃されています。ロービスラックの使用例は一応ありますが、スナイパーはマルチ上下にハーフギリーの方が印象強いです。
いずれにしても、この写真もノリでやってみただけです笑
《PICO-DS》
FBI SWATの最新プレートキャリアです。昨年のNYタイムズスクエアでのカウントダウンの警備に出動していた隊員が初の使用例でした。直感で普及するとは予想していましたが、当たっていたのは少し自慢です笑
主に装備更新の遅かった部隊で使用されており、使用例としてはバルチモアが有名ですね。(ちなみにNYも都市の部隊ではありますが、意外にもよっぽどまでRGを使っていました)
バルチモアは実物支局章も持っているので再現はしやすいのですが、PICOは基本的に“盛らない”スタイルになるので、マルチカムも相まって味気ない雰囲気になりやすいです。
なので、申し訳程度に同じく採用しているアトランタの要素(PVS-31)を混ぜてみました。
話はそれますが、これを手に入れるまでのいきさつが酷いもので、はじめはTYRが在庫がないのを黙って上位版のAPCの方を送ってきました。納品書までバッチリ書き換えてある辺りぬかりなかったですが、そもそも頼んでないし、注目時のメールはDSで届いているので、すぐに問い合わせをしました。
幸いなことに担当者は丁寧な応対をしてくれましたが、返送はフェデックス指定、これも近くに営業所があったので本当に運が良かったです。また、そもそも在庫がないものだったので、私の分だけ優先的に作ると言ってくれましたが、それでも数ヶ月待たされました。
ここまでのやりとりが全て英語なので面倒くさいことこの上なかったです。まあ普通の人なら上位版のAPCが来たら、むしろ嬉しかったかもしれませんが……
あとは完全に元ネタなし!雰囲気だけそれっぽい!なスタイルを、たまには使用例に縛られずに羽目を外してやってみました。(本当は寒かっただけです)
《LE Wars Final》
遅れましたが、最後にLEWFでの写真をいくつか貼ります!
まず撮影して頂いた多くの方々には、本当に感謝しています。ありがとうございました!
はじめにRG合わせの写真ですが、ちょっと加工したら面白いぐらいに市民アカデミーでの訓練展示感が出ました。
このほかの写真も解説を交えて紹介します。
実際の訓練展示を元ネタにした逃走車輌の確保ですが、写真で見れば良い感じですが、実際は物凄い短い時間で皆さんと構成を練って、ぶっつけでやったので少しグダってしまいました。
それでも、そうは見えない雰囲気はここまで装備を磨きあげた皆さんと一緒にできたからです。LEWというイベントに圧倒的感謝!
こういうのは、いざやってみると本職の技術も訓練の賜物だなと感じさせられます。
セットアップとしてはLAベースにTampaを混ぜたような感じですね。ダンプポーチにアメリカ製のペットボトル(水)を入れたり、小物にも拘りました。
途中で着替えてマルチカム装備もやりました!
RG装備はLAでやっていましたが、MC装備は皆さんと合わせるためにTampaでやりました。
このほか初めてFBI Medic装備にも挑戦!
この装備はJPCを使ったフルMCな装備です。ラスベガスのMedicをベースに、ミスランのASAPをメディックバッグにしています。
グローブはNARPのブラックタロンです。
本当はPICOを使うつもりでしたが、前述の通りで間に合わなかったのでJPCで代用しました。結果としてはPICOより全然格好よく仕上がったので結果オーライです!
このメディック合わせに加えて、Hostage Rescue SymposiumのTシャツ合わせもできたのが嬉しかったです!
昨年LAの部隊等が主宰し、HRTも参加したイベントの限定品で、日本にはこの2着しかありません!
他にも夢に見たシチュエーションを数多くの楽しませて頂き、多くのFBIをはじめとしたLEの皆さんとも交流できて本当に最高でした!
さて、ここまで雑なりにも装備解説してきましたが、今後も時間があればミリブロは更新できたらなと思います。応援宜しくお願いします!!
ちなみに2019年の最新装備については調べはしますが、たぶん集めないと思います。2018年末の時点での最新LA装備を見るに、FBI SWATの格好いい装備のピークは昨年までかなーと思います……
果たしてどうなるか!?
《Gman》
特にこのスタイルでサバゲに行ったこともないのですが、モノはあるのでやってみたGメンです。
ウェアは5.11のポロとパンツで揃えてあります。このようなスタイルはよく“私服装備”と言われますが、FBIにおいては5.11の各種ウェアが正式に制服として採用されているので、これでも制服装備になります。
ユーティリティポロ(BK)とタクライトパンツ(KH)を着用していますが、5.11のウェアなら大抵のものが採用されており、モノも個人で選べるようなので、SWAT装備のように“これ”という決まりはありません。制服=統率のある衣服という固定観念は捨てないといけないです。
なので、ポロシャツだけでなくTシャツも着ますし、色も黒だけでなく紺や緑、赤や青などの派手な色の使用例もあります。パンツも定番タクティカルパンツやストライクパンツ等様々です。パンツに関してはカーキまたはストーンカラーが好まれているようです。
とりあえずやってみただけなので、かなり雑な仕上がりです笑
真面目にやるなら、カンガルーポーチ等は外してプレキャリはあくまでボディーアーマーとして着ているだけという風にすれば雰囲気も良くなりそうです。
《FBI K9》
絵面はふざけていますが、装備はきっちり本職の装備を参考にしています。
《San Francisco Division》
サンフランシスコの部隊の2018年装備を意識してみました。同部隊はJPCを使用している完全にマルチカム装備の部隊です。
隊員のうち一人が、BFGの3連テンスピードの左右にフラッシュバン、真ん中にハンドカフという面白いセットアップをしていたので取り入れてみました。
ヘルメットをぶら下げているのは写真再現ですが、実際やってみると非常にジャマでした(当たり前)
《Hoston Division》
ヒューストンはFBI SWATとしては露出が多い、有名な部隊の一つです。特に同部隊は他の部隊に先駆けてPVC製の支局章を使い始めた部隊でもあります!
2017年よりいくつかの部隊でPVC製支局章を使い始めていますが、中でもヒューストンは最も露出が多い部隊かつ、パッチのデザイン性も高く、その支局章は非常に価値が高いです。
そんな実物パッチを運よく入手することができました!
パッチとはいえ1万8千円もしましたが、FBI装備における最も希少価値が高いアイテムは他でもなくパッチであり、3万円しなかっただけ安く買えた方だと思います。
そんなヒューストンの部隊ですが、CRYEではなくアークテリクスのコンバットアパレルを使用しているのが特徴的です。現行のLA等でも使用されていますが、これについても他の部隊より早い採用でした。
《ジャケット装備》
ジャケットはきちんとしたものを着ておけば間違いなく格好良くなる魔法のアイテムです。
防寒も兼ねてARC'TERYX LEAFのAlpha Gen1を買いました。ミリタリー系装備はもちろん、FBIでもワシントンの部隊等が使用している定番アイテムです。定番であり廃版のアイテムでもあるので、FBI装備としてこういうスタイルに興味があれば早めに手に入れることをオススメします。
《FBI Sniper 2018》
FBIスナイパーはジャケットと大きなバックパックを手に配置地点へ向かうところがよく目撃されています。ロービスラックの使用例は一応ありますが、スナイパーはマルチ上下にハーフギリーの方が印象強いです。
いずれにしても、この写真もノリでやってみただけです笑
《PICO-DS》
FBI SWATの最新プレートキャリアです。昨年のNYタイムズスクエアでのカウントダウンの警備に出動していた隊員が初の使用例でした。直感で普及するとは予想していましたが、当たっていたのは少し自慢です笑
主に装備更新の遅かった部隊で使用されており、使用例としてはバルチモアが有名ですね。(ちなみにNYも都市の部隊ではありますが、意外にもよっぽどまでRGを使っていました)
バルチモアは実物支局章も持っているので再現はしやすいのですが、PICOは基本的に“盛らない”スタイルになるので、マルチカムも相まって味気ない雰囲気になりやすいです。
なので、申し訳程度に同じく採用しているアトランタの要素(PVS-31)を混ぜてみました。
話はそれますが、これを手に入れるまでのいきさつが酷いもので、はじめはTYRが在庫がないのを黙って上位版のAPCの方を送ってきました。納品書までバッチリ書き換えてある辺りぬかりなかったですが、そもそも頼んでないし、注目時のメールはDSで届いているので、すぐに問い合わせをしました。
幸いなことに担当者は丁寧な応対をしてくれましたが、返送はフェデックス指定、これも近くに営業所があったので本当に運が良かったです。また、そもそも在庫がないものだったので、私の分だけ優先的に作ると言ってくれましたが、それでも数ヶ月待たされました。
ここまでのやりとりが全て英語なので面倒くさいことこの上なかったです。まあ普通の人なら上位版のAPCが来たら、むしろ嬉しかったかもしれませんが……
あとは完全に元ネタなし!雰囲気だけそれっぽい!なスタイルを、たまには使用例に縛られずに羽目を外してやってみました。(本当は寒かっただけです)
《LE Wars Final》
遅れましたが、最後にLEWFでの写真をいくつか貼ります!
まず撮影して頂いた多くの方々には、本当に感謝しています。ありがとうございました!
はじめにRG合わせの写真ですが、ちょっと加工したら面白いぐらいに市民アカデミーでの訓練展示感が出ました。
このほかの写真も解説を交えて紹介します。
実際の訓練展示を元ネタにした逃走車輌の確保ですが、写真で見れば良い感じですが、実際は物凄い短い時間で皆さんと構成を練って、ぶっつけでやったので少しグダってしまいました。
それでも、そうは見えない雰囲気はここまで装備を磨きあげた皆さんと一緒にできたからです。LEWというイベントに圧倒的感謝!
こういうのは、いざやってみると本職の技術も訓練の賜物だなと感じさせられます。
セットアップとしてはLAベースにTampaを混ぜたような感じですね。ダンプポーチにアメリカ製のペットボトル(水)を入れたり、小物にも拘りました。
途中で着替えてマルチカム装備もやりました!
RG装備はLAでやっていましたが、MC装備は皆さんと合わせるためにTampaでやりました。
このほか初めてFBI Medic装備にも挑戦!
この装備はJPCを使ったフルMCな装備です。ラスベガスのMedicをベースに、ミスランのASAPをメディックバッグにしています。
グローブはNARPのブラックタロンです。
本当はPICOを使うつもりでしたが、前述の通りで間に合わなかったのでJPCで代用しました。結果としてはPICOより全然格好よく仕上がったので結果オーライです!
このメディック合わせに加えて、Hostage Rescue SymposiumのTシャツ合わせもできたのが嬉しかったです!
昨年LAの部隊等が主宰し、HRTも参加したイベントの限定品で、日本にはこの2着しかありません!
他にも夢に見たシチュエーションを数多くの楽しませて頂き、多くのFBIをはじめとしたLEの皆さんとも交流できて本当に最高でした!
さて、ここまで雑なりにも装備解説してきましたが、今後も時間があればミリブロは更新できたらなと思います。応援宜しくお願いします!!
ちなみに2019年の最新装備については調べはしますが、たぶん集めないと思います。2018年末の時点での最新LA装備を見るに、FBI SWATの格好いい装備のピークは昨年までかなーと思います……
果たしてどうなるか!?
2018年05月21日
FBI Patches
【はじめに】
米軍のパッチは放出品がサープラスショップ等でよく売られていますが、LEについてもパッチの放出品が存在します。
LE系パッチの放出品は日本にあまり入って来ませんが、本国では数多く流通しており、オフィサーはもちろんSWATなどの特殊部隊の部隊章まで、様々なパッチが出回っています。
パッチの放出品は地方の警察だけでなく、連邦機関(国家機関)のものも出回っており、FBIのパッチもコレクターの間では流通しています。
(放出品なので、もちろん“実物”です)
FBIについては装備の放出品がほぼ皆無なため、唯一手に入る放出品とも言っていいでしょう。
オーダーがFBIの職員にしかできないほか、普通に売られているようなデザインではないので、非常に貴重なのです。
【流通について】
FBIのパッチは、多くの場合で職員の知人を通して旧デザインや余剰品などの不用分を、コレクターがまとめて譲り受けたり、買い取ったりする形で初めて外部の手へ渡ります。
例外としてイベントや機会に恵まれ、譲渡により入手されている場合もありますが、こうして入手した方はコレクターでないため、大切な思い出として保管しておくのがほとんどでしょう。
(特にこのパターンは小さい子供がほとんど)
アメリカでは装備品よりもパッチやコインの方がコレクターに人気があり、コレクションを見せ合ったり、交換などをする大会が行われることも多いようです。
また、余りが出るほど多数のパッチを持っているコレクターの中には、ウェブサイトを運営し、そこで交換や販売を行ってることもあります。
こうしたウェブサイトやオークションを通じて、ようやくFBIと接点のない我々の手にも渡るのです。
【FBIのパッチの種類】
FBIで使われているパッチには、主に以下のカテゴリが存在します。
●FBI
●Gman
●SWAT
●Bomb Squad (SABT)
●HRT
●NA
●TF
●記念品
実際は上記のカテゴリから更に細分化され、非常に多くの種類が存在します。
今回はSWATメインに解説するので、その他については簡単に説明します。
●FBI
いくつか種類はありますが、主にFBIの紋章(ロゴ)等のパッチです。
他のパッチの多くにFBIであることを示すデザインが施されているため、あえてロゴのパッチを使用している例はほとんどありません。
●Gman
ひとえにGmanと言えど役職や部署は様々で、それらごとにパッチがあるため、今回はGmanという形にまとめました。
主にJTTFやERT関連で、部署や支局ごとに作られており、デザイン性に富んでいます。
ただ、Gmanらの服装には貼る場所(ベルクロ)がないため、使用例は皆無に等しいです。
●SWAT
細分化が激しく、SWAT用パッチと言うには種類が非常に多いです。逆に言えば、SWATは多くの種類のパッチを使用しているということです。
詳しくはのちほど解説します。
●Bomb Squad
SABTとも呼ばれる爆弾処理班のパッチで、部隊章とパッチパネルの2種があり、出回るのは部隊章のみです。
●HRT
部隊章、パッチパネル、コールサインなど、基本的にSWATと同じですが、ワシントンのみの所属なため支局章はありません。
●National Academy
ギフトショップの土産物や記念品が多いです。
●Task Force
他の法執行機関と協力して作戦を行う際に記念として作成されたものです。合同作戦の度に必ずしも作るわけではなく、ここ数年は作られていないようです。
また、実際に使われている例もなく、士気を上げるために作って終わりの記念品に近いのかもしれません。
●記念品
大きなイベントの警備に参加するときや、特別な作戦を行う際には、パッチやコインが作られることがあります。このほか土産物なども含め、種類はそれなりに多いです。
結局のところSWAT、SABT、HRTのパッチ以外は実際の使用例がほとんどなく、どれも記念品と言ってしまってもいいかもしれません。
このように、通常LE系パッチはオフィサー用と特殊部隊用の二種類程度あるのが普通ですが、FBIの場合は連邦機関であるため、単純にカテゴリに分けてもこれだけあります。
FBIロゴ、Gman用パッチ、タスクフォース含む記念パッチは2010年初期頃まではよく作られていたようですが、装備が変わりはじめた15年以降は作られることも滅多になくなりました。
記憶に新しいものでも、SB50の警備に参加した際のチャレンジコインで、パッチではありませんでした。
パッチでは普段使用しているものとの貼り代えが必要となり、かさばるのが理由として考えられます。(装備的需要はないので別に困らないですが)
【SWAT用パッチ】
話は本題に入りますが、SWATで使用するパッチについて解説したいと思います。
●パッチパネル
●部隊章
●支局章(所属部隊章)
●支局コールサインパッチ
●個人識別コールサインパッチ
●フラッグパッチ
基本的に上記のパッチが“全て同時に”使用されています。
例外はもちろん存在しますが、上記のパッチが欠けることよりも、“その他”のパッチが“加わる”ことの方が多いです。
●パッチパネル
どちらかと言えば、SWAT用というよりもカテゴリとしてはFBIパッチに当たります。
GmanからSWATまで、FBIであることを周囲に示すため、アーマーの前後に必ず貼られるものです。(一部例外あり)
これもまたDBT型、パラク型、JPC型、その他と大別されます。
最も定番なのはDBT型です。ダブルステッチが特徴的で、文字色(RG/黒/黄)の違う3種類が存在します。このほか黄色文字のみのLサイズ、XLサイズのDBT製パッチパネルがあります。
パラク型は2015年以降、SOHPC Gen3と共に納入されてきたもので、シングルステッチで黄と黒の文字色の違う2種類です。
JPC型はメーカー不明ですが、RGとMCの2種類があり、後者は近年になり出てきたものです。FBIではナイロンのレーザーカットがパッチパネルの主流ですが、こちらは珍しい刺繍です。
このほか2016年頃から、装備更新が進むにつれて各支局ごとの装備のバラつきも目立つようになり、パッチパネルもこれまでの特定メーカーに縛られない様々なものが使われはじめています。
●部隊章
部隊章は新旧2タイプが存在します。
これまで長く使用されてきたのが、丸型で鷲の顔とたなびく米国旗が描かれた部隊章です。2014年までは、これが唯一の部隊章でした。
現在でも、この旧丸型は使用されていますが、使用している部隊は徐々に減っています。
2015年から装備更新が始まると、部隊章も新たなデザインとなりました。
FBIのロゴをバックに、SWATが創設された年(1973年)を刻まれた、敵には容赦しないと言うかのような攻撃的表情のSWATを表す鷲。そして米国旗の前に出て、母国の盾となることを示すデザインが特徴的です。
使用例のない試作型、更新後の現在はスタンダードとなった1型(通常)、そのあとに登場した国旗部を更に低視認化した2型の3種類がサブデュードカラー(低視認色)で使われています。
実際に使われているのは、ほぼ1型のみです。
2017年からは、この新盾型のフルカラー版の使用例が確認されはじめました。
必ずしもその通りではないのですが、元々カラー版パッチはGman向けの記念品としてのものがほとんどで、特にSWATの部隊章や支局章のカラー版を使用している方には特徴があり、そして理由がありそうです。
説明が難しいですが、元SWATのアクティブメンバーで、長い経験とそれによる知識を持ち、更に現在でもSWATとしての技術が衰えていない初老の隊員がカラー版パッチを使用しています。
