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Posted by ミリタリーブログ  at 

2019年01月27日

FBI Loadout Collection 2018

2018年のロードアウト備忘録





《Gman》








特にこのスタイルでサバゲに行ったこともないのですが、モノはあるのでやってみたGメンです。

ウェアは5.11のポロとパンツで揃えてあります。このようなスタイルはよく“私服装備”と言われますが、FBIにおいては5.11の各種ウェアが正式に制服として採用されているので、これでも制服装備になります。

ユーティリティポロ(BK)とタクライトパンツ(KH)を着用していますが、5.11のウェアなら大抵のものが採用されており、モノも個人で選べるようなので、SWAT装備のように“これ”という決まりはありません。制服=統率のある衣服という固定観念は捨てないといけないです。

なので、ポロシャツだけでなくTシャツも着ますし、色も黒だけでなく紺や緑、赤や青などの派手な色の使用例もあります。パンツも定番タクティカルパンツやストライクパンツ等様々です。パンツに関してはカーキまたはストーンカラーが好まれているようです。

とりあえずやってみただけなので、かなり雑な仕上がりです笑
真面目にやるなら、カンガルーポーチ等は外してプレキャリはあくまでボディーアーマーとして着ているだけという風にすれば雰囲気も良くなりそうです。



《FBI K9》




絵面はふざけていますが、装備はきっちり本職の装備を参考にしています。



《San Francisco Division》






サンフランシスコの部隊の2018年装備を意識してみました。同部隊はJPCを使用している完全にマルチカム装備の部隊です。

隊員のうち一人が、BFGの3連テンスピードの左右にフラッシュバン、真ん中にハンドカフという面白いセットアップをしていたので取り入れてみました。
ヘルメットをぶら下げているのは写真再現ですが、実際やってみると非常にジャマでした(当たり前)



《Hoston Division》






ヒューストンはFBI SWATとしては露出が多い、有名な部隊の一つです。特に同部隊は他の部隊に先駆けてPVC製の支局章を使い始めた部隊でもあります!

2017年よりいくつかの部隊でPVC製支局章を使い始めていますが、中でもヒューストンは最も露出が多い部隊かつ、パッチのデザイン性も高く、その支局章は非常に価値が高いです。

そんな実物パッチを運よく入手することができました!
パッチとはいえ1万8千円もしましたが、FBI装備における最も希少価値が高いアイテムは他でもなくパッチであり、3万円しなかっただけ安く買えた方だと思います。

そんなヒューストンの部隊ですが、CRYEではなくアークテリクスのコンバットアパレルを使用しているのが特徴的です。現行のLA等でも使用されていますが、これについても他の部隊より早い採用でした。



《ジャケット装備》








ジャケットはきちんとしたものを着ておけば間違いなく格好良くなる魔法のアイテムです。

防寒も兼ねてARC'TERYX LEAFのAlpha Gen1を買いました。ミリタリー系装備はもちろん、FBIでもワシントンの部隊等が使用している定番アイテムです。定番であり廃版のアイテムでもあるので、FBI装備としてこういうスタイルに興味があれば早めに手に入れることをオススメします。



《FBI Sniper 2018》






FBIスナイパーはジャケットと大きなバックパックを手に配置地点へ向かうところがよく目撃されています。ロービスラックの使用例は一応ありますが、スナイパーはマルチ上下にハーフギリーの方が印象強いです。
いずれにしても、この写真もノリでやってみただけです笑



《PICO-DS》






FBI SWATの最新プレートキャリアです。昨年のNYタイムズスクエアでのカウントダウンの警備に出動していた隊員が初の使用例でした。直感で普及するとは予想していましたが、当たっていたのは少し自慢です笑
主に装備更新の遅かった部隊で使用されており、使用例としてはバルチモアが有名ですね。(ちなみにNYも都市の部隊ではありますが、意外にもよっぽどまでRGを使っていました)

バルチモアは実物支局章も持っているので再現はしやすいのですが、PICOは基本的に“盛らない”スタイルになるので、マルチカムも相まって味気ない雰囲気になりやすいです。
なので、申し訳程度に同じく採用しているアトランタの要素(PVS-31)を混ぜてみました。

話はそれますが、これを手に入れるまでのいきさつが酷いもので、はじめはTYRが在庫がないのを黙って上位版のAPCの方を送ってきました。納品書までバッチリ書き換えてある辺りぬかりなかったですが、そもそも頼んでないし、注目時のメールはDSで届いているので、すぐに問い合わせをしました。
幸いなことに担当者は丁寧な応対をしてくれましたが、返送はフェデックス指定、これも近くに営業所があったので本当に運が良かったです。また、そもそも在庫がないものだったので、私の分だけ優先的に作ると言ってくれましたが、それでも数ヶ月待たされました。
ここまでのやりとりが全て英語なので面倒くさいことこの上なかったです。まあ普通の人なら上位版のAPCが来たら、むしろ嬉しかったかもしれませんが……





あとは完全に元ネタなし!雰囲気だけそれっぽい!なスタイルを、たまには使用例に縛られずに羽目を外してやってみました。(本当は寒かっただけです)



《LE Wars Final》
遅れましたが、最後にLEWFでの写真をいくつか貼ります!
まず撮影して頂いた多くの方々には、本当に感謝しています。ありがとうございました!













はじめにRG合わせの写真ですが、ちょっと加工したら面白いぐらいに市民アカデミーでの訓練展示感が出ました。

このほかの写真も解説を交えて紹介します。









実際の訓練展示を元ネタにした逃走車輌の確保ですが、写真で見れば良い感じですが、実際は物凄い短い時間で皆さんと構成を練って、ぶっつけでやったので少しグダってしまいました。
それでも、そうは見えない雰囲気はここまで装備を磨きあげた皆さんと一緒にできたからです。LEWというイベントに圧倒的感謝!

こういうのは、いざやってみると本職の技術も訓練の賜物だなと感じさせられます。







セットアップとしてはLAベースにTampaを混ぜたような感じですね。ダンプポーチにアメリカ製のペットボトル(水)を入れたり、小物にも拘りました。


途中で着替えてマルチカム装備もやりました!





RG装備はLAでやっていましたが、MC装備は皆さんと合わせるためにTampaでやりました。


このほか初めてFBI Medic装備にも挑戦!













この装備はJPCを使ったフルMCな装備です。ラスベガスのMedicをベースに、ミスランのASAPをメディックバッグにしています。
グローブはNARPのブラックタロンです。

本当はPICOを使うつもりでしたが、前述の通りで間に合わなかったのでJPCで代用しました。結果としてはPICOより全然格好よく仕上がったので結果オーライです!


このメディック合わせに加えて、Hostage Rescue SymposiumのTシャツ合わせもできたのが嬉しかったです!
昨年LAの部隊等が主宰し、HRTも参加したイベントの限定品で、日本にはこの2着しかありません!





他にも夢に見たシチュエーションを数多くの楽しませて頂き、多くのFBIをはじめとしたLEの皆さんとも交流できて本当に最高でした!



さて、ここまで雑なりにも装備解説してきましたが、今後も時間があればミリブロは更新できたらなと思います。応援宜しくお願いします!!


ちなみに2019年の最新装備については調べはしますが、たぶん集めないと思います。2018年末の時点での最新LA装備を見るに、FBI SWATの格好いい装備のピークは昨年までかなーと思います……

果たしてどうなるか!?  

Posted by テンプラ  at 22:05Comments(0)LE装備装備紹介

2017年11月11日

法執行機関大戦争!

オラノーヒルズコップ様主催、LE WARS Ver2.0に参加してきました!





















もちろん私はFBI SWAT装備での参戦です!

遅ればせながらFBI SWAT勢を中心にFBIチームの雰囲気を共有できたらと思います。



FBI SWAT装備をはじめて2年半、ようやくにして初めて多くのFBI SWAT装備の方々と交流することができ、本当に感動の一日でした!

天気こそあいにくの雨でしたが、皆さん雨をむしろ雰囲気の一部として味方にし、それを楽しむことができていたと思います。







LEWは撮影とゲームのバランスが絶妙で、撮影時間が長めに用意されており、装備勢には嬉しい&優しい構成なのが魅力的でした。
(やっぱり皆さんも撮影会が大好きなんですね!)

主にFBI vs USMSというチーム分けで、某ゲームのようなLE同士での戦いにはなりますが、その本質は両チームがLEであることで、撮影時に大勢のLEが集まれるということにあると感じました。



今回はその撮影時間に撮られた写真の中からいくつかをピックアップして紹介します。



はじめに何よりも凄かったのは人数!







SWATだけでも10人以上は居て、FBI勢全体ではこれほど多くの方々が参加していました。







また、参加者の皆さん装備もよく拘られており、これだけの人数がいながら誰一人として雰囲気を欠かすことのない装備だったことにも驚きました。
どちらかといえば交流イベント寄りですが、参加者だけで見るとリエナクトイベントかと思ってしまいます。


それだからこそ生まれる雰囲気は、立って集まっているだけの写真を事件現場そのものな様子に仕立て上げます。
















その雰囲気はまるで某事件。







また、Gman(捜査官やJTTF、ERT等)の皆さんも非常にレベルが高く、皆さん本当にによく調べ、拘られているなあと思いました。







特にこのお二方の装いは公式HPか何かで見たような既視感を凄く感じました。Gmanでヘルメットを用意しているとは非常にマニアックな部分をついていますね笑

加えて、お二人ともどうやら非番時のSWATだったようで、本業はFBI Medicの方たちでした!
GmanからSWATへの着替えは、パートタイム制であるSWATを体現しているようで憧れます。







何ならMedicとして本当に“そういうこと”ができる方だったので、なんと貴重な負傷リエナクト(?)を体験させて頂きました!










以前TACMEDA協議会にて戦術医療の止血における基礎を勉強したことがあるのですが、それを知った上で見るプロの技には圧巻でした!

私もせっかく実物の止血帯をオモチャでなく使えるものにするための講習を受けた訳なので、改めて家でコツコツと練習していこうと思います。



このほか念願であった『FBI SWATでのルームエントリー』も行うことができました!

























バッティングラムでドア(ベニヤ板)をぶっ飛ばして、すかさず音響手榴弾を投げ入れ、FBI式のかけ声で突入という一連の流れをやってみました。

エントリーは難しい技術ですし、我々も素人なので俊敏な動きはできませんが、それがむしろ良い感じにFBI SWATらしい動きになっていたと思います!



ちなみに私ですが、LEWは今回が初参戦で『いつも一緒に映ってるデカい方』ことマッキー君との参戦でした。













我々はいつものごとくスタート地点からほとんど動かず、一応守りが手薄そうな方向の警戒をしていました。決してサボってはいません!
今回はきちんと防衛の役割を果たしたので、ゲームも十分に頑張れたような気がします。


また、装備はこんなセットアップにしてみました。







Tampa Division要素を混ぜたLA Divisionの装備で、FAST Mag等の現用らしいアイテムをあえて外すことで通な感じに仕上げました。
写真はRGの装備ですが、マルチカムにも着替えるつもりだったので、その辺も見越しての感じです。







FSのMCのヘルメットカバーを使用しているのが私とマッキー君なのですが、他のRG装備の方でそれをやっている方がいなかったので、それもまた差し色になって良かったですね。

特にバリエーションで言うなら、マッキー君がしているセントリーにARCの組み合わせは単純にカッコいいですし、一人いることで更にそれらしさを引き立ててくれていました。



それにしてもLEW2の楽しさは、とても文字で語りきれるようなレベルではありませんでした。
もっと色々と語りたくなる良さがありますが、今回は簡潔に終わりたいと思います。

最後に仲良くして頂いた皆さん、当日を盛り上げて頂いた皆さん、カッコいい写真を撮って頂いたカメラマンの皆さん、そしてこの最高のイベントを企画して頂いたオラノーヒルズコップの皆さん、楽しい時間をありがとうございました!
また次の機会を楽しみにしています!