ざっくり言うと、よほどのことでないとSWATとして活動をしなくなった半SWAT半Gmanの名誉SWAT隊員とも言える方が、活動をするときに使用するのがカラー版なのです。
●支局章(所属部隊章)
これは部隊章と併用されるもので、部隊章がFBIの特殊部隊であることを示すのに対し、どこの支局に所属するチームなのかを示します。
部隊章は全部隊統一ですが、支局章は各支局ごとにデザインが異なり、地元のスポーツチームのロゴや歴史に関わるデザインなどが描かれていることが多いです。
メーカーや素材にもバラつきがあり、Gman用同様に豊富な種類が存在します。
基本的にSWAT隊員が使用するのはサブデュードですが、こちらにもカラー版があり、部隊章同様の使用傾向です。
この支局章が国内外で実物として最も多く出回っていますが、その多くが2000年より前に使われていた古いデザインや、そこまで古くなくとも現在は使われていなかったり、フルカラー版だったりと、装備用には絶妙に使い勝手の悪いものばかりなのが難点です。
(こうした中にも貴重なものはありますが)
古いパッチは希少性やデザイン性が優れたものでない限り、コレクターも手放してしまうため、数多く出回るのです。
なので、これらに紛れて売られている、装備に使えるモデルのパッチは本当にレアなものと言っていいでしょう。
●支局コールサインパッチ
先ほどの支局章とは別で、FBIが使用する識別略称に従って、所属支局を2文字で表したコールサインパッチです。
LBT製がほとんどで黒とRG、MCがあります。もちろん例外もありますが、少ないので割愛します。
●個人識別コールサインパッチ
こちらはスタンダードなコールサインパッチで、隊員ひとりひとりに割り振られた識別番号を記したパッチを使用します。
メーカーやカラーについては上記同様です。
●フラッグパッチ
説明不要、定番の星条旗のパッチです。
刺繍、IR、レーザーカットとありますが、刺繍は装備更新以降ほとんど見かけなくなりました。今でも使用例自体はありますが、昔からIRが最もよく使われています。
レーザーカットは、近年になり少しずつ使用例が出てきています。
●その他
その他と言ってしまうと本当にたくさんの種類がありますが、大まかには以下の種類です。
・バッジパッチ
・タブパッチ
・特技章
・ネームタブ/ブラッドタイプ
・モラルパッチ
上記3つはFBIに関連するものです。
バッジパッチはFBIのバッジを型どったパッチで、昔はバッジの代わりなどの意味合いで使用されていたようです。最近は使用例もぐっと減りましたが、これ自体は昔から使用例も少なく、過去現在ともに“たまに使われているのを見かける”程度のものです。
タブパッチは長方形で、鷲のイラストとFBI SWATの文字が書かれたもので、コンバットシャツだけでなくヘルメットに貼られているのも見かけます。こちらも昔から使用例が特に多かった訳ではありませんが、今でも稀に見かけます。
特技章はスナイパーやメディック、K9などの特殊な技能を有し、その役職にある隊員が支局章の代わりに使用するものです。
メディックについてはOperational Medicine Groupという、言わばFBIにおける“メディック連合”のようなグループに属することになるので、全部隊で統一のデザインのパッチが使われています。
スナイパーやK9、ブリーチャーの特技章は各支局ごとに異なります。専用のデザインがあったり、支局章の一部分がそれらの隊員だけ、専門過程をクリアしたことを示す表記になっています。
あるいは、そもそも特技章のない支局もあるようです。ない場合というのは、支局章と併用されるただの小さなネームパッチであるか、本当にそれすらなく、通常の隊員と同じかの2パターンです。
このほかの“その他”については雑多すぎるので、特に解説はしません。
米軍のパッチは放出品がサープラスショップ等でよく売られていますが、LEについてもパッチの放出品が存在します。
LE系パッチの放出品は日本にあまり入って来ませんが、本国では数多く流通しており、オフィサーはもちろんSWATなどの特殊部隊の部隊章まで、様々なパッチが出回っています。
パッチの放出品は地方の警察だけでなく、連邦機関(国家機関)のものも出回っており、FBIのパッチもコレクターの間では流通しています。
(放出品なので、もちろん“実物”です)
FBIについては装備の放出品がほぼ皆無なため、唯一手に入る放出品とも言っていいでしょう。
オーダーがFBIの職員にしかできないほか、普通に売られているようなデザインではないので、非常に貴重なのです。
【流通について】
FBIのパッチは、多くの場合で職員の知人を通して旧デザインや余剰品などの不用分を、コレクターがまとめて譲り受けたり、買い取ったりする形で初めて外部の手へ渡ります。
例外としてイベントや機会に恵まれ、譲渡により入手されている場合もありますが、こうして入手した方はコレクターでないため、大切な思い出として保管しておくのがほとんどでしょう。
(特にこのパターンは小さい子供がほとんど)
アメリカでは装備品よりもパッチやコインの方がコレクターに人気があり、コレクションを見せ合ったり、交換などをする大会が行われることも多いようです。
また、余りが出るほど多数のパッチを持っているコレクターの中には、ウェブサイトを運営し、そこで交換や販売を行ってることもあります。
こうしたウェブサイトやオークションを通じて、ようやくFBIと接点のない我々の手にも渡るのです。
【FBIのパッチの種類】
FBIで使われているパッチには、主に以下のカテゴリが存在します。
●FBI
●Gman
●SWAT
●Bomb Squad (SABT)
●HRT
●NA
●TF
●記念品
実際は上記のカテゴリから更に細分化され、非常に多くの種類が存在します。
今回はSWATメインに解説するので、その他については簡単に説明します。
●FBI
いくつか種類はありますが、主にFBIの紋章(ロゴ)等のパッチです。
他のパッチの多くにFBIであることを示すデザインが施されているため、あえてロゴのパッチを使用している例はほとんどありません。
●Gman
ひとえにGmanと言えど役職や部署は様々で、それらごとにパッチがあるため、今回はGmanという形にまとめました。
主にJTTFやERT関連で、部署や支局ごとに作られており、デザイン性に富んでいます。
ただ、Gmanらの服装には貼る場所(ベルクロ)がないため、使用例は皆無に等しいです。
●SWAT
細分化が激しく、SWAT用パッチと言うには種類が非常に多いです。逆に言えば、SWATは多くの種類のパッチを使用しているということです。
詳しくはのちほど解説します。
●Bomb Squad
SABTとも呼ばれる爆弾処理班のパッチで、部隊章とパッチパネルの2種があり、出回るのは部隊章のみです。
●HRT
部隊章、パッチパネル、コールサインなど、基本的にSWATと同じですが、ワシントンのみの所属なため支局章はありません。
●National Academy
ギフトショップの土産物や記念品が多いです。
●Task Force
他の法執行機関と協力して作戦を行う際に記念として作成されたものです。合同作戦の度に必ずしも作るわけではなく、ここ数年は作られていないようです。
また、実際に使われている例もなく、士気を上げるために作って終わりの記念品に近いのかもしれません。
●記念品
大きなイベントの警備に参加するときや、特別な作戦を行う際には、パッチやコインが作られることがあります。このほか土産物なども含め、種類はそれなりに多いです。
結局のところSWAT、SABT、HRTのパッチ以外は実際の使用例がほとんどなく、どれも記念品と言ってしまってもいいかもしれません。
このように、通常LE系パッチはオフィサー用と特殊部隊用の二種類程度あるのが普通ですが、FBIの場合は連邦機関であるため、単純にカテゴリに分けてもこれだけあります。
FBIロゴ、Gman用パッチ、タスクフォース含む記念パッチは2010年初期頃まではよく作られていたようですが、装備が変わりはじめた15年以降は作られることも滅多になくなりました。
記憶に新しいものでも、SB50の警備に参加した際のチャレンジコインで、パッチではありませんでした。
パッチでは普段使用しているものとの貼り代えが必要となり、かさばるのが理由として考えられます。(装備的需要はないので別に困らないですが)
【SWAT用パッチ】
話は本題に入りますが、SWATで使用するパッチについて解説したいと思います。
●パッチパネル
●部隊章
●支局章(所属部隊章)
●支局コールサインパッチ
●個人識別コールサインパッチ
●フラッグパッチ
基本的に上記のパッチが“全て同時に”使用されています。
例外はもちろん存在しますが、上記のパッチが欠けることよりも、“その他”のパッチが“加わる”ことの方が多いです。
●パッチパネル
どちらかと言えば、SWAT用というよりもカテゴリとしてはFBIパッチに当たります。
GmanからSWATまで、FBIであることを周囲に示すため、アーマーの前後に必ず貼られるものです。(一部例外あり)
これもまたDBT型、パラク型、JPC型、その他と大別されます。
最も定番なのはDBT型です。ダブルステッチが特徴的で、文字色(RG/黒/黄)の違う3種類が存在します。このほか黄色文字のみのLサイズ、XLサイズのDBT製パッチパネルがあります。
パラク型は2015年以降、SOHPC Gen3と共に納入されてきたもので、シングルステッチで黄と黒の文字色の違う2種類です。
JPC型はメーカー不明ですが、RGとMCの2種類があり、後者は近年になり出てきたものです。FBIではナイロンのレーザーカットがパッチパネルの主流ですが、こちらは珍しい刺繍です。
このほか2016年頃から、装備更新が進むにつれて各支局ごとの装備のバラつきも目立つようになり、パッチパネルもこれまでの特定メーカーに縛られない様々なものが使われはじめています。
●部隊章
部隊章は新旧2タイプが存在します。
これまで長く使用されてきたのが、丸型で鷲の顔とたなびく米国旗が描かれた部隊章です。2014年までは、これが唯一の部隊章でした。
現在でも、この旧丸型は使用されていますが、使用している部隊は徐々に減っています。
2015年から装備更新が始まると、部隊章も新たなデザインとなりました。
FBIのロゴをバックに、SWATが創設された年(1973年)を刻まれた、敵には容赦しないと言うかのような攻撃的表情のSWATを表す鷲。そして米国旗の前に出て、母国の盾となることを示すデザインが特徴的です。
使用例のない試作型、更新後の現在はスタンダードとなった1型(通常)、そのあとに登場した国旗部を更に低視認化した2型の3種類がサブデュードカラー(低視認色)で使われています。
実際に使われているのは、ほぼ1型のみです。
2017年からは、この新盾型のフルカラー版の使用例が確認されはじめました。
必ずしもその通りではないのですが、元々カラー版パッチはGman向けの記念品としてのものがほとんどで、特にSWATの部隊章や支局章のカラー版を使用している方には特徴があり、そして理由がありそうです。
説明が難しいですが、元SWATのアクティブメンバーで、長い経験とそれによる知識を持ち、更に現在でもSWATとしての技術が衰えていない初老の隊員がカラー版パッチを使用しています。
ざっくり言うと、よほどのことでないとSWATとして活動をしなくなった半SWAT半Gmanの名誉SWAT隊員とも言える方が、活動をするときに使用するのがカラー版なのです。
●支局章(所属部隊章)
これは部隊章と併用されるもので、部隊章がFBIの特殊部隊であることを示すのに対し、どこの支局に所属するチームなのかを示します。
部隊章は全部隊統一ですが、支局章は各支局ごとにデザインが異なり、地元のスポーツチームのロゴや歴史に関わるデザインなどが描かれていることが多いです。
メーカーや素材にもバラつきがあり、Gman用同様に豊富な種類が存在します。
基本的にSWAT隊員が使用するのはサブデュードですが、こちらにもカラー版があり、部隊章同様の使用傾向です。
この支局章が国内外で実物として最も多く出回っていますが、その多くが2000年より前に使われていた古いデザインや、そこまで古くなくとも現在は使われていなかったり、フルカラー版だったりと、装備用には絶妙に使い勝手の悪いものばかりなのが難点です。
(こうした中にも貴重なものはありますが)
古いパッチは希少性やデザイン性が優れたものでない限り、コレクターも手放してしまうため、数多く出回るのです。
なので、これらに紛れて売られている、装備に使えるモデルのパッチは本当にレアなものと言っていいでしょう。
●支局コールサインパッチ
先ほどの支局章とは別で、FBIが使用する識別略称に従って、所属支局を2文字で表したコールサインパッチです。
LBT製がほとんどで黒とRG、MCがあります。もちろん例外もありますが、少ないので割愛します。
●個人識別コールサインパッチ
こちらはスタンダードなコールサインパッチで、隊員ひとりひとりに割り振られた識別番号を記したパッチを使用します。
メーカーやカラーについては上記同様です。
●フラッグパッチ
説明不要、定番の星条旗のパッチです。
刺繍、IR、レーザーカットとありますが、刺繍は装備更新以降ほとんど見かけなくなりました。今でも使用例自体はありますが、昔からIRが最もよく使われています。
レーザーカットは、近年になり少しずつ使用例が出てきています。
●その他
その他と言ってしまうと本当にたくさんの種類がありますが、大まかには以下の種類です。
・バッジパッチ
・タブパッチ
・特技章
・ネームタブ/ブラッドタイプ
・モラルパッチ
上記3つはFBIに関連するものです。
バッジパッチはFBIのバッジを型どったパッチで、昔はバッジの代わりなどの意味合いで使用されていたようです。最近は使用例もぐっと減りましたが、これ自体は昔から使用例も少なく、過去現在ともに“たまに使われているのを見かける”程度のものです。
タブパッチは長方形で、鷲のイラストとFBI SWATの文字が書かれたもので、コンバットシャツだけでなくヘルメットに貼られているのも見かけます。こちらも昔から使用例が特に多かった訳ではありませんが、今でも稀に見かけます。
特技章はスナイパーやメディック、K9などの特殊な技能を有し、その役職にある隊員が支局章の代わりに使用するものです。
メディックについてはOperational Medicine Groupという、言わばFBIにおける“メディック連合”のようなグループに属することになるので、全部隊で統一のデザインのパッチが使われています。
スナイパーやK9、ブリーチャーの特技章は各支局ごとに異なります。専用のデザインがあったり、支局章の一部分がそれらの隊員だけ、専門過程をクリアしたことを示す表記になっています。
あるいは、そもそも特技章のない支局もあるようです。ない場合というのは、支局章と併用されるただの小さなネームパッチであるか、本当にそれすらなく、通常の隊員と同じかの2パターンです。
このほかの“その他”については雑多すぎるので、特に解説はしません。
2017年11月28日
King Arms MDT LSS
今回は珍しくエアガン本体の紹介です。
『King Arms MDT LSS Tactical Rifle (DE)』
キングアームズ製のガスボルトアクションライフルです。M700にModular Driven Technologies Inc.のLSS Chassis Systemを組み込んだモデルとなっています。
MDTのライセンスを得ているため、シャーシ各部の刻印やサイズがきちんと再現されています。
LSS Chassis SystemはAR-15系のグリップとバットストックを使用することで、精度と使いやすさの向上を狙った製品です。
本体にはCAA社のライセンスを得たCBS+ACPとUPGが取り付けされており、このほか各種ガスブロ対応のグリップはもちろん、実物パーツも使用可能です。
なので、正確に言えばLSSな部分は画像のDEカラーの部分だけということですね。
カラーはBlackとDark Earthの2種があり、購入したのは画像の通りDEです。
なんでまたこんな銃を買ったかといえば、もちろんFBI SWATが関係していない訳ではないのですが、単純にボルトアクションライフルが一丁欲しかったというのが理由です。
FBI SWATとの関連性については後ほど……
このKA製LSSは発表時は一部で注目されていましたが、発売時の価格が高かったせいか、注目されただけで終わってしまったように感じます。
実際日本はおろか海外ですらレビューがされておらず、今回の記事が世界初かもしれないレベルです。
それではLSS本体を見ていきたいと思います。
中身は本体と説明書しか入っていません。また、説明書は同時発売のMDT TAC21と共通のものとなっています。
弾速はこのような計測値となっています。
海外製でこれなら充分ではないでしょうか。
また、ガスボルトアクションなので、ボルトハンドルがフルストロークで軽いのが良いですね。
ボルトハンドルを引き抜くのも簡単なので、メンテナンスも容易です。装弾はボルトハンドルを引いてからマガジンを入れます。
スコープマウントレール前方のダイアルがホップ調整ダイアルで、ホップ調整が簡単にできるようになっています。
実射性能としては、箱出しでも真っ直ぐな弾道で飛んでおり、問題なく使えると思います。
総評としては、性能も外観も申し分ないクオリティだと感じています。
他でモデルアップされておらず、ライセンス生産というところに大きな価値がある一丁でしょう。
続いて先ほどまでの写真でLSSに取り付けられているスコープを紹介します。
『Tac Vector Optics Marksman 3.5-10x44』
ベクターオプティクスの製品は、種別としては一応実物にあたり、実銃への取り付けもできます。
主に狩猟向けスコープのエントリーモデルを多数展開しており、実物とはいえ平均2万円程度と低価格です。このマークスマンも正規代理店で2万円くらいでした。(90日間の保証あり)
イメージとしてはノーベルアームズ等に近い感じですかね。それらのメーカーの海外番的な。
それでは中身を確認します。ベクターオプティクス製品はパッケージが特徴的です。
四角系ではなく三角形の箱に入っています。
内容物はかなり充実しており、これで2万円なら結構お得ですね。
スコープ本体、レンズカバー、キルフラッシュ、マウント、色違いの調整ダイアル、レンズクリーナーが含まれています。
取り付けた状態の前後はこのような感じです。
アイレリーフは3~4インチ程度で、3.5~10倍の倍率変更が可能です。
Marksmanは長さ335mm、重さ615g、衝撃耐性や防水及び霧耐性もあり、航空機グレードのアルミ素材でできています。
細かなスペックは公式HPにも記載されているので省略させて頂きますが、各部の作りや性能は一応実物というだけあって良くできています。
一般的なスコープの機能を全て押さえた、低価格なりにも実物らしい製品です。
さて、ここからはFBI SWATな話をしていこうと思います。