  


Posted by テンプラ  at 16:53Comments(0)LE装備

2016年12月30日

【装備紹介】サファリセブン!

今回はサファリランドの7TSホルスターをFBIにおける使用例と絡めて紹介したいと思います。







購入したのはフラッシュライト対応のGlock 20/21用のALS機構のものです。エジェクションポートの部分でロックをかけており、レバーを倒すことでロックが外れて銃をドロウできます。
レバーを倒さないと、どんなに引っ張っても抜けないようになっているため、本職からすれば銃を奪われにくい便利な機能です。
また、フラッシュライトはTLR-1やX300等の一般的なウェポンライトには大体対応しています。


この7TSシリーズは革やカイデックスに次ぐ新たな素材である“サファリセブン”という独自のナイロンブレンドで作られています。
その為、他の製品と違って“使い込んで馴染ませる”や“熱加工で調整する”といったことはできないため、サバゲー用として購入する際はお手持ちのエアガンと実銃とのサイズ違いに注意が必要です。

特にマルイ製グロックは実銃とサイズが違うため、無加工で使用するには20/21用で購入しなければなりません。これはサファリランド製ホルスターでは共通事項かと思います。



7TSホルスターには名前の由来でもある7つの特性があります。


①サファリセブンによって銃を傷から守る

これが何を言いたいかと言うと、カイデックス等の同社製ホルスターは、内側にスエードを貼ることで銃を出し入れする際の傷から保護していましたが、新素材であるサファリセブンはスエードを用いず、そのままの状態でも銃に傷を与えないようにできているのです。


②内部空間による埃や水からの保護

銃を収納した際に周りに空間ができるような構造になっており、底部には穴があります。これにより、降りかかってくる汚れ等が流れるように排除されるため、ホルスター内で銃が汚れにくいようになっています。
特に地面が砂のアウトドアフィールド、埃っぽいインドアフィールド等ではサバゲー的には大活躍するでしょう。底部の穴のおかげで内部の汚れも水洗いで簡単に落とせるので、帰宅後のお手入れも容易です。


③300℃の極端な熱にも耐える

④-50℃の信じられない冷えにも耐える

⑤どんなに深く水に沈めても形状を維持できる

とにかくタフなホルスターなので、長く使えること間違いなしですね。


⑥マットな仕上げによる低反射

私が撮った写真がまさに示している通り、光による反射が少ないロービジ性を持っています。
また、滑らかかつサラサラの表面なので、クリーニングも楽にできます。


⑦全ての同社製ホルスター用オプションに対応

後述するQLSやUBLをはじめとした様々なオプションに対応しているので、自分好みにカスタマイズができます。


これだけでなく、本体固定ネジを外せば分解することができます。





ただ、そのネジが非常に硬いので、最初に分解する際はネジがなめないように気を付けたいところです。サイズが適したものを買えば、特に分解や加工の必要はないかと思います。


使用感はロックしているレバーを少し倒すだけでよく、加えて僅かに銃が跳ねるように出てくるため、比較的に素早い射撃に向いているように感じます。また、本体が斜めにカットダウンされているため、素早くホルスターに戻すことも可能です。
そうでありながらも、銃が奪われにくいというのが本職の方には良いのかもしれませんね。



FBIではALS機構でフラッシュライト対応のコンシールメントタイプを使用しており、FDEとBKの二色を使用しています。





使用例としてはFDEがほとんどなので、私も同色のもので購入しました。

FBIの場合はホルスター本体とは別にQLSキットとローライド ベルトループ、あるいは6004-27を組み合わせて使用しているようです。

私は既にBKの6004を持っていたので、レッグホルスターが2つあっても仕方ないのと、単純に魅力を感じたのでUBLの方を選びました。





組み込み自体はそれぞれに専用の取り付けパーツと六角レンチが付属しているため、特に工具等を用意する必要はありません。

組上がったものがこちらになります。





2016年の最後に2016年のFBI装備を代表するアイテムを買えたという実感が湧きますね。
(後で修正しましたが、よりFBIらしくするなら気持ち前側に傾けるように固定しましょう)


ローライド ベルトループについてはFDEだけでなくBKも使用しているほか、FDEのホルスターにBKという組合わせもあります。
ループの幅が2インチと太めなので、普通のベルトではなく、同じ2インチの太さのリガースベルト等での使用がベストでしょう。私はUCLA銃撃事件時の装備を参考にTac-Tのマルチカムのものを使用しています。

使用例は6004-27の方がUBLより若干多いですが、間にQLSを使用していることや、同じ事件でどちらの使用例も見られたりすることから、隊員の好みで使いたい方を使用しているように見受けられます。QLSのは状況に合わせてホルスターのタイプを直ぐに変えられるのが便利ですね。

それにしてもUBLやQLSの色がさりげなく違うことがあるのが不思議ですが、そういうのもオシャレで良いと思います。



お値段は3点全て買っても比較的に安く、現用FBI装備を集めている方で、まだホルスターを持っていない方は検討してみてはどうでしょうか。

  


Posted by テンプラ  at 02:59Comments(0)LE装備装備紹介

2016年10月12日

【装備紹介】本物の帽子

今回もまたレアなものを入手しました。







一見どこのミリタリーショップにでも転がっていそうなキャップですが、こちらはFBI SWATに納入された帽子と同じものを特別仕様にカスタムして頂いたものです。










実際に納入されているのは、日系人の隊員も多いサクラメントの部隊になります。

米国旗がパッチではなく刺繍縫い付けで、下地となる帽子が有名ブランドのFLEXFIT製なのが特徴的です。(色はTanではなくLoden)
サイズはアジア人には標準のL/XLで、調整不可のため私には若干緩いですが被ることができて安心といったところです。深さは比較的に深め。


販売及びカスタムをしてくれたのはHDG Tacticalというアメリカはカリフォルニア州の小さな企業です。
どれぐらい小さな企業かと言えば、家族経営のレベルの本当に小さな企業です。しかしながら、数多くの法執行機関への納入実績があり、ユーザー(本職)からの信頼も高いのが特徴です。







基本的に口コミ等で顧客を獲得してきたであろうローカルな企業なので、当然のことながら本来は日本(国外)への発送を行っていません。

では何故入手できたか?というところですが、たかだか帽子でもここまで装備を集めて来て今更“レプリカ”や“似たようなもの”を買う気にもならなかったので「ダメ元で問い合わせちゃえ!」ということで直談判することにしました。
キャップという、いつでも使える無難なアイテムだからこそ拘りたいところですよね!