今回買ったLSSとMarksmanは直接的にFBIの装備とは関係ないですし、私自身FBI装備として使うつもりで買った訳ではありませんが『一応関連性はある』ということを前置きしておきます。
FBIは2017年より同MDT社のLSS Chassisを調達しはじめました。FBI SWATのSniper(FBI Sniper)がこれまで使用してきたHS Precisionのライフルも、採用より長い年数が経っているため、現在の装備更新の内の一つとして調達されています。
また、FBIが採用したのはLSSのXL Chassisで、キングアームズとはモデルが異なります。
主な違いはシャーシが前方に長く、ストックが同社のスケルトンストック仕様となっていることです。
もちろんストックパイプを取り付けてAR-15用向けパーツを使用することもできますが、FBIでは特にそこを弄ってはいません。
さきほどの通り、LSSの部分はあくまでシャーシの部分ですが、搭載されている元のライフルはこれまでとは違うようです。
公式HPの説明文には“ergonomics”というワードが含まれていますが、FBIはガンパーツにおいてエルゴノミクスなアイテムを好む傾向があり、近年使われているパーツ類は大体それを特徴としています。
なので、採用を知って公式HPの説明文を読んだときは「いかにも好きそう」と率直に思ってしまいました笑
いずれにせよ現状使用例はまだ少なく、今後も全面的に調達されるかと言えば、そうは思えませんが、これからが気になる一丁ですね。
そういうわけで『一応関連性はある』ということなのです。
スコープについては、FBI Sniperがよく使用しているLeupoldのMark6 3-18x44mmに代用品を探している過程で見つけたのが、Vector OpticsのMarksmanでした。
Vector Opticsもレプリカとして売り出している訳ではないので、こうして比べるとチューブ径こそ同じですが、見た目や長さは全然違います。
とはいえLeupoldの方は約40万円で、FBI Sniperの装備はそんなお金をかけて、わざわざやるような装備ではないですし、スネークスキン塗装してしまえば遠目ではわからないでしょう。
何よりも私もFBI Sniperがやりたい訳ではなく、参考にしただけなので充分かなと。
特にMarksmanに付属するマウントは、Leupold製のパクりで、こちらはスコープに対してシルエットがソックリです。
どちらかといえば、そっちに注目して購入したという感じですね笑
バイポッドは、FBIではHarrisのHBLを主に使用していますが、HBRも使用しています。
地味に重要なポイントとして、この首降りの調節を簡単にする“S” Lockが着いていたことから、こちらにしました。(後方のレバーのようなもの)
FBIはこの“S” Lockも併用しています。
そんなところで、FBI Sniper装備をやるつもりは全くありませんでしたが、参考にして組んでみた感じですね。
KAのLSS自体も非常に良いエアガンだったので、この記事が購入のきっかけや参考になれば幸いです。
『King Arms MDT LSS Tactical Rifle (DE)』
キングアームズ製のガスボルトアクションライフルです。M700にModular Driven Technologies Inc.のLSS Chassis Systemを組み込んだモデルとなっています。
MDTのライセンスを得ているため、シャーシ各部の刻印やサイズがきちんと再現されています。
LSS Chassis SystemはAR-15系のグリップとバットストックを使用することで、精度と使いやすさの向上を狙った製品です。
本体にはCAA社のライセンスを得たCBS+ACPとUPGが取り付けされており、このほか各種ガスブロ対応のグリップはもちろん、実物パーツも使用可能です。
なので、正確に言えばLSSな部分は画像のDEカラーの部分だけということですね。
カラーはBlackとDark Earthの2種があり、購入したのは画像の通りDEです。
なんでまたこんな銃を買ったかといえば、もちろんFBI SWATが関係していない訳ではないのですが、単純にボルトアクションライフルが一丁欲しかったというのが理由です。
FBI SWATとの関連性については後ほど……
このKA製LSSは発表時は一部で注目されていましたが、発売時の価格が高かったせいか、注目されただけで終わってしまったように感じます。
実際日本はおろか海外ですらレビューがされておらず、今回の記事が世界初かもしれないレベルです。
それではLSS本体を見ていきたいと思います。
中身は本体と説明書しか入っていません。また、説明書は同時発売のMDT TAC21と共通のものとなっています。
弾速はこのような計測値となっています。
海外製でこれなら充分ではないでしょうか。
また、ガスボルトアクションなので、ボルトハンドルがフルストロークで軽いのが良いですね。
ボルトハンドルを引き抜くのも簡単なので、メンテナンスも容易です。装弾はボルトハンドルを引いてからマガジンを入れます。
スコープマウントレール前方のダイアルがホップ調整ダイアルで、ホップ調整が簡単にできるようになっています。
実射性能としては、箱出しでも真っ直ぐな弾道で飛んでおり、問題なく使えると思います。
総評としては、性能も外観も申し分ないクオリティだと感じています。
他でモデルアップされておらず、ライセンス生産というところに大きな価値がある一丁でしょう。
続いて先ほどまでの写真でLSSに取り付けられているスコープを紹介します。
『Tac Vector Optics Marksman 3.5-10x44』
ベクターオプティクスの製品は、種別としては一応実物にあたり、実銃への取り付けもできます。
主に狩猟向けスコープのエントリーモデルを多数展開しており、実物とはいえ平均2万円程度と低価格です。このマークスマンも正規代理店で2万円くらいでした。(90日間の保証あり)
イメージとしてはノーベルアームズ等に近い感じですかね。それらのメーカーの海外番的な。
それでは中身を確認します。ベクターオプティクス製品はパッケージが特徴的です。
四角系ではなく三角形の箱に入っています。
内容物はかなり充実しており、これで2万円なら結構お得ですね。
スコープ本体、レンズカバー、キルフラッシュ、マウント、色違いの調整ダイアル、レンズクリーナーが含まれています。
取り付けた状態の前後はこのような感じです。
アイレリーフは3~4インチ程度で、3.5~10倍の倍率変更が可能です。
Marksmanは長さ335mm、重さ615g、衝撃耐性や防水及び霧耐性もあり、航空機グレードのアルミ素材でできています。
細かなスペックは公式HPにも記載されているので省略させて頂きますが、各部の作りや性能は一応実物というだけあって良くできています。
一般的なスコープの機能を全て押さえた、低価格なりにも実物らしい製品です。
さて、ここからはFBI SWATな話をしていこうと思います。
今回買ったLSSとMarksmanは直接的にFBIの装備とは関係ないですし、私自身FBI装備として使うつもりで買った訳ではありませんが『一応関連性はある』ということを前置きしておきます。
FBIは2017年より同MDT社のLSS Chassisを調達しはじめました。FBI SWATのSniper(FBI Sniper)がこれまで使用してきたHS Precisionのライフルも、採用より長い年数が経っているため、現在の装備更新の内の一つとして調達されています。
また、FBIが採用したのはLSSのXL Chassisで、キングアームズとはモデルが異なります。
主な違いはシャーシが前方に長く、ストックが同社のスケルトンストック仕様となっていることです。
もちろんストックパイプを取り付けてAR-15用向けパーツを使用することもできますが、FBIでは特にそこを弄ってはいません。
さきほどの通り、LSSの部分はあくまでシャーシの部分ですが、搭載されている元のライフルはこれまでとは違うようです。
公式HPの説明文には“ergonomics”というワードが含まれていますが、FBIはガンパーツにおいてエルゴノミクスなアイテムを好む傾向があり、近年使われているパーツ類は大体それを特徴としています。
なので、採用を知って公式HPの説明文を読んだときは「いかにも好きそう」と率直に思ってしまいました笑
いずれにせよ現状使用例はまだ少なく、今後も全面的に調達されるかと言えば、そうは思えませんが、これからが気になる一丁ですね。
そういうわけで『一応関連性はある』ということなのです。
スコープについては、FBI Sniperがよく使用しているLeupoldのMark6 3-18x44mmに代用品を探している過程で見つけたのが、Vector OpticsのMarksmanでした。
Vector Opticsもレプリカとして売り出している訳ではないので、こうして比べるとチューブ径こそ同じですが、見た目や長さは全然違います。
とはいえLeupoldの方は約40万円で、FBI Sniperの装備はそんなお金をかけて、わざわざやるような装備ではないですし、スネークスキン塗装してしまえば遠目ではわからないでしょう。
何よりも私もFBI Sniperがやりたい訳ではなく、参考にしただけなので充分かなと。
特にMarksmanに付属するマウントは、Leupold製のパクりで、こちらはスコープに対してシルエットがソックリです。
どちらかといえば、そっちに注目して購入したという感じですね笑
バイポッドは、FBIではHarrisのHBLを主に使用していますが、HBRも使用しています。
地味に重要なポイントとして、この首降りの調節を簡単にする“S” Lockが着いていたことから、こちらにしました。(後方のレバーのようなもの)
FBIはこの“S” Lockも併用しています。
そんなところで、FBI Sniper装備をやるつもりは全くありませんでしたが、参考にして組んでみた感じですね。
KAのLSS自体も非常に良いエアガンだったので、この記事が購入のきっかけや参考になれば幸いです。
2017年11月11日
法執行機関大戦争!
オラノーヒルズコップ様主催、LE WARS Ver2.0に参加してきました!
もちろん私はFBI SWAT装備での参戦です!
遅ればせながらFBI SWAT勢を中心にFBIチームの雰囲気を共有できたらと思います。
FBI SWAT装備をはじめて2年半、ようやくにして初めて多くのFBI SWAT装備の方々と交流することができ、本当に感動の一日でした!
天気こそあいにくの雨でしたが、皆さん雨をむしろ雰囲気の一部として味方にし、それを楽しむことができていたと思います。
LEWは撮影とゲームのバランスが絶妙で、撮影時間が長めに用意されており、装備勢には嬉しい&優しい構成なのが魅力的でした。
(やっぱり皆さんも撮影会が大好きなんですね!)
主にFBI vs USMSというチーム分けで、某ゲームのようなLE同士での戦いにはなりますが、その本質は両チームがLEであることで、撮影時に大勢のLEが集まれるということにあると感じました。
今回はその撮影時間に撮られた写真の中からいくつかをピックアップして紹介します。
はじめに何よりも凄かったのは人数!
SWATだけでも10人以上は居て、FBI勢全体ではこれほど多くの方々が参加していました。
また、参加者の皆さん装備もよく拘られており、これだけの人数がいながら誰一人として雰囲気を欠かすことのない装備だったことにも驚きました。
どちらかといえば交流イベント寄りですが、参加者だけで見るとリエナクトイベントかと思ってしまいます。
それだからこそ生まれる雰囲気は、立って集まっているだけの写真を事件現場そのものな様子に仕立て上げます。
その雰囲気はまるで某事件。
また、Gman(捜査官やJTTF、ERT等)の皆さんも非常にレベルが高く、皆さん本当にによく調べ、拘られているなあと思いました。
特にこのお二方の装いは公式HPか何かで見たような既視感を凄く感じました。Gmanでヘルメットを用意しているとは非常にマニアックな部分をついていますね笑
加えて、お二人ともどうやら非番時のSWATだったようで、本業はFBI Medicの方たちでした!
GmanからSWATへの着替えは、パートタイム制であるSWATを体現しているようで憧れます。
何ならMedicとして本当に“そういうこと”ができる方だったので、なんと貴重な負傷リエナクト(?)を体験させて頂きました!
以前TACMEDA協議会にて戦術医療の止血における基礎を勉強したことがあるのですが、それを知った上で見るプロの技には圧巻でした!
私もせっかく実物の止血帯をオモチャでなく使えるものにするための講習を受けた訳なので、改めて家でコツコツと練習していこうと思います。
このほか念願であった『FBI SWATでのルームエントリー』も行うことができました!
バッティングラムでドア(ベニヤ板)をぶっ飛ばして、すかさず音響手榴弾を投げ入れ、FBI式のかけ声で突入という一連の流れをやってみました。
エントリーは難しい技術ですし、我々も素人なので俊敏な動きはできませんが、それがむしろ良い感じにFBI SWATらしい動きになっていたと思います!
ちなみに私ですが、LEWは今回が初参戦で『いつも一緒に映ってるデカい方』ことマッキー君との参戦でした。
我々はいつものごとくスタート地点からほとんど動かず、一応守りが手薄そうな方向の警戒をしていました。決してサボってはいません!
今回はきちんと防衛の役割を果たしたので、ゲームも十分に頑張れたような気がします。
また、装備はこんなセットアップにしてみました。
Tampa Division要素を混ぜたLA Divisionの装備で、FAST Mag等の現用らしいアイテムをあえて外すことで通な感じに仕上げました。
写真はRGの装備ですが、マルチカムにも着替えるつもりだったので、その辺も見越しての感じです。
FSのMCのヘルメットカバーを使用しているのが私とマッキー君なのですが、他のRG装備の方でそれをやっている方がいなかったので、それもまた差し色になって良かったですね。
特にバリエーションで言うなら、マッキー君がしているセントリーにARCの組み合わせは単純にカッコいいですし、一人いることで更にそれらしさを引き立ててくれていました。
それにしてもLEW2の楽しさは、とても文字で語りきれるようなレベルではありませんでした。
もっと色々と語りたくなる良さがありますが、今回は簡潔に終わりたいと思います。
最後に仲良くして頂いた皆さん、当日を盛り上げて頂いた皆さん、カッコいい写真を撮って頂いたカメラマンの皆さん、そしてこの最高のイベントを企画して頂いたオラノーヒルズコップの皆さん、楽しい時間をありがとうございました!
また次の機会を楽しみにしています!
もちろん私はFBI SWAT装備での参戦です!
遅ればせながらFBI SWAT勢を中心にFBIチームの雰囲気を共有できたらと思います。
FBI SWAT装備をはじめて2年半、ようやくにして初めて多くのFBI SWAT装備の方々と交流することができ、本当に感動の一日でした!
天気こそあいにくの雨でしたが、皆さん雨をむしろ雰囲気の一部として味方にし、それを楽しむことができていたと思います。
LEWは撮影とゲームのバランスが絶妙で、撮影時間が長めに用意されており、装備勢には嬉しい&優しい構成なのが魅力的でした。
(やっぱり皆さんも撮影会が大好きなんですね!)
主にFBI vs USMSというチーム分けで、某ゲームのようなLE同士での戦いにはなりますが、その本質は両チームがLEであることで、撮影時に大勢のLEが集まれるということにあると感じました。
今回はその撮影時間に撮られた写真の中からいくつかをピックアップして紹介します。
はじめに何よりも凄かったのは人数!
SWATだけでも10人以上は居て、FBI勢全体ではこれほど多くの方々が参加していました。
また、参加者の皆さん装備もよく拘られており、これだけの人数がいながら誰一人として雰囲気を欠かすことのない装備だったことにも驚きました。
どちらかといえば交流イベント寄りですが、参加者だけで見るとリエナクトイベントかと思ってしまいます。
それだからこそ生まれる雰囲気は、立って集まっているだけの写真を事件現場そのものな様子に仕立て上げます。
その雰囲気はまるで某事件。
また、Gman(捜査官やJTTF、ERT等)の皆さんも非常にレベルが高く、皆さん本当にによく調べ、拘られているなあと思いました。
特にこのお二方の装いは公式HPか何かで見たような既視感を凄く感じました。Gmanでヘルメットを用意しているとは非常にマニアックな部分をついていますね笑
加えて、お二人ともどうやら非番時のSWATだったようで、本業はFBI Medicの方たちでした!
GmanからSWATへの着替えは、パートタイム制であるSWATを体現しているようで憧れます。
何ならMedicとして本当に“そういうこと”ができる方だったので、なんと貴重な負傷リエナクト(?)を体験させて頂きました!
以前TACMEDA協議会にて戦術医療の止血における基礎を勉強したことがあるのですが、それを知った上で見るプロの技には圧巻でした!
私もせっかく実物の止血帯をオモチャでなく使えるものにするための講習を受けた訳なので、改めて家でコツコツと練習していこうと思います。
このほか念願であった『FBI SWATでのルームエントリー』も行うことができました!
バッティングラムでドア(ベニヤ板)をぶっ飛ばして、すかさず音響手榴弾を投げ入れ、FBI式のかけ声で突入という一連の流れをやってみました。
エントリーは難しい技術ですし、我々も素人なので俊敏な動きはできませんが、それがむしろ良い感じにFBI SWATらしい動きになっていたと思います!
ちなみに私ですが、LEWは今回が初参戦で『いつも一緒に映ってるデカい方』ことマッキー君との参戦でした。
我々はいつものごとくスタート地点からほとんど動かず、一応守りが手薄そうな方向の警戒をしていました。決してサボってはいません!
今回はきちんと防衛の役割を果たしたので、ゲームも十分に頑張れたような気がします。
また、装備はこんなセットアップにしてみました。
Tampa Division要素を混ぜたLA Divisionの装備で、FAST Mag等の現用らしいアイテムをあえて外すことで通な感じに仕上げました。
写真はRGの装備ですが、マルチカムにも着替えるつもりだったので、その辺も見越しての感じです。
FSのMCのヘルメットカバーを使用しているのが私とマッキー君なのですが、他のRG装備の方でそれをやっている方がいなかったので、それもまた差し色になって良かったですね。
特にバリエーションで言うなら、マッキー君がしているセントリーにARCの組み合わせは単純にカッコいいですし、一人いることで更にそれらしさを引き立ててくれていました。
それにしてもLEW2の楽しさは、とても文字で語りきれるようなレベルではありませんでした。
もっと色々と語りたくなる良さがありますが、今回は簡潔に終わりたいと思います。
最後に仲良くして頂いた皆さん、当日を盛り上げて頂いた皆さん、カッコいい写真を撮って頂いたカメラマンの皆さん、そしてこの最高のイベントを企画して頂いたオラノーヒルズコップの皆さん、楽しい時間をありがとうございました!
また次の機会を楽しみにしています!
2017年06月13日
FBI SWATと陸軍の関わり
今回は法執行機関であるFBIのSWATと陸軍の繋がりについて話したいと思います。
内容的にはFBI SWATもHRT同様に、案外Military系装備の方たちとも合わせができるという話です。
LEとMilitaryが行動を共にしている姿は想像し難いと思いますが、FBI特殊の場合は比較的それが多いのが特徴のひとつです。
特にこうした話は、我々FBI装備側の人たちは知っていても、Military装備側の人たちは知らないことが多いので、この記事をきっかけに異装備間交流が深まれば嬉しいです。
FBIと陸軍は密接な関係にあると言えます。
その関係は非常に古く、特にSWATの上位部隊であるHRTの創設には、陸軍特殊部隊のデルタが関わっているのは有名な話です。
過去にはリビアのベンガジで起きた米領事館襲撃事件の首謀者を捕らえる共同作戦も行っているほか、現用の装備を見ても、HRTがデルタを参考にしているのがよくわかり、その繋がりの強さを感じさせられます。
(ニューヨーク脱獄事件 ―2015)
(デルタを意識したパッチなしの例もある ―2017)
一方でSWATは、HRTのように国外での軍事的共同作戦までは行いませんが、古くは1987年アトランタ刑務所で起きた、移民受刑者の国外追放決定に反発する暴動事件において、SWATもまたデルタと共同鎮圧作戦を行っています。
この事件においては、ルイジアナ州立刑務所でも同様の暴動事件が起きており、HRTがそちら側に対応していたため、しぶしぶSWATと協力をすることになりました。
SWATの場合は、最も協力関係にあるのは陸軍州兵や一般部隊です。特に州兵は軍の部隊とはいえ、国内での治安維持活動を行うという役割が似ていることから、訓練を共にする機会が多いです。
LEとMilitaryという根本的な違いから、相互に学べることが多いため、彼らとは定期的に合同訓練を行っており、その様子は2012年以降メディアに上がるようになってきました。
(アラスカの陸軍トレーニング施設にて ―2014)
画像はFBI SWATが2014年に、寒冷地域での本格的な訓練を初めて行ったときの様子です。
あえてMilitaryの世界に当てはめるなら、SWATはポジションとも言えるかもしれませんが、陸軍(州兵)との協力関係が強い理由は、単に立ち位置が似ているからだけでないことを示している内容と言えます。
本来の仕事はやはり捜査であるFBIにとって、SWATチームの仕事は重要とはいえ、FBI全体として見れば優先度は低いです。SWATが出動しなくて済むようにするのが仕事とも言えますからね。
そのためSWAT専用の訓練施設というのが少なく、通常の訓練はもちろん、専門的な内容の訓練を行うにも、各地に訓練施設を持つ陸軍を頼るしかないのです。
(州兵の訓練施設にて ―2017)
(陸軍のUH-60に乗るFBI SWAT ―2012)
また、FBIではハンヴィーをはじめとした、通常軍用に用いられる車輌が数多くあります。
最近ではMRZR4なんかも採用し、HRTがデルタに影響を受けているように、SWATもまた陸軍に大きな影響を受けているのです。
SWATの借り物で面白いものは、最近はそういうこともないですが、昔は陸軍の施設で訓練する際に、装備や銃は自前の物を持っていくのに、なぜかBDUだけは軍の備品を借りていることがよくありました。いわゆる“訓練時の装備”です。
(3Cを着る訓練時のFBI SWAT ―2014)
(沿岸警備隊との訓練でWLを着るFBI SWAT ―2012)
(UCPを着る訓練時のFBI SWAT ―2010)
(Urban Shieldにて ―2011?)
それにより3CやUCPを着ているSWATの写真が僅かに存在します。理由としては訓練中の一体感の向上等ではないかと思いますが、不思議な光景です。
(SWATにおけるマルチカムの導入も、こうした理由があるのではないかと思います)
ちなみにUCPについては、2010年頃までは一部でそもそも使用していた時期もありました。
もちろん借りてばかりという訳ではなく、FBIは射撃場は数多く持っており、市民アカデミーでは射撃の仕方に関する指導を定期的に行っています。
それによりSWATの射撃の腕と指導力は確かで、陸軍の隊員らにもインストラクターとして射撃指導を行っています。
(射撃指導を行うSWAT ―2016)
2017年にはワシントンのFBI SWATと陸軍MDW MP(憲兵隊)のSRT及びK-9が、クアンティコの海兵隊基地でフィールドトレーニングを行いました。
この訓練は、両部隊間の連携を強固にし、有事の際の対処力を向上させるために行われました。
これまでの訓練と比べると、SWAT側が積極的に指導を行っていたのが特徴的です。
このように一概にSWATばかりが助けられているという訳ではなく、相互に協力し合っているのです。
陸軍以外では海兵隊とも合同訓練を行っているようで、陸軍とは違って特に海兵隊員側が技術を学ぶためにFBIアカデミーへ見学しに来たりしているようです。
FBIは多様性を必要とし、現在は戦場を経験した軍歴がある人材を募集しているようで、FBIとしても勧誘を兼ねてこうした見学会を開いているそうです。
連邦政府機関は、通常は大卒であることが求められますが、FBIでは現役海兵隊員であれば失格にはしないだろうとも言っています。
(元海兵隊のトレーナーいわく)
軍人の転職先としてFBIはもちろん、LEは人気が高いと言いますしね。
このほか軍と何か関係があったかまではわかりませんが、ワシントン支局の部隊は過去にアフガニスタンに派遣されていたりもします。
ついでなので、法執行機関との協力関係についても触れたいと思います。
FBIは国家機関ということもあり、決して多くはありませんが、様々な法執行機関と事件に出動したり、合同訓練を行うこともあります。
《LASD SEB》
戦術医療の技術に長けているSEBは、様々な法執行機関に戦術医療の指導を行っています。
FBI SWAT(もしかするとFBI Medic?)もSEBの指導を受けています。
《DEA Agent》
この画像はFBI SWATと地元警察のSWATしか写っていませんが、加えてDEAとタスクフォースを組んだ事件の様子です。
突入や容疑者確保はSWATたちの役目なので、実際に共同で何かをしている様子が見られないのは残念ですが、DEAと協力することもあります。
《NABU》
ウクライナの国家汚職対策局(NABU)の特殊部隊に技術指導を行いました。
《SOFIC(イベント)》
2016年のSOFICの訓練展示に、Tampa支局のSWATが参加しました。他のMilitary系特殊部隊に混じって、何気に写っています。
ある意味様々な特殊部隊との関係ができたと言えるかもしれません。共演しただけですが……
《地方警察》
もちろん各地の地元警察の特殊部隊とも定期的に訓練をしています。
上画像の訓練には、KCSDやSeattle Fire medicsだけでなく、RCMPも参加しています。
このほかアジア圏の警察特殊部隊とも訓練をしたりと、トレーニング面での顔が広いです。
しかしながら、意外にもSWATとHRTが協力して何かをしている例というのは、実は全くと言っていいほどないです。
アラバマの人質立て籠り事件やNY脱獄事件では、両部隊が出動しましたが、まるでお互いを避けるかのように見向きもしません。
管轄の問題もあるとはいえ、合同訓練さえも行わないので、どことなくFBI特殊間の壁のようなものを感じますね。
とは言ったものの、HRTがとあるトレーニング施設で訓練をした際は、SWATの装備をごっそり借りてきているので、それもまた不思議なところではあります。
いずれにせよ、同じFBIの特殊部隊同士なのに、意外にも訓練をはじめとした協力関係が本当にないのは何故なのでしょうか……
内容的にはFBI SWATもHRT同様に、案外Military系装備の方たちとも合わせができるという話です。
LEとMilitaryが行動を共にしている姿は想像し難いと思いますが、FBI特殊の場合は比較的それが多いのが特徴のひとつです。
特にこうした話は、我々FBI装備側の人たちは知っていても、Military装備側の人たちは知らないことが多いので、この記事をきっかけに異装備間交流が深まれば嬉しいです。
FBIと陸軍は密接な関係にあると言えます。
その関係は非常に古く、特にSWATの上位部隊であるHRTの創設には、陸軍特殊部隊のデルタが関わっているのは有名な話です。
過去にはリビアのベンガジで起きた米領事館襲撃事件の首謀者を捕らえる共同作戦も行っているほか、現用の装備を見ても、HRTがデルタを参考にしているのがよくわかり、その繋がりの強さを感じさせられます。
(ニューヨーク脱獄事件 ―2015)
(デルタを意識したパッチなしの例もある ―2017)
一方でSWATは、HRTのように国外での軍事的共同作戦までは行いませんが、古くは1987年アトランタ刑務所で起きた、移民受刑者の国外追放決定に反発する暴動事件において、SWATもまたデルタと共同鎮圧作戦を行っています。
この事件においては、ルイジアナ州立刑務所でも同様の暴動事件が起きており、HRTがそちら側に対応していたため、
SWATの場合は、最も協力関係にあるのは陸軍州兵や一般部隊です。特に州兵は軍の部隊とはいえ、国内での治安維持活動を行うという役割が似ていることから、訓練を共にする機会が多いです。
LEとMilitaryという根本的な違いから、相互に学べることが多いため、彼らとは定期的に合同訓練を行っており、その様子は2012年以降メディアに上がるようになってきました。
(アラスカの陸軍トレーニング施設にて ―2014)
画像はFBI SWATが2014年に、寒冷地域での本格的な訓練を初めて行ったときの様子です。
あえてMilitaryの世界に当てはめるなら、SWATはポジションとも言えるかもしれませんが、陸軍(州兵)との協力関係が強い理由は、単に立ち位置が似ているからだけでないことを示している内容と言えます。
本来の仕事はやはり捜査であるFBIにとって、SWATチームの仕事は重要とはいえ、FBI全体として見れば優先度は低いです。SWATが出動しなくて済むようにするのが仕事とも言えますからね。
そのためSWAT専用の訓練施設というのが少なく、通常の訓練はもちろん、専門的な内容の訓練を行うにも、各地に訓練施設を持つ陸軍を頼るしかないのです。
(州兵の訓練施設にて ―2017)
(陸軍のUH-60に乗るFBI SWAT ―2012)
また、FBIではハンヴィーをはじめとした、通常軍用に用いられる車輌が数多くあります。
最近ではMRZR4なんかも採用し、HRTがデルタに影響を受けているように、SWATもまた陸軍に大きな影響を受けているのです。
SWATの借り物で面白いものは、最近はそういうこともないですが、昔は陸軍の施設で訓練する際に、装備や銃は自前の物を持っていくのに、なぜかBDUだけは軍の備品を借りていることがよくありました。いわゆる“訓練時の装備”です。
(3Cを着る訓練時のFBI SWAT ―2014)
(沿岸警備隊との訓練でWLを着るFBI SWAT ―2012)
(UCPを着る訓練時のFBI SWAT ―2010)
(Urban Shieldにて ―2011?)
それにより3CやUCPを着ているSWATの写真が僅かに存在します。理由としては訓練中の一体感の向上等ではないかと思いますが、不思議な光景です。
(SWATにおけるマルチカムの導入も、こうした理由があるのではないかと思います)
ちなみにUCPについては、2010年頃までは一部でそもそも使用していた時期もありました。
もちろん借りてばかりという訳ではなく、FBIは射撃場は数多く持っており、市民アカデミーでは射撃の仕方に関する指導を定期的に行っています。
それによりSWATの射撃の腕と指導力は確かで、陸軍の隊員らにもインストラクターとして射撃指導を行っています。
(射撃指導を行うSWAT ―2016)
2017年にはワシントンのFBI SWATと陸軍MDW MP(憲兵隊)のSRT及びK-9が、クアンティコの海兵隊基地でフィールドトレーニングを行いました。
この訓練は、両部隊間の連携を強固にし、有事の際の対処力を向上させるために行われました。
これまでの訓練と比べると、SWAT側が積極的に指導を行っていたのが特徴的です。
このように一概にSWATばかりが助けられているという訳ではなく、相互に協力し合っているのです。
陸軍以外では海兵隊とも合同訓練を行っているようで、陸軍とは違って特に海兵隊員側が技術を学ぶためにFBIアカデミーへ見学しに来たりしているようです。
FBIは多様性を必要とし、現在は戦場を経験した軍歴がある人材を募集しているようで、FBIとしても勧誘を兼ねてこうした見学会を開いているそうです。
連邦政府機関は、通常は大卒であることが求められますが、FBIでは現役海兵隊員であれば失格にはしないだろうとも言っています。
(元海兵隊のトレーナーいわく)
軍人の転職先としてFBIはもちろん、LEは人気が高いと言いますしね。
このほか軍と何か関係があったかまではわかりませんが、ワシントン支局の部隊は過去にアフガニスタンに派遣されていたりもします。
ついでなので、法執行機関との協力関係についても触れたいと思います。
FBIは国家機関ということもあり、決して多くはありませんが、様々な法執行機関と事件に出動したり、合同訓練を行うこともあります。
《LASD SEB》
戦術医療の技術に長けているSEBは、様々な法執行機関に戦術医療の指導を行っています。
FBI SWAT(もしかするとFBI Medic?)もSEBの指導を受けています。
《DEA Agent》
この画像はFBI SWATと地元警察のSWATしか写っていませんが、加えてDEAとタスクフォースを組んだ事件の様子です。
突入や容疑者確保はSWATたちの役目なので、実際に共同で何かをしている様子が見られないのは残念ですが、DEAと協力することもあります。
《NABU》
ウクライナの国家汚職対策局(NABU)の特殊部隊に技術指導を行いました。
《SOFIC(イベント)》
2016年のSOFICの訓練展示に、Tampa支局のSWATが参加しました。他のMilitary系特殊部隊に混じって、何気に写っています。
ある意味様々な特殊部隊との関係ができたと言えるかもしれません。共演しただけですが……
《地方警察》
もちろん各地の地元警察の特殊部隊とも定期的に訓練をしています。
上画像の訓練には、KCSDやSeattle Fire medicsだけでなく、RCMPも参加しています。
このほかアジア圏の警察特殊部隊とも訓練をしたりと、トレーニング面での顔が広いです。
しかしながら、意外にもSWATとHRTが協力して何かをしている例というのは、実は全くと言っていいほどないです。
アラバマの人質立て籠り事件やNY脱獄事件では、両部隊が出動しましたが、まるでお互いを避けるかのように見向きもしません。
管轄の問題もあるとはいえ、合同訓練さえも行わないので、どことなくFBI特殊間の壁のようなものを感じますね。
とは言ったものの、HRTがとあるトレーニング施設で訓練をした際は、SWATの装備をごっそり借りてきているので、それもまた不思議なところではあります。
いずれにせよ、同じFBIの特殊部隊同士なのに、意外にも訓練をはじめとした協力関係が本当にないのは何故なのでしょうか……
2016年12月30日
【装備紹介】サファリセブン!