そして、日本への発送を対応できないか聞いてみたところOKを頂いたのです!

とは言ったものの、突然の日本人からの問い合わせの時点でもなかなかアレですが、FBI SWATと同型のものが欲しいと聞くと「IDかバッジか何か証明できるものを見せてくれないと無理」とさすがに断られてしまいました笑

本職に納入しているだけのことはあります…… こうした点でも信頼があるからこそ数々の法執行機関が依頼してくる訳ですね。


そして交渉の末に代案として特別仕様で作ってくれるという話になり、こうして完成したのが今回のものになります。


何が本職の仕様と違うかと言うと、所詮は帽子なので大差はないのですが、同社の売りのひとつであるEYEKONが違います。
EYEKONは一目でおおまかな組織がわかるような、まさしく“アイコン”の役割を持つ刺繍で、HDG独自のものです。これが本職の仕様とは少々異なる、というより通常の仕様となっています。







(大統領に被って頂きました)


本職に納入されたモデルはポリス シールドのものが刺繍されています。
このEYECONは基本的に本職でない限りは通常の仕様しか選択することはできないそうです。

特別仕様とは言いましたが、正確にはノーマル仕様なので、無難に使えるEYECONと言うべきですかね。


そして最も大きな違いは『SACRAMENTO』などの文字が背面にありません。







そもそも本職でない限りそうした刺繍には対応できないのですが、正直それがあると装備の地域がサクラメントにピンポイントで限定されてしまうことや汎用性等から考えて結果オーライでした。

FBI SWATはもちろん、シューターやミリタリー等のどんな装備にも合わせられますし、ベースがファッション用途のFLEXFITなので、普段使いもしやすくて好都合です!


製作依頼をかける度に、本職の方の製作分で忙しいようで、本当に信頼と実績のある企業であることを感じさせられます。

結局この手のキャップはいくらでもありますが、今回のものはやはりタグと刻印(刺繍)、FLEXFITというところだけに価値があるアイテムでしょう。
(FBI SWATに納入されたものと同一という点で)



HDG Tacticalとは良好な関係にあるので、機会があれば同社製品を入荷しようかと思います。  


Posted by テンプラ  at 10:29Comments(0)LE装備装備紹介

2016年09月28日

U“LE”O

先日行われたUOC-T2に参加してきました。

普段LEがメインなのに何故UOのイベントに参加しているのか?というところですよね……


皆自分の中での様々な設定を基に“それらしい”装備を着こなしている中、堂々のPOLICEパッチで参加してきました!











アイエエエ!? ポリス!? ポリスナンデ!?

当日は「なんでUOCにLEがいるんだよ」「UOの中に警察がいやがるぜ」みたいな視線を凄く感じましたが、こちらとしてはLEと思われないと装備の意味がないですし、POLICEと思われるのは意図としても大歓迎でしたね。

何故なら、これでも一応実在するUOの装備だからなのです。











元ネタありきのUOなので、本来なら一番説得力があるはずなのですが、それだけ本当にUnknownな存在であることもわかりました。



正直UO=パラミリ系というような固定観念が定着しているイメージがありますが、所属不明という点で言えばUnknown Law Enforcement Operatorも存在するのです。

まず、LEと思われているのは全く問題なく、むしろLEであることは最低限悟ってもらえるようにしないと“LEのUO”とは言えません。

そこで本題のPOLICEパッチを貼っていますが、この部隊は恐らくPOLICEなんかじゃありません。しかし、人々にはPOLICEと思わせておきたいからPOLICEパッチを使用しているのです。
なので“POLICEだ”と思っていたであろう方々は、見事に術中にはまってしまった訳ですね。

そして中途半端に色々知っていると、UOでもないと思われてしまうのがこの装備の難しいところです。
(特に普段から当ブログをご覧に頂いている方には尚更のことでしょう)

これをUOと解釈するにはアメリカの情勢とこの事件について理解した上で、参考にした写真が撮影された日付やその直前のできごと、そして某組織、某部隊、LEについても知り、“なるほど”という気付きが必要なのです。

日本でも取り上げられていた話とはいえ、やはり普通は遠いアメリカのニュースなんてミリオタでもそうそう見ないですよね笑
(ここはやはりLEの性分でしょうか)



パッチは写真の本職の方々が使用しているものと同じHero's Pride製の大小セットです。







本職の前面のパッチは同社の#5717で、今回買ったものとはフォントも違えば枠の色も違うので、枠だけでもシャーピーで黒に塗り潰しました。本当は前面も合わせたかったですが、輸入の都合上急いでいたので仕方なかったです。

アメリカのその辺のショップで普通に置いてある安物ですが、本職もそんなものでUnknownさを出そうとは実に安易な話ですよね。

回りくどいことをせずに、素直にパッチを全て取り外していた方は、アメリカの界隈でも「軍用のガスマスクポーチに、デルタみたいな髭……一体何の部隊だ?」と狙い通りにUnknownになれていました。







パッチだけでなく、サングラスのかけ方等の細かな部分にも拘っていたので、テキトーそうな装備の割には何気に頑張っていたのです。
(ここまでやらないとサバゲーマー装備やただのLE装備になってしまうのが難しいところ)

どんなに頑張っても、このままLE装備系イベントにも参加できてしまう装備であることは事実なので、多少の誤解は致し方ないですね……



それにしても撮影して頂いた写真がどれも良い感じに雰囲気が出ていて非常に満足でした。撮影してくれたカメラマンさん各位と友人に感謝!

嬉しいことに丁度戦闘していないところを何回か撮影して頂いたので、構図が参考写真に似ていたりして雰囲気バツグンでした。
贅沢な話、LE的には銃を構えている写真は格好よくてもリアルさが皆無なので、好きじゃないんですよね笑

最後にUOC-T2運営の皆さんには楽しいゲームに(加えてパッと見がUOらしくない僕らを追い出さないでくれて)感謝です!





【答え合わせ】

Oregon Standoff時に出動した“FBIのような部隊”の装備がモデルですが、なぜ明確にFBIと言わないのか、POLICEパッチなのかと言うと、画像の彼らが出動する前に原因があります。

FBIが地元警察と協力し、武装市民の中心人物ら5名を逮捕、1名を射殺したのですが、特に射殺された容疑者に関して、射殺された際の映像が「容疑者が両手を上げていたにも関わらず撃った」ように見えることがアメリカ中で賛否両論の大問題となりました。
しかしながら「隠し持っていた銃を抜こうとしていた」ようにも見えるのも事実で、いずれにしてもどちらが良い悪いも言い難い事件です。







そもそも事件の発端としては政府側の横暴な話で、はじめは政府側が強く反発を受けていました。
ただ、そこで複数の市民らが武装蜂起し、過激発言を繰り返すようになってしまったがために、もうどっちが良いも悪いもない泥沼な話となり、最初は武装市民らに協力的であった人々の支持もあっという間に少なくなり、最終的にはFBI側の支持者が多数現れるようになりました。







こうしてFBIと地元警察を、ある市民は支持し、ある市民は非難し、武装市民は憎みといった状況になり、安易にFBIであることを晒しておくのは危険だろうと、FBI職員がPOLICEパッチを貼っていたのではないか。


……というのが、この装備の真相です。

あのパッチ自体は、アメリカのその手のショップなら、どこにでも置いてあるような物で、支給されたのか道中で個人的に購入したのかわかりませんが、いずれにしても所属を隠す目的で使用していたのは明らかです。



しかし、それだけでUOとは言えません。

では、なぜUOと言えるかといえば、彼らの写真が撮影された日、FBIパッチを貼っていた隊員も普通に居り、ギアだけ見ればFBIとはいえパッチパネルはもちろん、支局章等が見られないため、確実にFBIであるかは証明できず、かといって地元警察の地域章もないため、本当に所属が不明なのです。









アメリカ本国でも、とあるサイトでは本当に「彼らが何なのか」という議論が一部の趣味者の間でされていました。



UOCで「POLICEパッチのLE共がなぜ所属不明部隊のイベントに来ているんだ?」と言う人がいれば、それはまさしく「所属不明に翻弄されてしまった」と言えますね。

結局LEということしか分かってないじゃん!と。


“POLICE”において、POLICEパッチは別に所属を表すアイテムではないのです。POLICEは全国各地のどこにでもいるからこそ、所属を表すのは通常肩などにある地域章なのです。




(地元警察:肩に地域章が見られる)



「パッチパネルだけ貼っておけばLE装備」という認識の方は多いですが、装備の多様化によりギアだけでは判断のつかないアメリカのLEにおいて、連邦系の固有組織名のある組織以外(POLICEやSHERIFF等)は、基本的にパッチパネルのみで所属を示すのは不可能だと思います。

加えて“LE装備”という言葉も、あくまでカテゴリーの名称に過ぎず、“UO装備”と同じ括りという認識も大切です。


どれだけ所属が不明とはいえ、結局はミリタリーかLEか民間のどれかでは必ずある訳です。

LEのUOと言った時に、少なくともLEであることがわかる要素は、POLICEパッチ程度しかなく、手錠程度ではミリタリー系UOでもありそうですから、やはりU“LE”O装備とはそういうものなのです。

LE装備は近年流行り出したがために、情報が少なく、普段ミリタリー系装備をしている方々には未知な部分も多々あり、ULEOはやるにも理解するにも、知識がなければ難しい装備と言えますね。


ちなみにですが、事件の結末は最後まで立て籠り続けた4人の投降によってあっさりと、そして密かに終わりを迎えていました。
そして、あの装備の方々は少なくともメディアには“FBI”として報道されており、本当にFBIであるならば、全く所属を隠しきれていなかったのが最高にFBIらしいですw  
タグ :LE装備


Posted by テンプラ  at 01:32Comments(0)LE装備

2016年06月03日

FBI SWAT 装備の変遷

FBI SWATの装備もミリタリー同様に『年代分け』ができるほど時代と共に変化しています。

FBIのSWATは1973年に創設され、そこから考えれば現在との装備に違いがあるのは明白ですが、特に9.11テロから相次ぐテロ事件を受けて装備を常に時代に合わせたものへ変えていくようになりました。

今回は『Ranger Green(RG)を使いはじめてから』の装備を起点にSWAT及びHRTの装備を考察していきたいと思います。


記事はFBI SWATが中心の解説で、SWATやHRTについての詳細はこちらの解説記事をご覧下さい。



年代はおおよそ2年ごとに区切った、以下のような形に分けることができます。

・2009~2010 (2009年以前を含む)
・2011~2012
・2013~2014
・2015~2016
・2017~2019 (現在まで)

この分け方が最も分かりやすいかと思います。



【2009~2010 (第一次更新期)】

2009年には既にCRYE社のコンバットアパレルが採用されていました。現在までの装備のベースとなる部分がここで誕生したわけです。

当時は市販のモデルではなく、FBI Customというカスタム品が使用されていました。
コンバットシャツ特有のトルソーに、現在のGen3のようなエルボーパッドの袖、Gen2型のベルクロが特徴的です。







2009年より前から使用しているとは思いますが、2009年から資料が出はじめているため、わかりやすく考えるため2009年~としています。


しかし、この時点ではコンバットアパレルへの更新は始まったに過ぎず、まだ多くの地域で古いODのBDUが使われていました。




(FBI SWAT)