今回はサファリランドの7TSホルスターをFBIにおける使用例と絡めて紹介したいと思います。
購入したのはフラッシュライト対応のGlock 20/21用のALS機構のものです。エジェクションポートの部分でロックをかけており、レバーを倒すことでロックが外れて銃をドロウできます。
レバーを倒さないと、どんなに引っ張っても抜けないようになっているため、本職からすれば銃を奪われにくい便利な機能です。
また、フラッシュライトはTLR-1やX300等の一般的なウェポンライトには大体対応しています。
この7TSシリーズは革やカイデックスに次ぐ新たな素材である“サファリセブン”という独自のナイロンブレンドで作られています。
その為、他の製品と違って“使い込んで馴染ませる”や“熱加工で調整する”といったことはできないため、サバゲー用として購入する際はお手持ちのエアガンと実銃とのサイズ違いに注意が必要です。
特にマルイ製グロックは実銃とサイズが違うため、無加工で使用するには20/21用で購入しなければなりません。これはサファリランド製ホルスターでは共通事項かと思います。
7TSホルスターには名前の由来でもある7つの特性があります。
①サファリセブンによって銃を傷から守る
これが何を言いたいかと言うと、カイデックス等の同社製ホルスターは、内側にスエードを貼ることで銃を出し入れする際の傷から保護していましたが、新素材であるサファリセブンはスエードを用いず、そのままの状態でも銃に傷を与えないようにできているのです。
②内部空間による埃や水からの保護
銃を収納した際に周りに空間ができるような構造になっており、底部には穴があります。これにより、降りかかってくる汚れ等が流れるように排除されるため、ホルスター内で銃が汚れにくいようになっています。
特に地面が砂のアウトドアフィールド、埃っぽいインドアフィールド等ではサバゲー的には大活躍するでしょう。底部の穴のおかげで内部の汚れも水洗いで簡単に落とせるので、帰宅後のお手入れも容易です。
③300℃の極端な熱にも耐える
④-50℃の信じられない冷えにも耐える
⑤どんなに深く水に沈めても形状を維持できる
とにかくタフなホルスターなので、長く使えること間違いなしですね。
⑥マットな仕上げによる低反射
私が撮った写真がまさに示している通り、光による反射が少ないロービジ性を持っています。
また、滑らかかつサラサラの表面なので、クリーニングも楽にできます。
⑦全ての同社製ホルスター用オプションに対応
後述するQLSやUBLをはじめとした様々なオプションに対応しているので、自分好みにカスタマイズができます。
これだけでなく、本体固定ネジを外せば分解することができます。
ただ、そのネジが非常に硬いので、最初に分解する際はネジがなめないように気を付けたいところです。サイズが適したものを買えば、特に分解や加工の必要はないかと思います。
使用感はロックしているレバーを少し倒すだけでよく、加えて僅かに銃が跳ねるように出てくるため、比較的に素早い射撃に向いているように感じます。また、本体が斜めにカットダウンされているため、素早くホルスターに戻すことも可能です。
そうでありながらも、銃が奪われにくいというのが本職の方には良いのかもしれませんね。
FBIではALS機構でフラッシュライト対応のコンシールメントタイプを使用しており、FDEとBKの二色を使用しています。
使用例としてはFDEがほとんどなので、私も同色のもので購入しました。
FBIの場合はホルスター本体とは別にQLSキットとローライド ベルトループ、あるいは6004-27を組み合わせて使用しているようです。
私は既にBKの6004を持っていたので、レッグホルスターが2つあっても仕方ないのと、単純に魅力を感じたのでUBLの方を選びました。
組み込み自体はそれぞれに専用の取り付けパーツと六角レンチが付属しているため、特に工具等を用意する必要はありません。
組上がったものがこちらになります。
2016年の最後に2016年のFBI装備を代表するアイテムを買えたという実感が湧きますね。
(後で修正しましたが、よりFBIらしくするなら気持ち前側に傾けるように固定しましょう)
ローライド ベルトループについてはFDEだけでなくBKも使用しているほか、FDEのホルスターにBKという組合わせもあります。
ループの幅が2インチと太めなので、普通のベルトではなく、同じ2インチの太さのリガースベルト等での使用がベストでしょう。私はUCLA銃撃事件時の装備を参考にTac-Tのマルチカムのものを使用しています。
使用例は6004-27の方がUBLより若干多いですが、間にQLSを使用していることや、同じ事件でどちらの使用例も見られたりすることから、隊員の好みで使いたい方を使用しているように見受けられます。QLSのは状況に合わせてホルスターのタイプを直ぐに変えられるのが便利ですね。
それにしてもUBLやQLSの色がさりげなく違うことがあるのが不思議ですが、そういうのもオシャレで良いと思います。
お値段は3点全て買っても比較的に安く、現用FBI装備を集めている方で、まだホルスターを持っていない方は検討してみてはどうでしょうか。
購入したのはフラッシュライト対応のGlock 20/21用のALS機構のものです。エジェクションポートの部分でロックをかけており、レバーを倒すことでロックが外れて銃をドロウできます。
レバーを倒さないと、どんなに引っ張っても抜けないようになっているため、本職からすれば銃を奪われにくい便利な機能です。
また、フラッシュライトはTLR-1やX300等の一般的なウェポンライトには大体対応しています。
この7TSシリーズは革やカイデックスに次ぐ新たな素材である“サファリセブン”という独自のナイロンブレンドで作られています。
その為、他の製品と違って“使い込んで馴染ませる”や“熱加工で調整する”といったことはできないため、サバゲー用として購入する際はお手持ちのエアガンと実銃とのサイズ違いに注意が必要です。
特にマルイ製グロックは実銃とサイズが違うため、無加工で使用するには20/21用で購入しなければなりません。これはサファリランド製ホルスターでは共通事項かと思います。
7TSホルスターには名前の由来でもある7つの特性があります。
①サファリセブンによって銃を傷から守る
これが何を言いたいかと言うと、カイデックス等の同社製ホルスターは、内側にスエードを貼ることで銃を出し入れする際の傷から保護していましたが、新素材であるサファリセブンはスエードを用いず、そのままの状態でも銃に傷を与えないようにできているのです。
②内部空間による埃や水からの保護
銃を収納した際に周りに空間ができるような構造になっており、底部には穴があります。これにより、降りかかってくる汚れ等が流れるように排除されるため、ホルスター内で銃が汚れにくいようになっています。
特に地面が砂のアウトドアフィールド、埃っぽいインドアフィールド等ではサバゲー的には大活躍するでしょう。底部の穴のおかげで内部の汚れも水洗いで簡単に落とせるので、帰宅後のお手入れも容易です。
③300℃の極端な熱にも耐える
④-50℃の信じられない冷えにも耐える
⑤どんなに深く水に沈めても形状を維持できる
とにかくタフなホルスターなので、長く使えること間違いなしですね。
⑥マットな仕上げによる低反射
私が撮った写真がまさに示している通り、光による反射が少ないロービジ性を持っています。
また、滑らかかつサラサラの表面なので、クリーニングも楽にできます。
⑦全ての同社製ホルスター用オプションに対応
後述するQLSやUBLをはじめとした様々なオプションに対応しているので、自分好みにカスタマイズができます。
これだけでなく、本体固定ネジを外せば分解することができます。
ただ、そのネジが非常に硬いので、最初に分解する際はネジがなめないように気を付けたいところです。サイズが適したものを買えば、特に分解や加工の必要はないかと思います。
使用感はロックしているレバーを少し倒すだけでよく、加えて僅かに銃が跳ねるように出てくるため、比較的に素早い射撃に向いているように感じます。また、本体が斜めにカットダウンされているため、素早くホルスターに戻すことも可能です。
そうでありながらも、銃が奪われにくいというのが本職の方には良いのかもしれませんね。
FBIではALS機構でフラッシュライト対応のコンシールメントタイプを使用しており、FDEとBKの二色を使用しています。
使用例としてはFDEがほとんどなので、私も同色のもので購入しました。
FBIの場合はホルスター本体とは別にQLSキットとローライド ベルトループ、あるいは6004-27を組み合わせて使用しているようです。
私は既にBKの6004を持っていたので、レッグホルスターが2つあっても仕方ないのと、単純に魅力を感じたのでUBLの方を選びました。
組み込み自体はそれぞれに専用の取り付けパーツと六角レンチが付属しているため、特に工具等を用意する必要はありません。
組上がったものがこちらになります。
2016年の最後に2016年のFBI装備を代表するアイテムを買えたという実感が湧きますね。
(後で修正しましたが、よりFBIらしくするなら気持ち前側に傾けるように固定しましょう)
ローライド ベルトループについてはFDEだけでなくBKも使用しているほか、FDEのホルスターにBKという組合わせもあります。
ループの幅が2インチと太めなので、普通のベルトではなく、同じ2インチの太さのリガースベルト等での使用がベストでしょう。私はUCLA銃撃事件時の装備を参考にTac-Tのマルチカムのものを使用しています。
使用例は6004-27の方がUBLより若干多いですが、間にQLSを使用していることや、同じ事件でどちらの使用例も見られたりすることから、隊員の好みで使いたい方を使用しているように見受けられます。QLSのは状況に合わせてホルスターのタイプを直ぐに変えられるのが便利ですね。
それにしてもUBLやQLSの色がさりげなく違うことがあるのが不思議ですが、そういうのもオシャレで良いと思います。
お値段は3点全て買っても比較的に安く、現用FBI装備を集めている方で、まだホルスターを持っていない方は検討してみてはどうでしょうか。
2016年10月12日
【装備紹介】本物の帽子
今回もまたレアなものを入手しました。
一見どこのミリタリーショップにでも転がっていそうなキャップですが、こちらはFBI SWATに納入された帽子と同じものを特別仕様にカスタムして頂いたものです。
実際に納入されているのは、日系人の隊員も多いサクラメントの部隊になります。
米国旗がパッチではなく刺繍縫い付けで、下地となる帽子が有名ブランドのFLEXFIT製なのが特徴的です。(色はTanではなくLoden)
サイズはアジア人には標準のL/XLで、調整不可のため私には若干緩いですが被ることができて安心といったところです。深さは比較的に深め。
販売及びカスタムをしてくれたのはHDG Tacticalというアメリカはカリフォルニア州の小さな企業です。
どれぐらい小さな企業かと言えば、家族経営のレベルの本当に小さな企業です。しかしながら、数多くの法執行機関への納入実績があり、ユーザー(本職)からの信頼も高いのが特徴です。
基本的に口コミ等で顧客を獲得してきたであろうローカルな企業なので、当然のことながら本来は日本(国外)への発送を行っていません。
では何故入手できたか?というところですが、たかだか帽子でもここまで装備を集めて来て今更“レプリカ”や“似たようなもの”を買う気にもならなかったので「ダメ元で問い合わせちゃえ!」ということで直談判することにしました。
キャップという、いつでも使える無難なアイテムだからこそ拘りたいところですよね!
そして、日本への発送を対応できないか聞いてみたところOKを頂いたのです!
とは言ったものの、突然の日本人からの問い合わせの時点でもなかなかアレですが、FBI SWATと同型のものが欲しいと聞くと「IDかバッジか何か証明できるものを見せてくれないと無理」とさすがに断られてしまいました笑
本職に納入しているだけのことはあります…… こうした点でも信頼があるからこそ数々の法執行機関が依頼してくる訳ですね。
そして交渉の末に代案として特別仕様で作ってくれるという話になり、こうして完成したのが今回のものになります。
何が本職の仕様と違うかと言うと、所詮は帽子なので大差はないのですが、同社の売りのひとつであるEYEKONが違います。
EYEKONは一目でおおまかな組織がわかるような、まさしく“アイコン”の役割を持つ刺繍で、HDG独自のものです。これが本職の仕様とは少々異なる、というより通常の仕様となっています。
(大統領に被って頂きました)
本職に納入されたモデルはポリス シールドのものが刺繍されています。
このEYECONは基本的に本職でない限りは通常の仕様しか選択することはできないそうです。
特別仕様とは言いましたが、正確にはノーマル仕様なので、無難に使えるEYECONと言うべきですかね。
そして最も大きな違いは『SACRAMENTO』などの文字が背面にありません。
そもそも本職でない限りそうした刺繍には対応できないのですが、正直それがあると装備の地域がサクラメントにピンポイントで限定されてしまうことや汎用性等から考えて結果オーライでした。
FBI SWATはもちろん、シューターやミリタリー等のどんな装備にも合わせられますし、ベースがファッション用途のFLEXFITなので、普段使いもしやすくて好都合です!
製作依頼をかける度に、本職の方の製作分で忙しいようで、本当に信頼と実績のある企業であることを感じさせられます。
結局この手のキャップはいくらでもありますが、今回のものはやはりタグと刻印(刺繍)、FLEXFITというところだけに価値があるアイテムでしょう。
(FBI SWATに納入されたものと同一という点で)
HDG Tacticalとは良好な関係にあるので、機会があれば同社製品を入荷しようかと思います。
一見どこのミリタリーショップにでも転がっていそうなキャップですが、こちらはFBI SWATに納入された帽子と同じものを特別仕様にカスタムして頂いたものです。
実際に納入されているのは、日系人の隊員も多いサクラメントの部隊になります。
米国旗がパッチではなく刺繍縫い付けで、下地となる帽子が有名ブランドのFLEXFIT製なのが特徴的です。(色はTanではなくLoden)
サイズはアジア人には標準のL/XLで、調整不可のため私には若干緩いですが被ることができて安心といったところです。深さは比較的に深め。
販売及びカスタムをしてくれたのはHDG Tacticalというアメリカはカリフォルニア州の小さな企業です。
どれぐらい小さな企業かと言えば、家族経営のレベルの本当に小さな企業です。しかしながら、数多くの法執行機関への納入実績があり、ユーザー(本職)からの信頼も高いのが特徴です。
基本的に口コミ等で顧客を獲得してきたであろうローカルな企業なので、当然のことながら本来は日本(国外)への発送を行っていません。
では何故入手できたか?というところですが、たかだか帽子でもここまで装備を集めて来て今更“レプリカ”や“似たようなもの”を買う気にもならなかったので「ダメ元で問い合わせちゃえ!」ということで直談判することにしました。
キャップという、いつでも使える無難なアイテムだからこそ拘りたいところですよね!
そして、日本への発送を対応できないか聞いてみたところOKを頂いたのです!
とは言ったものの、突然の日本人からの問い合わせの時点でもなかなかアレですが、FBI SWATと同型のものが欲しいと聞くと「IDかバッジか何か証明できるものを見せてくれないと無理」とさすがに断られてしまいました笑
本職に納入しているだけのことはあります…… こうした点でも信頼があるからこそ数々の法執行機関が依頼してくる訳ですね。
そして交渉の末に代案として特別仕様で作ってくれるという話になり、こうして完成したのが今回のものになります。
何が本職の仕様と違うかと言うと、所詮は帽子なので大差はないのですが、同社の売りのひとつであるEYEKONが違います。
EYEKONは一目でおおまかな組織がわかるような、まさしく“アイコン”の役割を持つ刺繍で、HDG独自のものです。これが本職の仕様とは少々異なる、というより通常の仕様となっています。
(大統領に被って頂きました)
本職に納入されたモデルはポリス シールドのものが刺繍されています。
このEYECONは基本的に本職でない限りは通常の仕様しか選択することはできないそうです。
特別仕様とは言いましたが、正確にはノーマル仕様なので、無難に使えるEYECONと言うべきですかね。
そして最も大きな違いは『SACRAMENTO』などの文字が背面にありません。
そもそも本職でない限りそうした刺繍には対応できないのですが、正直それがあると装備の地域がサクラメントにピンポイントで限定されてしまうことや汎用性等から考えて結果オーライでした。
FBI SWATはもちろん、シューターやミリタリー等のどんな装備にも合わせられますし、ベースがファッション用途のFLEXFITなので、普段使いもしやすくて好都合です!
製作依頼をかける度に、本職の方の製作分で忙しいようで、本当に信頼と実績のある企業であることを感じさせられます。
結局この手のキャップはいくらでもありますが、今回のものはやはりタグと刻印(刺繍)、FLEXFITというところだけに価値があるアイテムでしょう。
(FBI SWATに納入されたものと同一という点で)
HDG Tacticalとは良好な関係にあるので、機会があれば同社製品を入荷しようかと思います。
2016年09月28日
U“LE”O
先日行われたUOC-T2に参加してきました。
普段LEがメインなのに何故UOのイベントに参加しているのか?というところですよね……
皆自分の中での様々な設定を基に“それらしい”装備を着こなしている中、堂々のPOLICEパッチで参加してきました!
アイエエエ!? ポリス!? ポリスナンデ!?
当日は「なんでUOCにLEがいるんだよ」「UOの中に警察がいやがるぜ」みたいな視線を凄く感じましたが、こちらとしてはLEと思われないと装備の意味がないですし、POLICEと思われるのは意図としても大歓迎でしたね。
何故なら、これでも一応実在するUOの装備だからなのです。
元ネタありきのUOなので、本来なら一番説得力があるはずなのですが、それだけ本当にUnknownな存在であることもわかりました。
正直UO=パラミリ系というような固定観念が定着しているイメージがありますが、所属不明という点で言えばUnknown Law Enforcement Operatorも存在するのです。
まず、LEと思われているのは全く問題なく、むしろLEであることは最低限悟ってもらえるようにしないと“LEのUO”とは言えません。
そこで本題のPOLICEパッチを貼っていますが、この部隊は恐らくPOLICEなんかじゃありません。しかし、人々にはPOLICEと思わせておきたいからPOLICEパッチを使用しているのです。
なので“POLICEだ”と思っていたであろう方々は、見事に術中にはまってしまった訳ですね。
そして中途半端に色々知っていると、UOでもないと思われてしまうのがこの装備の難しいところです。
(特に普段から当ブログをご覧に頂いている方には尚更のことでしょう)
これをUOと解釈するにはアメリカの情勢とこの事件について理解した上で、参考にした写真が撮影された日付やその直前のできごと、そして某組織、某部隊、LEについても知り、“なるほど”という気付きが必要なのです。
日本でも取り上げられていた話とはいえ、やはり普通は遠いアメリカのニュースなんてミリオタでもそうそう見ないですよね笑
(ここはやはりLEの性分でしょうか)
パッチは写真の本職の方々が使用しているものと同じHero's Pride製の大小セットです。
本職の前面のパッチは同社の#5717で、今回買ったものとはフォントも違えば枠の色も違うので、枠だけでもシャーピーで黒に塗り潰しました。本当は前面も合わせたかったですが、輸入の都合上急いでいたので仕方なかったです。
アメリカのその辺のショップで普通に置いてある安物ですが、本職もそんなものでUnknownさを出そうとは実に安易な話ですよね。
回りくどいことをせずに、素直にパッチを全て取り外していた方は、アメリカの界隈でも「軍用のガスマスクポーチに、デルタみたいな髭……一体何の部隊だ?」と狙い通りにUnknownになれていました。
パッチだけでなく、サングラスのかけ方等の細かな部分にも拘っていたので、テキトーそうな装備の割には何気に頑張っていたのです。
(ここまでやらないとサバゲーマー装備やただのLE装備になってしまうのが難しいところ)
どんなに頑張っても、このままLE装備系イベントにも参加できてしまう装備であることは事実なので、多少の誤解は致し方ないですね……
それにしても撮影して頂いた写真がどれも良い感じに雰囲気が出ていて非常に満足でした。撮影してくれたカメラマンさん各位と友人に感謝!
嬉しいことに丁度戦闘していないところを何回か撮影して頂いたので、構図が参考写真に似ていたりして雰囲気バツグンでした。
贅沢な話、LE的には銃を構えている写真は格好よくてもリアルさが皆無なので、好きじゃないんですよね笑
最後にUOC-T2運営の皆さんには楽しいゲームに(加えてパッと見がUOらしくない僕らを追い出さないでくれて)感謝です!