また、HRTがRGの装備を使用している画像は比較的にこの年代に多いことから『RG装備のHRT』というのは、この頃の装備を指すかと思います。




(FBI HRT、写真の部隊章は旧デザイン)






この時期の装備は、SWATとHRT共にヘルメットがODのMICH2000で、プレートキャリア(以下プレキャリ)がDiamondback Tactical社(以下DBT)のUTOCやCITADEL、Predator2が主流でした。

特に使用されていたプレキャリがUTOCで、他が足早に見かけなくなったのに対して、UTOCは現在まで使われ続けるほど息が長く、Gmanでも使用されていたため、『FBIのプレキャリ』と言える象徴的なアイテムとなりました。




(Universal Tactical Outer Carrier)



他にはSilynx C4OPSをはじめ、各種DBT製ポーチなど、この時期に採用されて現在まで使用され続けているギアは多数あります。




(胸部のTanカラーのPTTスイッチがC4OPS)



こうした点から、この年代の装備が現在の装備スタイルの基礎を作った最初の更新期と言えます。


銃についてもこの頃からColt M4が本格的に行き渡り、SFのM73、RRAのDominator2、EOTechの512等を使用するFBIにおけるスタンダードなカスタムが既に施されていました。







また、この時期の訓練画像でHRTがHK416を使用しているのが見られましたが、それ以降は訓練でも実動でも見ることはなく、結局訓練用の銃なのか何なのかは不明のままとなりました。







いずれにしても、この後の年代の装備の基礎となる要素がこの時期に形成されたのは間違いありません。


《ポイント》
・MICH2000
・UTOC, CITADEL, Predator2
・FBI Custom Combat Shrit
・C4OPS




【2011~2012】

2011年にはほとんどの地域で装備の更新が完了し、2012年でRG装備の原型が完全に出来上がりました。

装備については2009年からの移行が完了した形になるので、先ほど紹介したものが基本となります。







とはいえ2012年までには、また少しずつ変化があり、コンバットアパレルは同じくCRYE製のGen2(AC)が新たに使用されるようにり、プレキャリはUTOC以外をほとんど見かけなくなりました。

この時期のプレキャリはほぼUTOCのみで、CITADEL等が消えていった理由は単純に『古くなった(経年劣化)』と考えるのが妥当でしょう。

また、FBIがDBTとの長期の装備調達契約を結んだため、ここからDBT製品が更に普及していくことになります。


装備更新が極端な地域では、この時点ではまだ異例のMulticam(MC)のGen2アパレルを既に使用している部隊もありました。







この年代のHRTは情報が全くなく、装備更新の空白期間でしたが、SWATでMC装備を使いはじめた部隊が既にいたことから、HRTもこの2年間で確実にMC装備への移行を完了していたものと思われます。


他に大きな特徴と言えるのは『FBI SWATパッチ』の導入です。

HRTには特徴的なSevare Vitasのパッチがありましたが、FBI SWATにはこれまで全部隊で統一されたパッチがなかったせいか、SWATのためのパッチが2012年に登場します。(この年に使用画像が集中し、それ以前には使用例が確認できなかったことから、2012年に導入されたと考えられます)










大きな鷲の顔とたなびく国旗が描かれたこの円形の刺繍パッチは現在でも使用され続けており、2012年以降の画像のほとんどで確認できるようになりました。


《ポイント》
・MICH2000
・UTOC
・Gen2 (AC) Combat Apparel
・FBI SWAT Patch




【2013~2014 (第二次更新期)】

これまでの年代のSWATとHRTの装備は、年代相応のものと言えました。しかし、それらの装備が使われはじめたのが2009年頃からということを考えると、もう4年も使われていることになります。

時代の流れからもMICHやUTOCのように、大型で重いギアは時代遅れになりつつありました。

そして、この時期に新たに採用されはじめたプレキャリがAW-FAPCR(以下FAPCR)です。
UTOCと同じくDBTの製品ですが、現在主流となっている様々なプレキャリ同様のコンパクトさを持ち、加えてカマーバンドを取り外しても使える利便性を兼ね備えた、当時最新のプレキャリでした。










FAPCRの普及はかなり急速で、UTOCも使われ続けてはいましたが、その姿がほとんど見られなくなるほどにSWATに浸透していきます。

UTOCを『FBIのプレキャリ』と呼んだのに対し、このFAPCRは基本的にSWATが使用していたことから『FBI SWATのプレキャリ』と呼べると思います。
(もちろんその後はGmanでも多用されました)


また、もう1つの大きな変化として、ヘルメットがMICH2000からops-coreのSentryに変わりました。
MICH2000のように耳まで覆う形状とサイドレールが特徴的で、ops-coreの製品としては珍しく他所でほとんど使用例がないため、FBIでの使用が目立っているヘルメットです。




(FAPCRとSentryの組み合わせ)


FAPCRとSentryの組み合わせにより、昔ながらのいかにもなSWATから、近代的な特殊部隊感のある外見に様変わりしました。
そして2014年には完全にこの形が定着し、現在の装備へと繋がっていきます。

14年の一年間は装備が唯一安定していた時期でもあります。また、Gen3アパレルの使用例も出てきたりと画像資料も増えたために、多彩な装備が見られるようになった時期でした。


もちろんUTOCやMICHが完全に消えたわけではなく、現在でも使用している隊員が稀にいます。










とはいえこの年からの更新は非常に早く、2015年に近づくにつれ、使用例が徐々に減ったのは間違いありません。



一方HRTは、2013年4月のボストンマラソン爆弾テロ事件時に2年の沈黙を経て出動しました。










このとき既に現在のHRTのようなマルチカムの装備を使用していたことから、空白期間の前年代の間に装備を更新していたことがわかります。

この時点でHRTは完全にマルチカム化しており、それ以降RGの装備を使用している姿は見られなくなりました。
CRYEのMCアパレルだけでなく、プレキャリやヘルメットも同社のJPCとAirFrameで、SWATと違いCRYE製品だらけです。


HRTにもRG装備の時代はありましたが、そもそも装備の調達に関してもSWATとHRTは完全に別であるため、このようにSWATと全く違う装備となっているのです。
なので、SWATとHRTが使用する装備が同じであったとしても偶然の一致や訓練での借り物にすぎないということです。


SWATでも早いところは2012年にマルチカム化していましたが、この年ではワシントン海軍工廠銃撃事件でヘルメットがSentryなぐらいで、他はマルチカムのコンバットアパレルにRGのJPCなど、HRTそっくりな装備のSWATが目立ちました。







このSWATはHRTも所属するワシントン支局の部隊で、Washington DivisionはSWATの中でも最精鋭なため、SWATではありますが装備の更新がこれまた非常に早いため、本記事の年代分けに当てはまらない唯一のSWATチームです。

同部隊については銃も次年代のカスタムを先に施していたりと、装備面で常に他の支局よりリードしています。


《ポイント》
・Sentry Helmet
・AW-FAPCR
・Gen2 & Gen3 Combat Apparel




【2015~2016 (第三次更新期)】

2015からSWATはまた新たな装備の更新をはじめます。急速な装備の調達は、ボストンでのテロが大きく影響していることは間違いないでしょう。

ここからの装備の更新は、2016年で一旦区切ることはできますが、更新の流れ自体は今現在まで止むことなく続いています。
そして、特にこれまでと装備が大きく変わる、重大な転換期であるとも言えます。


最初にUTOCから取って代わったAW-FAPCRが今度は代替わりする番となります。
FAPCRの正統な後継である、同じくDBT製のDTACが使われ始めました。




(TPS Technologyに基づく新設計)



DTACはFBI SWATの要望を受けて開発され、2013年にはリリースされていましたが、当時はFAPCR採用から間もなかったため、2015年に入り満を持しての普及となりました。




(2015年 Chicago Division)



(2013年 Tampa Division)



タンパなどの一部の支局では、リリース時から使用されていました。タンパの装備更新もワシントン同様に早いため、例外と考えてもいいかもしれません。


ちなみにUTOCの後継型で、DTACと同時リリースされたMTACは何故か採用されませんでした。




(MTAC)



いずれにしてもDTACの登場により、FAPCRもかつてのUTOCのように徐々にその座を奪われつつありました。



更にDTACに加えてもう1つ、新たに採用されたプレキャリがあります。

これまでDBTとの長い製品調達契約を続け、DTACも採用したFBIですが、ここで何と新たにPALACTETE(以下パラク)製のSOHPC Gen3が加わります。




(SOHPC Gen3)



SOHPCはパラクを代表するプレキャリですが、パラクと言えばRGでなくSG(スモークグリーン)の印象がとても強いかと思われます。実際それまでRGはラインナップにありませんでしたが、Gen3からRGが加わったのです。

現在このSOHPC Gen3もDTACと同時に使用されています。







初登場は2016年1月のオレゴン州武装市民立て籠り事件で、最初はGmanが使用しているのが目立っていましたが、後にSWATも着用しているのが確認されはじめました。




(Oregon Standoff)



(左:DTAC 右:SOHPC)



この時点ではDTACと比べるとまだまだな普及率で、2017年になるまで使用例がほとんどありませんでした。


SOHPC調達の背景には、2014年にFBIが新たなアーマー調達計画としてTSSi及びPoint Blank(パラクを傘下に持つ親会社)と3000万ドルに及ぶ1年間の装備調達契約を結んだことに始まりました。

TSSiの取り扱い品の中にPBE製品が含まれていたため、この2社との同時契約の運びとなり、FBIでは7種類のアーマーキットを調達することにしたようです。
7種といってもあくまで『キット』の話で、PBE製品は迷彩違いのSOHPC二種とソフトーアーマキャリアの計三種類を現在までに調達していますが、これらに付属するポーチ等の違う7種ということかと思います。

そして契約締結が2014年、調達開始が2015年からだったということで、この年から使用例が出てきた訳です。なので、現在は契約も切れ、調達も全て終わってます。



さて、話は戻りこの年代で最も大きな事件といえば、2015年6月のNY脱獄事件が記憶に新しいです。
マルチカムのSWATが大々的に登場した二度目の事件で、TRU-SPECのコンバットアパレルを使用していたのが印象深いかと思います。

この事件では(既にマルチカム装備を使用していた)HRTも出動していたので、FBIはマルチカムだらけで同じように見えてしまうかもしれませんが、SWATは多くがキャップを被り、FAPCRを使用していたので見分けがつくと思います。




(上:HRT 下:SWAT)



HRTについてはCRYE製JPC 2.0等を新たに使用しており、HRTもSWAT同様に装備を更新していたことがわかります。







そのほかラスベガスの市民アカデミーやバスターミナル銃撃事件においてもマルチカムのSWATが登場し、マルチカムにDTAC/SOHPC(Gen3)という組み合わせが見られるようになりました。







2017年の本格的なマルチカム化の流れが徐々に広がりはじめますが、それでもこの年代はやはりRGがまだまだ現役です。




(2016年末 UCLA Shooting)



2016年終わり頃に起きたUCLA銃撃事件に出動したロサンゼルスの部隊は、RGの装備を使用していました。同部隊も2017年にはMC化していますが、それでもこの時点ではRG装備オンリーです。

ここではMCのベルトやダンプポーチが特徴的な差し色になっていますが、このほかヘルメットカバーのみMCであったりと、一部だけMCに更新されたスタイルも2016年にはしばし見られました。



2015年からの更新はプレキャリだけに留まらず、PTTにも変更が見え始めます。

Silynx C4OPSは如何せん09年から使われているものですから、更新されるのは自然なことで、後釜に選ばれたのはAtlantic SignalのWarrior DUALです。




(特徴的な兵士の刻印)



C4OPSの後釜とあって、シングルではなくデュアルタイプが採用されているようです。

さすがに通信機器ということもあり、こちらの更新は一瞬でした。
C4OPSも2015年のはじめのうちは一部でギリギリ使用していましたが、今ではイベント時に子供に触らせるオモチャとなっています。