【答え合わせ】
Oregon Standoff時に出動した“FBIのような部隊”の装備がモデルですが、なぜ明確にFBIと言わないのか、POLICEパッチなのかと言うと、画像の彼らが出動する前に原因があります。
FBIが地元警察と協力し、武装市民の中心人物ら5名を逮捕、1名を射殺したのですが、特に射殺された容疑者に関して、射殺された際の映像が「容疑者が両手を上げていたにも関わらず撃った」ように見えることがアメリカ中で賛否両論の大問題となりました。
しかしながら「隠し持っていた銃を抜こうとしていた」ようにも見えるのも事実で、いずれにしてもどちらが良い悪いも言い難い事件です。
そもそも事件の発端としては政府側の横暴な話で、はじめは政府側が強く反発を受けていました。
ただ、そこで複数の市民らが武装蜂起し、過激発言を繰り返すようになってしまったがために、もうどっちが良いも悪いもない泥沼な話となり、最初は武装市民らに協力的であった人々の支持もあっという間に少なくなり、最終的にはFBI側の支持者が多数現れるようになりました。
こうしてFBIと地元警察を、ある市民は支持し、ある市民は非難し、武装市民は憎みといった状況になり、安易にFBIであることを晒しておくのは危険だろうと、FBI職員がPOLICEパッチを貼っていたのではないか。
……というのが、この装備の真相です。
あのパッチ自体は、アメリカのその手のショップなら、どこにでも置いてあるような物で、支給されたのか道中で個人的に購入したのかわかりませんが、いずれにしても所属を隠す目的で使用していたのは明らかです。
しかし、それだけでUOとは言えません。
では、なぜUOと言えるかといえば、彼らの写真が撮影された日、FBIパッチを貼っていた隊員も普通に居り、ギアだけ見ればFBIとはいえパッチパネルはもちろん、支局章等が見られないため、確実にFBIであるかは証明できず、かといって地元警察の地域章もないため、本当に所属が不明なのです。
アメリカ本国でも、とあるサイトでは本当に「彼らが何なのか」という議論が一部の趣味者の間でされていました。
UOCで「POLICEパッチのLE共がなぜ所属不明部隊のイベントに来ているんだ?」と言う人がいれば、それはまさしく「所属不明に翻弄されてしまった」と言えますね。
結局LEということしか分かってないじゃん!と。
“POLICE”において、POLICEパッチは別に所属を表すアイテムではないのです。POLICEは全国各地のどこにでもいるからこそ、所属を表すのは通常肩などにある地域章なのです。
(地元警察:肩に地域章が見られる)
「パッチパネルだけ貼っておけばLE装備」という認識の方は多いですが、装備の多様化によりギアだけでは判断のつかないアメリカのLEにおいて、連邦系の固有組織名のある組織以外(POLICEやSHERIFF等)は、基本的にパッチパネルのみで所属を示すのは不可能だと思います。
加えて“LE装備”という言葉も、あくまでカテゴリーの名称に過ぎず、“UO装備”と同じ括りという認識も大切です。
どれだけ所属が不明とはいえ、結局はミリタリーかLEか民間のどれかでは必ずある訳です。
LEのUOと言った時に、少なくともLEであることがわかる要素は、POLICEパッチ程度しかなく、手錠程度ではミリタリー系UOでもありそうですから、やはりU“LE”O装備とはそういうものなのです。
LE装備は近年流行り出したがために、情報が少なく、普段ミリタリー系装備をしている方々には未知な部分も多々あり、ULEOはやるにも理解するにも、知識がなければ難しい装備と言えますね。
ちなみにですが、事件の結末は最後まで立て籠り続けた4人の投降によってあっさりと、そして密かに終わりを迎えていました。
そして、あの装備の方々は少なくともメディアには“FBI”として報道されており、本当にFBIであるならば、全く所属を隠しきれていなかったのが最高にFBIらしいですw
普段LEがメインなのに何故UOのイベントに参加しているのか?というところですよね……
皆自分の中での様々な設定を基に“それらしい”装備を着こなしている中、堂々のPOLICEパッチで参加してきました!
アイエエエ!? ポリス!? ポリスナンデ!?
当日は「なんでUOCにLEがいるんだよ」「UOの中に警察がいやがるぜ」みたいな視線を凄く感じましたが、こちらとしてはLEと思われないと装備の意味がないですし、POLICEと思われるのは意図としても大歓迎でしたね。
何故なら、これでも一応実在するUOの装備だからなのです。
元ネタありきのUOなので、本来なら一番説得力があるはずなのですが、それだけ本当にUnknownな存在であることもわかりました。
正直UO=パラミリ系というような固定観念が定着しているイメージがありますが、所属不明という点で言えばUnknown Law Enforcement Operatorも存在するのです。
まず、LEと思われているのは全く問題なく、むしろLEであることは最低限悟ってもらえるようにしないと“LEのUO”とは言えません。
そこで本題のPOLICEパッチを貼っていますが、この部隊は恐らくPOLICEなんかじゃありません。しかし、人々にはPOLICEと思わせておきたいからPOLICEパッチを使用しているのです。
なので“POLICEだ”と思っていたであろう方々は、見事に術中にはまってしまった訳ですね。
そして中途半端に色々知っていると、UOでもないと思われてしまうのがこの装備の難しいところです。
(特に普段から当ブログをご覧に頂いている方には尚更のことでしょう)
これをUOと解釈するにはアメリカの情勢とこの事件について理解した上で、参考にした写真が撮影された日付やその直前のできごと、そして某組織、某部隊、LEについても知り、“なるほど”という気付きが必要なのです。
日本でも取り上げられていた話とはいえ、やはり普通は遠いアメリカのニュースなんてミリオタでもそうそう見ないですよね笑
(ここはやはりLEの性分でしょうか)
パッチは写真の本職の方々が使用しているものと同じHero's Pride製の大小セットです。
本職の前面のパッチは同社の#5717で、今回買ったものとはフォントも違えば枠の色も違うので、枠だけでもシャーピーで黒に塗り潰しました。本当は前面も合わせたかったですが、輸入の都合上急いでいたので仕方なかったです。
アメリカのその辺のショップで普通に置いてある安物ですが、本職もそんなものでUnknownさを出そうとは実に安易な話ですよね。
回りくどいことをせずに、素直にパッチを全て取り外していた方は、アメリカの界隈でも「軍用のガスマスクポーチに、デルタみたいな髭……一体何の部隊だ?」と狙い通りにUnknownになれていました。
パッチだけでなく、サングラスのかけ方等の細かな部分にも拘っていたので、テキトーそうな装備の割には何気に頑張っていたのです。
(ここまでやらないとサバゲーマー装備やただのLE装備になってしまうのが難しいところ)
どんなに頑張っても、このままLE装備系イベントにも参加できてしまう装備であることは事実なので、多少の誤解は致し方ないですね……
それにしても撮影して頂いた写真がどれも良い感じに雰囲気が出ていて非常に満足でした。撮影してくれたカメラマンさん各位と友人に感謝!
嬉しいことに丁度戦闘していないところを何回か撮影して頂いたので、構図が参考写真に似ていたりして雰囲気バツグンでした。
贅沢な話、LE的には銃を構えている写真は格好よくてもリアルさが皆無なので、好きじゃないんですよね笑
最後にUOC-T2運営の皆さんには楽しいゲームに(加えてパッと見がUOらしくない僕らを追い出さないでくれて)感謝です!
【答え合わせ】
Oregon Standoff時に出動した“FBIのような部隊”の装備がモデルですが、なぜ明確にFBIと言わないのか、POLICEパッチなのかと言うと、画像の彼らが出動する前に原因があります。
FBIが地元警察と協力し、武装市民の中心人物ら5名を逮捕、1名を射殺したのですが、特に射殺された容疑者に関して、射殺された際の映像が「容疑者が両手を上げていたにも関わらず撃った」ように見えることがアメリカ中で賛否両論の大問題となりました。
しかしながら「隠し持っていた銃を抜こうとしていた」ようにも見えるのも事実で、いずれにしてもどちらが良い悪いも言い難い事件です。
そもそも事件の発端としては政府側の横暴な話で、はじめは政府側が強く反発を受けていました。
ただ、そこで複数の市民らが武装蜂起し、過激発言を繰り返すようになってしまったがために、もうどっちが良いも悪いもない泥沼な話となり、最初は武装市民らに協力的であった人々の支持もあっという間に少なくなり、最終的にはFBI側の支持者が多数現れるようになりました。
こうしてFBIと地元警察を、ある市民は支持し、ある市民は非難し、武装市民は憎みといった状況になり、安易にFBIであることを晒しておくのは危険だろうと、FBI職員がPOLICEパッチを貼っていたのではないか。
……というのが、この装備の真相です。
あのパッチ自体は、アメリカのその手のショップなら、どこにでも置いてあるような物で、支給されたのか道中で個人的に購入したのかわかりませんが、いずれにしても所属を隠す目的で使用していたのは明らかです。
しかし、それだけでUOとは言えません。
では、なぜUOと言えるかといえば、彼らの写真が撮影された日、FBIパッチを貼っていた隊員も普通に居り、ギアだけ見ればFBIとはいえパッチパネルはもちろん、支局章等が見られないため、確実にFBIであるかは証明できず、かといって地元警察の地域章もないため、本当に所属が不明なのです。
アメリカ本国でも、とあるサイトでは本当に「彼らが何なのか」という議論が一部の趣味者の間でされていました。
UOCで「POLICEパッチのLE共がなぜ所属不明部隊のイベントに来ているんだ?」と言う人がいれば、それはまさしく「所属不明に翻弄されてしまった」と言えますね。
結局LEということしか分かってないじゃん!と。
“POLICE”において、POLICEパッチは別に所属を表すアイテムではないのです。POLICEは全国各地のどこにでもいるからこそ、所属を表すのは通常肩などにある地域章なのです。
(地元警察:肩に地域章が見られる)
「パッチパネルだけ貼っておけばLE装備」という認識の方は多いですが、装備の多様化によりギアだけでは判断のつかないアメリカのLEにおいて、連邦系の固有組織名のある組織以外(POLICEやSHERIFF等)は、基本的にパッチパネルのみで所属を示すのは不可能だと思います。
加えて“LE装備”という言葉も、あくまでカテゴリーの名称に過ぎず、“UO装備”と同じ括りという認識も大切です。
どれだけ所属が不明とはいえ、結局はミリタリーかLEか民間のどれかでは必ずある訳です。
LEのUOと言った時に、少なくともLEであることがわかる要素は、POLICEパッチ程度しかなく、手錠程度ではミリタリー系UOでもありそうですから、やはりU“LE”O装備とはそういうものなのです。
LE装備は近年流行り出したがために、情報が少なく、普段ミリタリー系装備をしている方々には未知な部分も多々あり、ULEOはやるにも理解するにも、知識がなければ難しい装備と言えますね。
ちなみにですが、事件の結末は最後まで立て籠り続けた4人の投降によってあっさりと、そして密かに終わりを迎えていました。
そして、あの装備の方々は少なくともメディアには“FBI”として報道されており、本当にFBIであるならば、全く所属を隠しきれていなかったのが最高にFBIらしいですw
タグ :LE装備
2016年06月29日
【装備紹介】FBI SWATの頭
今回はFMAのOps-Core Sentry Helmet (XP) FGのレプリカをレビューしたいと思います。
あれ?出てたの?という感じですが、実は2015年の12月にはリリースしていました。
【Sentry Helmetとは?(実物の解説)】
Ops-Core社がACHを参考に開発した「歩哨」の名を持つヘルメットで、ACH同等の防弾性を持ちながら、重量はその1/2ポンドと軽量化を実現したヘルメットです。
単にACHのように耳までカバーするだけでなく、各種ヘッドセットとの併用もしやすい設計になっています。また、専用のバイザーやフェイスガードを取り付けることも可能です。
世間的にはトルコ兵を救ったヘルメットとして有名になりましたが、FBI SWATでも採用されており、同部隊を象徴するアイテムでもあります。
本当は米陸軍等に売りたかったのでしょうが、実際のところFBIを含む一部の法執行機関でしか採用されず、民間にもウケは良くなかったのでOps-Core製品でありながらも知名度の低いヘルメットとなりました。
【外観】
レプリカのヘルメットでは界隈でも有名なFMAだけあって、よく再現できています。
細かいバリ等はありますが、大陸製レプリカにしては完成度も高いと思います。
表面も実物のようなザラザラ感があり、ツルツルでプラ感丸出しのEmersonとは比べ物にならないですね。(レプFASTバリヘル比)
【色】
残念なのは色味ですね。これもFMAでは有名(?)な話ですが、相変わらずFG(フォリッジグリーン)がFGの色味じゃないです……
フォリッジグレーとしか言い様のないほどグレーが強く、グリーンの要素は皆無と言ってもいいでしょう。
この点ではEmersonのFGの方が実物に近い色味のように感じます。
FMA公式HPの画像では、もはやグレー通り越してホワイトですね。
いずれにしてもFMAの「FG」には端から期待はしていなかったので、速攻でファーストスピアのヘルメットカバーを装着しました。
(とはいえ、そこまで酷い色味でもないですがね)
【サイズ】
以前EmersonのL/XLのヘルメットを使用していたので、今回もL/XLのサイズで購入しました。
頭の大きいアジア人にはL/XLがスタンダードと言われています。実際Emersonの時もそれでピッタリでしたが、FMAのものはEmersonと比べて気持ち大きめに感じました。
個人差はあると思いますが、私の場合はM/Lでも案外行けたのでは?とも思っています。
いずれしてもヘッドセットとの併用を前提として購入するのであれば、L/XLを買っておくに越したことはないと思います。
【調整】
オプスコアのヘルメットと言えば、調整の利くダイヤルライナーが有名ですね。
このSentryヘルメットは実物もそうなのですが、ワームダイヤルという仕様になっており、FMAはここも完璧に再現しています。
ワームダイヤル自体は正直ダイヤルライナーと比べるとイマイチな気がします。
不便ではないですが、あえて変える意味はあったのでしょうか?
こればかりは「オプスコアのみぞ知る」ってやつですね。
【内部】
クッションがクッションしています。
何を言っているんだと思うかもしれませんが、一度Emersonのものを使用したことがある人なら共感してくれるはずです。
オプスコア型の共通ですが、ヘッドセットを内側にセットできます。こうすることで多少は被りやすくはなりますが、いずれにしてもヘッドセットと一緒に被るのは相変わらず苦労させられます。
【付属品】
レールなどのパーツが付属しています。また、開封時はゴーグル用アタッチメントが取り付けられていますが、FBI SWATではこれを外しており、細かくも重要なポイントなので私も取り外しました。
一番困るのがベルクロキットです。"付属品"ではなく、最初から貼っておいて欲しかったですね……
良くも悪くもせっかくなので、本職の画像を参考に細かいミリ単位で綺麗に再現してやろうと一生懸命貼りました笑
サイドレールとの間に1ミリ程の隙間があると結構良い感じです。
正直細かすぎてどうでもいいんですけど、僕はそういうところまで拘りたい人なので、良い機会だと思ってそうやってみました。
【流通と価格】
まだ国内ではあまり流通していないようですね。私が購入した時は発売から間もなく、尚更という感じだったので、いつも通り個人輸入しました。
送料含めて日本円にして約1万円と、FMAの製品としては国内相場と変わりありませんでした。
現状SentryのレプリカはFMAしか販売しておらず、実物は約18万円というトンデモ価格(命を守る物と考えれば安いかもしれませんが……)なので、これで充分な気はします。
そもそも実物については民間にあまり出回っていないので、手に入るかも怪しいですからね。
【総評】
まあFMAですのでコスパは非常に良いです。
……ただ、やはり色味だけはどうしようもない! 正直作りの善し悪しよりも、目に見える欠点としてのグレー感が否めない。
FBI SWATもそこまでヘルメットカバーを使っているワケじゃないですが、カバーで隠してしまうのが無難な気がします。
総評ついでにFirst Spearの各種ヘルメットカバーの着用感を見てみたいと思います。
(まあ、無いよりは確実にマシ)
現在のセットアップはHybridのマルチカムに、FMAのL4G24(TAN)を取り付けています。
マルチカムにしたのは、ヘルメットカバーだけです。こうすることで最新装備の通っぽさが出て良いんですよ。
続いてStretchのRG。圧倒的な安心感!
3年程前から使われているので違和感もありませんね。FMAの残念なグレーとサヨナラです。
マルチカムならHybrid、RGならStretchを選ぶのが無難でしょう。
いずれしても実物カバーを装着することで、ヘルメットがほぼ覆われることもあり、レプリ感が一段と薄れます。たかだか布切れに約1万円は高い気もしますが、それだけの価値はありますね。
ちなみにカバーのサイズはどちらもL/XLで買いましたが、M/Lサイズでも案外良さそうですね。
あれ?出てたの?という感じですが、実は2015年の12月にはリリースしていました。
【Sentry Helmetとは?(実物の解説)】
Ops-Core社がACHを参考に開発した「歩哨」の名を持つヘルメットで、ACH同等の防弾性を持ちながら、重量はその1/2ポンドと軽量化を実現したヘルメットです。
単にACHのように耳までカバーするだけでなく、各種ヘッドセットとの併用もしやすい設計になっています。また、専用のバイザーやフェイスガードを取り付けることも可能です。
世間的にはトルコ兵を救ったヘルメットとして有名になりましたが、FBI SWATでも採用されており、同部隊を象徴するアイテムでもあります。
本当は米陸軍等に売りたかったのでしょうが、実際のところFBIを含む一部の法執行機関でしか採用されず、民間にもウケは良くなかったのでOps-Core製品でありながらも知名度の低いヘルメットとなりました。
【外観】
レプリカのヘルメットでは界隈でも有名なFMAだけあって、よく再現できています。
細かいバリ等はありますが、大陸製レプリカにしては完成度も高いと思います。
表面も実物のようなザラザラ感があり、ツルツルでプラ感丸出しのEmersonとは比べ物にならないですね。(レプFASTバリヘル比)
【色】
残念なのは色味ですね。これもFMAでは有名(?)な話ですが、相変わらずFG(フォリッジグリーン)がFGの色味じゃないです……
フォリッジグレーとしか言い様のないほどグレーが強く、グリーンの要素は皆無と言ってもいいでしょう。
この点ではEmersonのFGの方が実物に近い色味のように感じます。
FMA公式HPの画像では、もはやグレー通り越してホワイトですね。
いずれにしてもFMAの「FG」には端から期待はしていなかったので、速攻でファーストスピアのヘルメットカバーを装着しました。
(とはいえ、そこまで酷い色味でもないですがね)
【サイズ】
以前EmersonのL/XLのヘルメットを使用していたので、今回もL/XLのサイズで購入しました。
頭の大きいアジア人にはL/XLがスタンダードと言われています。実際Emersonの時もそれでピッタリでしたが、FMAのものはEmersonと比べて気持ち大きめに感じました。
個人差はあると思いますが、私の場合はM/Lでも案外行けたのでは?とも思っています。
いずれしてもヘッドセットとの併用を前提として購入するのであれば、L/XLを買っておくに越したことはないと思います。
【調整】
オプスコアのヘルメットと言えば、調整の利くダイヤルライナーが有名ですね。
このSentryヘルメットは実物もそうなのですが、ワームダイヤルという仕様になっており、FMAはここも完璧に再現しています。
ワームダイヤル自体は正直ダイヤルライナーと比べるとイマイチな気がします。
不便ではないですが、あえて変える意味はあったのでしょうか?
こればかりは「オプスコアのみぞ知る」ってやつですね。
【内部】
クッションがクッションしています。
何を言っているんだと思うかもしれませんが、一度Emersonのものを使用したことがある人なら共感してくれるはずです。
オプスコア型の共通ですが、ヘッドセットを内側にセットできます。こうすることで多少は被りやすくはなりますが、いずれにしてもヘッドセットと一緒に被るのは相変わらず苦労させられます。
【付属品】
レールなどのパーツが付属しています。また、開封時はゴーグル用アタッチメントが取り付けられていますが、FBI SWATではこれを外しており、細かくも重要なポイントなので私も取り外しました。
一番困るのがベルクロキットです。"付属品"ではなく、最初から貼っておいて欲しかったですね……
良くも悪くもせっかくなので、本職の画像を参考に細かいミリ単位で綺麗に再現してやろうと一生懸命貼りました笑
サイドレールとの間に1ミリ程の隙間があると結構良い感じです。
正直細かすぎてどうでもいいんですけど、僕はそういうところまで拘りたい人なので、良い機会だと思ってそうやってみました。
【流通と価格】
まだ国内ではあまり流通していないようですね。私が購入した時は発売から間もなく、尚更という感じだったので、いつも通り個人輸入しました。
送料含めて日本円にして約1万円と、FMAの製品としては国内相場と変わりありませんでした。
現状SentryのレプリカはFMAしか販売しておらず、実物は約18万円というトンデモ価格(命を守る物と考えれば安いかもしれませんが……)なので、これで充分な気はします。
そもそも実物については民間にあまり出回っていないので、手に入るかも怪しいですからね。
【総評】
まあFMAですのでコスパは非常に良いです。
……ただ、やはり色味だけはどうしようもない! 正直作りの善し悪しよりも、目に見える欠点としてのグレー感が否めない。
FBI SWATもそこまでヘルメットカバーを使っているワケじゃないですが、カバーで隠してしまうのが無難な気がします。
総評ついでにFirst Spearの各種ヘルメットカバーの着用感を見てみたいと思います。
(まあ、無いよりは確実にマシ)
現在のセットアップはHybridのマルチカムに、FMAのL4G24(TAN)を取り付けています。
マルチカムにしたのは、ヘルメットカバーだけです。こうすることで最新装備の通っぽさが出て良いんですよ。
続いてStretchのRG。圧倒的な安心感!
3年程前から使われているので違和感もありませんね。FMAの残念なグレーとサヨナラです。
マルチカムならHybrid、RGならStretchを選ぶのが無難でしょう。
いずれしても実物カバーを装着することで、ヘルメットがほぼ覆われることもあり、レプリ感が一段と薄れます。たかだか布切れに約1万円は高い気もしますが、それだけの価値はありますね。
ちなみにカバーのサイズはどちらもL/XLで買いましたが、M/Lサイズでも案外良さそうですね。
タグ :装備紹介
2016年06月03日
FBI SWAT 装備の変遷
FBI SWATの装備もミリタリー同様に『年代分け』ができるほど時代と共に変化しています。
FBIのSWATは1973年に創設され、そこから考えれば現在との装備に違いがあるのは明白ですが、特に9.11テロから相次ぐテロ事件を受けて装備を常に時代に合わせたものへ変えていくようになりました。
今回は『Ranger Green(RG)を使いはじめてから』の装備を起点にSWAT及びHRTの装備を考察していきたいと思います。
記事はFBI SWATが中心の解説で、SWATやHRTについての詳細はこちらの解説記事をご覧下さい。
年代はおおよそ2年ごとに区切った、以下のような形に分けることができます。
・2009~2010 (2009年以前を含む)
・2011~2012
・2013~2014
・2015~2016
・2017~2019 (現在まで)
この分け方が最も分かりやすいかと思います。
【2009~2010 (第一次更新期)】
2009年には既にCRYE社のコンバットアパレルが採用されていました。現在までの装備のベースとなる部分がここで誕生したわけです。
当時は市販のモデルではなく、FBI Customというカスタム品が使用されていました。
コンバットシャツ特有のトルソーに、現在のGen3のようなエルボーパッドの袖、Gen2型のベルクロが特徴的です。
2009年より前から使用しているとは思いますが、2009年から資料が出はじめているため、わかりやすく考えるため2009年~としています。
しかし、この時点ではコンバットアパレルへの更新は始まったに過ぎず、まだ多くの地域で古いODのBDUが使われていました。
(FBI SWAT)
また、HRTがRGの装備を使用している画像は比較的にこの年代に多いことから『RG装備のHRT』というのは、この頃の装備を指すかと思います。
(FBI HRT、写真の部隊章は旧デザイン)
この時期の装備は、SWATとHRT共にヘルメットがODのMICH2000で、プレートキャリア(以下プレキャリ)がDiamondback Tactical社(以下DBT)のUTOCやCITADEL、Predator2が主流でした。
特に使用されていたプレキャリがUTOCで、他が足早に見かけなくなったのに対して、UTOCは現在まで使われ続けるほど息が長く、Gmanでも使用されていたため、『FBIのプレキャリ』と言える象徴的なアイテムとなりました。
(Universal Tactical Outer Carrier)
他にはSilynx C4OPSをはじめ、各種DBT製ポーチなど、この時期に採用されて現在まで使用され続けているギアは多数あります。
(胸部のTanカラーのPTTスイッチがC4OPS)
こうした点から、この年代の装備が現在の装備スタイルの基礎を作った最初の更新期と言えます。
銃についてもこの頃からColt M4が本格的に行き渡り、SFのM73、RRAのDominator2、EOTechの512等を使用するFBIにおけるスタンダードなカスタムが既に施されていました。
また、この時期の訓練画像でHRTがHK416を使用しているのが見られましたが、それ以降は訓練でも実動でも見ることはなく、結局訓練用の銃なのか何なのかは不明のままとなりました。
いずれにしても、この後の年代の装備の基礎となる要素がこの時期に形成されたのは間違いありません。
《ポイント》
・MICH2000
・UTOC, CITADEL, Predator2
・FBI Custom Combat Shrit
・C4OPS
【2011~2012】
2011年にはほとんどの地域で装備の更新が完了し、2012年でRG装備の原型が完全に出来上がりました。
装備については2009年からの移行が完了した形になるので、先ほど紹介したものが基本となります。
とはいえ2012年までには、また少しずつ変化があり、コンバットアパレルは同じくCRYE製のGen2(AC)が新たに使用されるようにり、プレキャリはUTOC以外をほとんど見かけなくなりました。
この時期のプレキャリはほぼUTOCのみで、CITADEL等が消えていった理由は単純に『古くなった(経年劣化)』と考えるのが妥当でしょう。
また、FBIがDBTとの長期の装備調達契約を結んだため、ここからDBT製品が更に普及していくことになります。
装備更新が極端な地域では、この時点ではまだ異例のMulticam(MC)のGen2アパレルを既に使用している部隊もありました。
この年代のHRTは情報が全くなく、装備更新の空白期間でしたが、SWATでMC装備を使いはじめた部隊が既にいたことから、HRTもこの2年間で確実にMC装備への移行を完了していたものと思われます。
他に大きな特徴と言えるのは『FBI SWATパッチ』の導入です。
HRTには特徴的なSevare Vitasのパッチがありましたが、FBI SWATにはこれまで全部隊で統一されたパッチがなかったせいか、SWATのためのパッチが2012年に登場します。(この年に使用画像が集中し、それ以前には使用例が確認できなかったことから、2012年に導入されたと考えられます)
大きな鷲の顔とたなびく国旗が描かれたこの円形の刺繍パッチは現在でも使用され続けており、2012年以降の画像のほとんどで確認できるようになりました。
《ポイント》
・MICH2000
・UTOC
・Gen2 (AC) Combat Apparel
・FBI SWAT Patch
【2013~2014 (第二次更新期)】
これまでの年代のSWATとHRTの装備は、年代相応のものと言えました。しかし、それらの装備が使われはじめたのが2009年頃からということを考えると、もう4年も使われていることになります。
時代の流れからもMICHやUTOCのように、大型で重いギアは時代遅れになりつつありました。
そして、この時期に新たに採用されはじめたプレキャリがAW-FAPCR(以下FAPCR)です。
UTOCと同じくDBTの製品ですが、現在主流となっている様々なプレキャリ同様のコンパクトさを持ち、加えてカマーバンドを取り外しても使える利便性を兼ね備えた、当時最新のプレキャリでした。
FAPCRの普及はかなり急速で、UTOCも使われ続けてはいましたが、その姿がほとんど見られなくなるほどにSWATに浸透していきます。
UTOCを『FBIのプレキャリ』と呼んだのに対し、このFAPCRは基本的にSWATが使用していたことから『FBI SWATのプレキャリ』と呼べると思います。
(もちろんその後はGmanでも多用されました)
また、もう1つの大きな変化として、ヘルメットがMICH2000からops-coreのSentryに変わりました。
MICH2000のように耳まで覆う形状とサイドレールが特徴的で、ops-coreの製品としては珍しく他所でほとんど使用例がないため、FBIでの使用が目立っているヘルメットです。
(FAPCRとSentryの組み合わせ)
FAPCRとSentryの組み合わせにより、昔ながらのいかにもなSWATから、近代的な特殊部隊感のある外見に様変わりしました。
そして2014年には完全にこの形が定着し、現在の装備へと繋がっていきます。
14年の一年間は装備が唯一安定していた時期でもあります。また、Gen3アパレルの使用例も出てきたりと画像資料も増えたために、多彩な装備が見られるようになった時期でした。
もちろんUTOCやMICHが完全に消えたわけではなく、現在でも使用している隊員が稀にいます。
とはいえこの年からの更新は非常に早く、2015年に近づくにつれ、使用例が徐々に減ったのは間違いありません。
一方HRTは、2013年4月のボストンマラソン爆弾テロ事件時に2年の沈黙を経て出動しました。
このとき既に現在のHRTのようなマルチカムの装備を使用していたことから、空白期間の前年代の間に装備を更新していたことがわかります。
この時点でHRTは完全にマルチカム化しており、それ以降RGの装備を使用している姿は見られなくなりました。
CRYEのMCアパレルだけでなく、プレキャリやヘルメットも同社のJPCとAirFrameで、SWATと違いCRYE製品だらけです。
HRTにもRG装備の時代はありましたが、そもそも装備の調達に関してもSWATとHRTは完全に別であるため、このようにSWATと全く違う装備となっているのです。
なので、SWATとHRTが使用する装備が同じであったとしても偶然の一致や訓練での借り物にすぎないということです。
SWATでも早いところは2012年にマルチカム化していましたが、この年ではワシントン海軍工廠銃撃事件でヘルメットがSentryなぐらいで、他はマルチカムのコンバットアパレルにRGのJPCなど、HRTそっくりな装備のSWATが目立ちました。
このSWATはHRTも所属するワシントン支局の部隊で、Washington DivisionはSWATの中でも最精鋭なため、SWATではありますが装備の更新がこれまた非常に早いため、本記事の年代分けに当てはまらない唯一のSWATチームです。
同部隊については銃も次年代のカスタムを先に施していたりと、装備面で常に他の支局よりリードしています。
《ポイント》
・Sentry Helmet
・AW-FAPCR
・Gen2 & Gen3 Combat Apparel
【2015~2016 (第三次更新期)】
2015からSWATはまた新たな装備の更新をはじめます。急速な装備の調達は、ボストンでのテロが大きく影響していることは間違いないでしょう。
ここからの装備の更新は、2016年で一旦区切ることはできますが、更新の流れ自体は今現在まで止むことなく続いています。
そして、特にこれまでと装備が大きく変わる、重大な転換期であるとも言えます。
最初にUTOCから取って代わったAW-FAPCRが今度は代替わりする番となります。
FAPCRの正統な後継である、同じくDBT製のDTACが使われ始めました。
(TPS Technologyに基づく新設計)
DTACはFBI SWATの要望を受けて開発され、2013年にはリリースされていましたが、当時はFAPCR採用から間もなかったため、2015年に入り満を持しての普及となりました。
(2015年 Chicago Division)
(2013年 Tampa Division)
タンパなどの一部の支局では、リリース時から使用されていました。タンパの装備更新もワシントン同様に早いため、例外と考えてもいいかもしれません。
ちなみにUTOCの後継型で、DTACと同時リリースされたMTACは何故か採用されませんでした。
(MTAC)
いずれにしてもDTACの登場により、FAPCRもかつてのUTOCのように徐々にその座を奪われつつありました。
更にDTACに加えてもう1つ、新たに採用されたプレキャリがあります。
これまでDBTとの長い製品調達契約を続け、DTACも採用したFBIですが、ここで何と新たにPALACTETE(以下パラク)製のSOHPC Gen3が加わります。
(SOHPC Gen3)
SOHPCはパラクを代表するプレキャリですが、パラクと言えばRGでなくSG(スモークグリーン)の印象がとても強いかと思われます。実際それまでRGはラインナップにありませんでしたが、Gen3からRGが加わったのです。
現在このSOHPC Gen3もDTACと同時に使用されています。
初登場は2016年1月のオレゴン州武装市民立て籠り事件で、最初はGmanが使用しているのが目立っていましたが、後にSWATも着用しているのが確認されはじめました。
(Oregon Standoff)
(左:DTAC 右:SOHPC)
この時点ではDTACと比べるとまだまだな普及率で、2017年になるまで使用例がほとんどありませんでした。
SOHPC調達の背景には、2014年にFBIが新たなアーマー調達計画としてTSSi及びPoint Blank(パラクを傘下に持つ親会社)と3000万ドルに及ぶ1年間の装備調達契約を結んだことに始まりました。
TSSiの取り扱い品の中にPBE製品が含まれていたため、この2社との同時契約の運びとなり、FBIでは7種類のアーマーキットを調達することにしたようです。
7種といってもあくまで『キット』の話で、PBE製品は迷彩違いのSOHPC二種とソフトーアーマキャリアの計三種類を現在までに調達していますが、これらに付属するポーチ等の違う7種ということかと思います。
そして契約締結が2014年、調達開始が2015年からだったということで、この年から使用例が出てきた訳です。なので、現在は契約も切れ、調達も全て終わってます。
さて、話は戻りこの年代で最も大きな事件といえば、2015年6月のNY脱獄事件が記憶に新しいです。
マルチカムのSWATが大々的に登場した二度目の事件で、TRU-SPECのコンバットアパレルを使用していたのが印象深いかと思います。
この事件では(既にマルチカム装備を使用していた)HRTも出動していたので、FBIはマルチカムだらけで同じように見えてしまうかもしれませんが、SWATは多くがキャップを被り、FAPCRを使用していたので見分けがつくと思います。
(上:HRT 下:SWAT)
HRTについてはCRYE製JPC 2.0等を新たに使用しており、HRTもSWAT同様に装備を更新していたことがわかります。
そのほかラスベガスの市民アカデミーやバスターミナル銃撃事件においてもマルチカムのSWATが登場し、マルチカムにDTAC/SOHPC(Gen3)という組み合わせが見られるようになりました。
2017年の本格的なマルチカム化の流れが徐々に広がりはじめますが、それでもこの年代はやはりRGがまだまだ現役です。
(2016年末 UCLA Shooting)
2016年終わり頃に起きたUCLA銃撃事件に出動したロサンゼルスの部隊は、RGの装備を使用していました。同部隊も2017年にはMC化していますが、それでもこの時点ではRG装備オンリーです。
ここではMCのベルトやダンプポーチが特徴的な差し色になっていますが、このほかヘルメットカバーのみMCであったりと、一部だけMCに更新されたスタイルも2016年にはしばし見られました。
2015年からの更新はプレキャリだけに留まらず、PTTにも変更が見え始めます。
Silynx C4OPSは如何せん09年から使われているものですから、更新されるのは自然なことで、後釜に選ばれたのはAtlantic SignalのWarrior DUALです。
(特徴的な兵士の刻印)
C4OPSの後釜とあって、シングルではなくデュアルタイプが採用されているようです。
さすがに通信機器ということもあり、こちらの更新は一瞬でした。
C4OPSも2015年のはじめのうちは一部でギリギリ使用していましたが、今ではイベント時に子供に触らせるオモチャとなっています。
2016年にはRG/MCの装備に関わらず、ほぼ全ての部隊で使われるようになり、現用装備のSWATを象徴するアイテムの1つとなりました。
また、象徴と言えば、まさしく『SWATであることを象徴するアイテム』であるFBI SWATパッチにも更新がありました。
これまで円形でシンプルなデザインだったのが、大きな盾型の複雑なデザインを持つパッチに変わったのです。
2015年に突然現れ、当初は所属部隊(支局)のパッチかと思っていましたが、それ以降も使用例は各地でどんどん増えたことから、それが新しい部隊章であったことがわかりました。
今や2015年~現在までの装備では重要なポイントとなっています。
旧丸型もまだまだ現役で、新盾型と併用している例も確認しています。
変化があったのは装備だけではありません。M4についても、カスタムに変化が見られます。
これまで通りのカスタムM4も使用されていますが、新たにTROYのAlpha Railを使用したカスタムが見られるようになってきました。
(TROY Alpha Rail 9)
せっかくAlpha Railのような細長いフリーフロートのハンドガードを使用しているのに、これまでのカスタムの影響かグリップポッド等のゴツいグリップを併用する隊員が多いです。
このほかMagpul等の各種グリップやストックの使用例や、オプティクスもDomi2にEotechの組み合わせからAimpointのT-2へと変わり、M4のカスタムも近代的になりました。
このように、これまでの装備のほぼ全てが更新されて、大きく姿を変えたのがこの年代です。
《ポイント》
・DTAC, SOHPC Gen3
・Warrior DUAL
・FBI SWAT Patch (2015 Ver.)
・Alpha Rail
【2017~2019 (第四次更新期)】
2017年の新年早々に出動した部隊が、マルチカムのコンバットアパレルを使用していました。
それを見た当初、これからはマルチカムの時代になると確信しましたが、これを皮切りにマルチカム化が各地の部隊で広がっていったのが2017年です。
前年代で更新した基本的な装備は据え置きで、コンバットアパレルがマルチカムのGen2またはGen3へと変わり、そこに同迷彩のFS製ヘルメットカバーが加わるような形でマルチカム化が進み、銃も新カスタムと呼んでいたものが今やスタンダードとなりました。
(更新の早い地域では2016年にはMC化済み)
(2016年末はRGだったLAも半年で完全にMCに)
そしてDTACやSOHPC、Warrior DUALも定番アイテムとなり、SOHPCの普及率もDTACに追い付いています。
特にDBTが経営難から2016年末には閉業、2017年にはHP等も含め完全になくなってしまい、それもあってSOHPCが普及します。もちろんDTACも閉業前に納品済みなので使用例は同じように多いです。
迷彩こそ変わりましたが、そこの変化が大きいぐらいで、後は前年代の装備が完全に定着したという点では、ある意味で装備が再び安定した年とも言えるかもしれません。
とはいえ使用例が増えてきたものや、新たに加わった装備ももちろん数多くあります。
プレキャリで言うならば、いくつかの地域では今更ながらJPCが普及しています。
(もちろん色はMC)
(Milwaukee Division)
このJPCの普及率についてもそうなのですが、特に最近の頻発するテロを受け、SWATにも各支局で相当な予算が振り分けられているようです。
装備だけでなく訓練やイベント面でもこれまで以上に充実したものが行われています。
そうした背景があるのか、これまでと違い、2017年から各部隊での装備差が非常に目立ち、全部隊として見ると装備の統一性がなくなってきています。
執筆中
FBIのSWATは1973年に創設され、そこから考えれば現在との装備に違いがあるのは明白ですが、特に9.11テロから相次ぐテロ事件を受けて装備を常に時代に合わせたものへ変えていくようになりました。
今回は『Ranger Green(RG)を使いはじめてから』の装備を起点にSWAT及びHRTの装備を考察していきたいと思います。
記事はFBI SWATが中心の解説で、SWATやHRTについての詳細はこちらの解説記事をご覧下さい。
年代はおおよそ2年ごとに区切った、以下のような形に分けることができます。
・2009~2010 (2009年以前を含む)
・2011~2012
・2013~2014
・2015~2016
・2017~2019 (現在まで)
この分け方が最も分かりやすいかと思います。
【2009~2010 (第一次更新期)】
2009年には既にCRYE社のコンバットアパレルが採用されていました。現在までの装備のベースとなる部分がここで誕生したわけです。
当時は市販のモデルではなく、FBI Customというカスタム品が使用されていました。
コンバットシャツ特有のトルソーに、現在のGen3のようなエルボーパッドの袖、Gen2型のベルクロが特徴的です。
2009年より前から使用しているとは思いますが、2009年から資料が出はじめているため、わかりやすく考えるため2009年~としています。
しかし、この時点ではコンバットアパレルへの更新は始まったに過ぎず、まだ多くの地域で古いODのBDUが使われていました。
(FBI SWAT)
また、HRTがRGの装備を使用している画像は比較的にこの年代に多いことから『RG装備のHRT』というのは、この頃の装備を指すかと思います。
(FBI HRT、写真の部隊章は旧デザイン)
この時期の装備は、SWATとHRT共にヘルメットがODのMICH2000で、プレートキャリア(以下プレキャリ)がDiamondback Tactical社(以下DBT)のUTOCやCITADEL、Predator2が主流でした。
特に使用されていたプレキャリがUTOCで、他が足早に見かけなくなったのに対して、UTOCは現在まで使われ続けるほど息が長く、Gmanでも使用されていたため、『FBIのプレキャリ』と言える象徴的なアイテムとなりました。
(Universal Tactical Outer Carrier)
他にはSilynx C4OPSをはじめ、各種DBT製ポーチなど、この時期に採用されて現在まで使用され続けているギアは多数あります。
(胸部のTanカラーのPTTスイッチがC4OPS)
こうした点から、この年代の装備が現在の装備スタイルの基礎を作った最初の更新期と言えます。
銃についてもこの頃からColt M4が本格的に行き渡り、SFのM73、RRAのDominator2、EOTechの512等を使用するFBIにおけるスタンダードなカスタムが既に施されていました。
また、この時期の訓練画像でHRTがHK416を使用しているのが見られましたが、それ以降は訓練でも実動でも見ることはなく、結局訓練用の銃なのか何なのかは不明のままとなりました。
いずれにしても、この後の年代の装備の基礎となる要素がこの時期に形成されたのは間違いありません。
《ポイント》
・MICH2000
・UTOC, CITADEL, Predator2
・FBI Custom Combat Shrit
・C4OPS
【2011~2012】
2011年にはほとんどの地域で装備の更新が完了し、2012年でRG装備の原型が完全に出来上がりました。
装備については2009年からの移行が完了した形になるので、先ほど紹介したものが基本となります。
とはいえ2012年までには、また少しずつ変化があり、コンバットアパレルは同じくCRYE製のGen2(AC)が新たに使用されるようにり、プレキャリはUTOC以外をほとんど見かけなくなりました。
この時期のプレキャリはほぼUTOCのみで、CITADEL等が消えていった理由は単純に『古くなった(経年劣化)』と考えるのが妥当でしょう。
また、FBIがDBTとの長期の装備調達契約を結んだため、ここからDBT製品が更に普及していくことになります。
装備更新が極端な地域では、この時点ではまだ異例のMulticam(MC)のGen2アパレルを既に使用している部隊もありました。
この年代のHRTは情報が全くなく、装備更新の空白期間でしたが、SWATでMC装備を使いはじめた部隊が既にいたことから、HRTもこの2年間で確実にMC装備への移行を完了していたものと思われます。
他に大きな特徴と言えるのは『FBI SWATパッチ』の導入です。
HRTには特徴的なSevare Vitasのパッチがありましたが、FBI SWATにはこれまで全部隊で統一されたパッチがなかったせいか、SWATのためのパッチが2012年に登場します。(この年に使用画像が集中し、それ以前には使用例が確認できなかったことから、2012年に導入されたと考えられます)
大きな鷲の顔とたなびく国旗が描かれたこの円形の刺繍パッチは現在でも使用され続けており、2012年以降の画像のほとんどで確認できるようになりました。
《ポイント》
・MICH2000
・UTOC
・Gen2 (AC) Combat Apparel
・FBI SWAT Patch
【2013~2014 (第二次更新期)】
これまでの年代のSWATとHRTの装備は、年代相応のものと言えました。しかし、それらの装備が使われはじめたのが2009年頃からということを考えると、もう4年も使われていることになります。
時代の流れからもMICHやUTOCのように、大型で重いギアは時代遅れになりつつありました。
そして、この時期に新たに採用されはじめたプレキャリがAW-FAPCR(以下FAPCR)です。
UTOCと同じくDBTの製品ですが、現在主流となっている様々なプレキャリ同様のコンパクトさを持ち、加えてカマーバンドを取り外しても使える利便性を兼ね備えた、当時最新のプレキャリでした。
FAPCRの普及はかなり急速で、UTOCも使われ続けてはいましたが、その姿がほとんど見られなくなるほどにSWATに浸透していきます。
UTOCを『FBIのプレキャリ』と呼んだのに対し、このFAPCRは基本的にSWATが使用していたことから『FBI SWATのプレキャリ』と呼べると思います。
(もちろんその後はGmanでも多用されました)
また、もう1つの大きな変化として、ヘルメットがMICH2000からops-coreのSentryに変わりました。
MICH2000のように耳まで覆う形状とサイドレールが特徴的で、ops-coreの製品としては珍しく他所でほとんど使用例がないため、FBIでの使用が目立っているヘルメットです。
(FAPCRとSentryの組み合わせ)
FAPCRとSentryの組み合わせにより、昔ながらのいかにもなSWATから、近代的な特殊部隊感のある外見に様変わりしました。
そして2014年には完全にこの形が定着し、現在の装備へと繋がっていきます。
14年の一年間は装備が唯一安定していた時期でもあります。また、Gen3アパレルの使用例も出てきたりと画像資料も増えたために、多彩な装備が見られるようになった時期でした。
もちろんUTOCやMICHが完全に消えたわけではなく、現在でも使用している隊員が稀にいます。
とはいえこの年からの更新は非常に早く、2015年に近づくにつれ、使用例が徐々に減ったのは間違いありません。
一方HRTは、2013年4月のボストンマラソン爆弾テロ事件時に2年の沈黙を経て出動しました。
このとき既に現在のHRTのようなマルチカムの装備を使用していたことから、空白期間の前年代の間に装備を更新していたことがわかります。
この時点でHRTは完全にマルチカム化しており、それ以降RGの装備を使用している姿は見られなくなりました。
CRYEのMCアパレルだけでなく、プレキャリやヘルメットも同社のJPCとAirFrameで、SWATと違いCRYE製品だらけです。
HRTにもRG装備の時代はありましたが、そもそも装備の調達に関してもSWATとHRTは完全に別であるため、このようにSWATと全く違う装備となっているのです。
なので、SWATとHRTが使用する装備が同じであったとしても偶然の一致や訓練での借り物にすぎないということです。
SWATでも早いところは2012年にマルチカム化していましたが、この年ではワシントン海軍工廠銃撃事件でヘルメットがSentryなぐらいで、他はマルチカムのコンバットアパレルにRGのJPCなど、HRTそっくりな装備のSWATが目立ちました。
このSWATはHRTも所属するワシントン支局の部隊で、Washington DivisionはSWATの中でも最精鋭なため、SWATではありますが装備の更新がこれまた非常に早いため、本記事の年代分けに当てはまらない唯一のSWATチームです。
同部隊については銃も次年代のカスタムを先に施していたりと、装備面で常に他の支局よりリードしています。
《ポイント》
・Sentry Helmet
・AW-FAPCR
・Gen2 & Gen3 Combat Apparel
【2015~2016 (第三次更新期)】
2015からSWATはまた新たな装備の更新をはじめます。急速な装備の調達は、ボストンでのテロが大きく影響していることは間違いないでしょう。
ここからの装備の更新は、2016年で一旦区切ることはできますが、更新の流れ自体は今現在まで止むことなく続いています。
そして、特にこれまでと装備が大きく変わる、重大な転換期であるとも言えます。
最初にUTOCから取って代わったAW-FAPCRが今度は代替わりする番となります。
FAPCRの正統な後継である、同じくDBT製のDTACが使われ始めました。
(TPS Technologyに基づく新設計)
DTACはFBI SWATの要望を受けて開発され、2013年にはリリースされていましたが、当時はFAPCR採用から間もなかったため、2015年に入り満を持しての普及となりました。
(2015年 Chicago Division)
(2013年 Tampa Division)
タンパなどの一部の支局では、リリース時から使用されていました。タンパの装備更新もワシントン同様に早いため、例外と考えてもいいかもしれません。
ちなみにUTOCの後継型で、DTACと同時リリースされたMTACは何故か採用されませんでした。
(MTAC)
いずれにしてもDTACの登場により、FAPCRもかつてのUTOCのように徐々にその座を奪われつつありました。
更にDTACに加えてもう1つ、新たに採用されたプレキャリがあります。
これまでDBTとの長い製品調達契約を続け、DTACも採用したFBIですが、ここで何と新たにPALACTETE(以下パラク)製のSOHPC Gen3が加わります。
(SOHPC Gen3)
SOHPCはパラクを代表するプレキャリですが、パラクと言えばRGでなくSG(スモークグリーン)の印象がとても強いかと思われます。実際それまでRGはラインナップにありませんでしたが、Gen3からRGが加わったのです。
現在このSOHPC Gen3もDTACと同時に使用されています。
初登場は2016年1月のオレゴン州武装市民立て籠り事件で、最初はGmanが使用しているのが目立っていましたが、後にSWATも着用しているのが確認されはじめました。
(Oregon Standoff)
(左:DTAC 右:SOHPC)
この時点ではDTACと比べるとまだまだな普及率で、2017年になるまで使用例がほとんどありませんでした。
SOHPC調達の背景には、2014年にFBIが新たなアーマー調達計画としてTSSi及びPoint Blank(パラクを傘下に持つ親会社)と3000万ドルに及ぶ1年間の装備調達契約を結んだことに始まりました。
TSSiの取り扱い品の中にPBE製品が含まれていたため、この2社との同時契約の運びとなり、FBIでは7種類のアーマーキットを調達することにしたようです。
7種といってもあくまで『キット』の話で、PBE製品は迷彩違いのSOHPC二種とソフトーアーマキャリアの計三種類を現在までに調達していますが、これらに付属するポーチ等の違う7種ということかと思います。
そして契約締結が2014年、調達開始が2015年からだったということで、この年から使用例が出てきた訳です。なので、現在は契約も切れ、調達も全て終わってます。
さて、話は戻りこの年代で最も大きな事件といえば、2015年6月のNY脱獄事件が記憶に新しいです。
マルチカムのSWATが大々的に登場した二度目の事件で、TRU-SPECのコンバットアパレルを使用していたのが印象深いかと思います。
この事件では(既にマルチカム装備を使用していた)HRTも出動していたので、FBIはマルチカムだらけで同じように見えてしまうかもしれませんが、SWATは多くがキャップを被り、FAPCRを使用していたので見分けがつくと思います。
(上:HRT 下:SWAT)
HRTについてはCRYE製JPC 2.0等を新たに使用しており、HRTもSWAT同様に装備を更新していたことがわかります。
そのほかラスベガスの市民アカデミーやバスターミナル銃撃事件においてもマルチカムのSWATが登場し、マルチカムにDTAC/SOHPC(Gen3)という組み合わせが見られるようになりました。
2017年の本格的なマルチカム化の流れが徐々に広がりはじめますが、それでもこの年代はやはりRGがまだまだ現役です。
(2016年末 UCLA Shooting)
2016年終わり頃に起きたUCLA銃撃事件に出動したロサンゼルスの部隊は、RGの装備を使用していました。同部隊も2017年にはMC化していますが、それでもこの時点ではRG装備オンリーです。
ここではMCのベルトやダンプポーチが特徴的な差し色になっていますが、このほかヘルメットカバーのみMCであったりと、一部だけMCに更新されたスタイルも2016年にはしばし見られました。
2015年からの更新はプレキャリだけに留まらず、PTTにも変更が見え始めます。
Silynx C4OPSは如何せん09年から使われているものですから、更新されるのは自然なことで、後釜に選ばれたのはAtlantic SignalのWarrior DUALです。
(特徴的な兵士の刻印)
C4OPSの後釜とあって、シングルではなくデュアルタイプが採用されているようです。
さすがに通信機器ということもあり、こちらの更新は一瞬でした。
C4OPSも2015年のはじめのうちは一部でギリギリ使用していましたが、今ではイベント時に子供に触らせるオモチャとなっています。
2016年にはRG/MCの装備に関わらず、ほぼ全ての部隊で使われるようになり、現用装備のSWATを象徴するアイテムの1つとなりました。
また、象徴と言えば、まさしく『SWATであることを象徴するアイテム』であるFBI SWATパッチにも更新がありました。
これまで円形でシンプルなデザインだったのが、大きな盾型の複雑なデザインを持つパッチに変わったのです。
2015年に突然現れ、当初は所属部隊(支局)のパッチかと思っていましたが、それ以降も使用例は各地でどんどん増えたことから、それが新しい部隊章であったことがわかりました。
今や2015年~現在までの装備では重要なポイントとなっています。
旧丸型もまだまだ現役で、新盾型と併用している例も確認しています。
変化があったのは装備だけではありません。M4についても、カスタムに変化が見られます。
これまで通りのカスタムM4も使用されていますが、新たにTROYのAlpha Railを使用したカスタムが見られるようになってきました。
(TROY Alpha Rail 9)
せっかくAlpha Railのような細長いフリーフロートのハンドガードを使用しているのに、これまでのカスタムの影響かグリップポッド等のゴツいグリップを併用する隊員が多いです。
このほかMagpul等の各種グリップやストックの使用例や、オプティクスもDomi2にEotechの組み合わせからAimpointのT-2へと変わり、M4のカスタムも近代的になりました。
このように、これまでの装備のほぼ全てが更新されて、大きく姿を変えたのがこの年代です。
《ポイント》
・DTAC, SOHPC Gen3
・Warrior DUAL
・FBI SWAT Patch (2015 Ver.)
・Alpha Rail
【2017~2019 (第四次更新期)】
2017年の新年早々に出動した部隊が、マルチカムのコンバットアパレルを使用していました。
それを見た当初、これからはマルチカムの時代になると確信しましたが、これを皮切りにマルチカム化が各地の部隊で広がっていったのが2017年です。
前年代で更新した基本的な装備は据え置きで、コンバットアパレルがマルチカムのGen2またはGen3へと変わり、そこに同迷彩のFS製ヘルメットカバーが加わるような形でマルチカム化が進み、銃も新カスタムと呼んでいたものが今やスタンダードとなりました。
(更新の早い地域では2016年にはMC化済み)
(2016年末はRGだったLAも半年で完全にMCに)
そしてDTACやSOHPC、Warrior DUALも定番アイテムとなり、SOHPCの普及率もDTACに追い付いています。
特にDBTが経営難から2016年末には閉業、2017年にはHP等も含め完全になくなってしまい、それもあってSOHPCが普及します。もちろんDTACも閉業前に納品済みなので使用例は同じように多いです。
迷彩こそ変わりましたが、そこの変化が大きいぐらいで、後は前年代の装備が完全に定着したという点では、ある意味で装備が再び安定した年とも言えるかもしれません。
とはいえ使用例が増えてきたものや、新たに加わった装備ももちろん数多くあります。
プレキャリで言うならば、いくつかの地域では今更ながらJPCが普及しています。
(もちろん色はMC)
(Milwaukee Division)
このJPCの普及率についてもそうなのですが、特に最近の頻発するテロを受け、SWATにも各支局で相当な予算が振り分けられているようです。
装備だけでなく訓練やイベント面でもこれまで以上に充実したものが行われています。
そうした背景があるのか、これまでと違い、2017年から各部隊での装備差が非常に目立ち、全部隊として見ると装備の統一性がなくなってきています。
執筆中