2016年にはRG/MCの装備に関わらず、ほぼ全ての部隊で使われるようになり、現用装備のSWATを象徴するアイテムの1つとなりました。


また、象徴と言えば、まさしく『SWATであることを象徴するアイテム』であるFBI SWATパッチにも更新がありました。

これまで円形でシンプルなデザインだったのが、大きな盾型の複雑なデザインを持つパッチに変わったのです。










2015年に突然現れ、当初は所属部隊(支局)のパッチかと思っていましたが、それ以降も使用例は各地でどんどん増えたことから、それが新しい部隊章であったことがわかりました。

今や2015年~現在までの装備では重要なポイントとなっています。
旧丸型もまだまだ現役で、新盾型と併用している例も確認しています。



変化があったのは装備だけではありません。M4についても、カスタムに変化が見られます。

これまで通りのカスタムM4も使用されていますが、新たにTROYのAlpha Railを使用したカスタムが見られるようになってきました。







(TROY Alpha Rail 9)



せっかくAlpha Railのような細長いフリーフロートのハンドガードを使用しているのに、これまでのカスタムの影響かグリップポッド等のゴツいグリップを併用する隊員が多いです。

このほかMagpul等の各種グリップやストックの使用例や、オプティクスもDomi2にEotechの組み合わせからAimpointのT-2へと変わり、M4のカスタムも近代的になりました。


このように、これまでの装備のほぼ全てが更新されて、大きく姿を変えたのがこの年代です。


《ポイント》
・DTAC, SOHPC Gen3
・Warrior DUAL
・FBI SWAT Patch (2015 Ver.)
・Alpha Rail




【2017~2019 (第四次更新期)】

2017年の新年早々に出動した部隊が、マルチカムのコンバットアパレルを使用していました。







それを見た当初、これからはマルチカムの時代になると確信しましたが、これを皮切りにマルチカム化が各地の部隊で広がっていったのが2017年です。

前年代で更新した基本的な装備は据え置きで、コンバットアパレルがマルチカムのGen2またはGen3へと変わり、そこに同迷彩のFS製ヘルメットカバーが加わるような形でマルチカム化が進み、銃も新カスタムと呼んでいたものが今やスタンダードとなりました。




(更新の早い地域では2016年にはMC化済み)



(2016年末はRGだったLAも半年で完全にMCに)



そしてDTACやSOHPC、Warrior DUALも定番アイテムとなり、SOHPCの普及率もDTACに追い付いています。

特にDBTが経営難から2016年末には閉業、2017年にはHP等も含め完全になくなってしまい、それもあってSOHPCが普及します。もちろんDTACも閉業前に納品済みなので使用例は同じように多いです。


迷彩こそ変わりましたが、そこの変化が大きいぐらいで、後は前年代の装備が完全に定着したという点では、ある意味で装備が再び安定した年とも言えるかもしれません。

とはいえ使用例が増えてきたものや、新たに加わった装備ももちろん数多くあります。


プレキャリで言うならば、いくつかの地域では今更ながらJPCが普及しています。




(もちろん色はMC)



(Milwaukee Division)



このJPCの普及率についてもそうなのですが、特に最近の頻発するテロを受け、SWATにも各支局で相当な予算が振り分けられているようです。
装備だけでなく訓練やイベント面でもこれまで以上に充実したものが行われています。

そうした背景があるのか、これまでと違い、2017年から各部隊での装備差が非常に目立ち、全部隊として見ると装備の統一性がなくなってきています。


執筆中  


Posted by テンプラ  at 01:52Comments(4)LE装備解説/考察

2016年02月06日

ミリシアとFBI ②

前回の記事の続きになります。







オレゴン州の武装市民立て篭もり事件で遂に死者が出ました。
死亡したのはミリシアの内の一人 、フィニカム氏。

両手を挙げているにも関わらず、FBIが後ろから撃ったなどと問題になっているようですが、動画を見れば一瞬懐に手を入れて銃を抜き出すような動きが見られますね。


http://youtu.be/aAGxDWKrjPQ
(FBI公式チャンネル)


元はフィニカム氏が運転する車を職務質問しようとしたところ、逃走したために追跡していたようです。


他にも逮捕者が何人か出ていたりと、事件はまだまだ終わりが見えません。
(一応交渉は進んでいるらしいですが……)


世間のミリシアに対する反応は割と冷たく、FBIに賛同する人々も多いようですね。








さて、当ブログをいつも見ていただいている方ならわかっているかと思いますが、このブログはニュースを伝えるブログではありません。
あくまで装備に焦点を当てるブログです。

前回から、また新たに装備系の写真が出てきたので注目してみたいと思います。


まず最初に言いたいのは、やはり前回の記事で言っていた読みは当たっていたようです。

こちらの写真をご覧下さい。



(バンディー氏との交渉の一場面)






見ての通りFBI SWATですね。


ミリシア側も仲間の死や逮捕で、いつ暴挙に出るかわかりません。
今回はフル装備で威圧感を出すのと、最悪の事態に備えていると考えられます。

前回までエージェントの管轄だったのが、突然SWATの管轄に変わるとは思えません。
ましてやこの事件では。

そう考えると、やはり前回出動していたメンバーも考察通りFBI SWATで間違いないように思います。



(前回の出動時の写真)


(SWAT疑惑の元となった写真)


プレキャリは前回紹介したSOHPC Gen3を今回も使用していますね。


コンシャツはCRYEのGen2を使用しています。





これだけ多くの隊員がヘルメットを被っていないのは、これまでのFBI SWATから考えると非常に珍しいことですね。


こうした装備から考えると、前回の記事に写っていたメンバーや新しく出てきた以下の写真…







これらの私服系装備のメンバーもSWATである可能性は高いです。

となると、FBI SWATでは滅多にない私服系装備ということになりますね。

私服系LE装備に興味がある方には、参考になるかもしれません。



それにしても、この事件は今後どうなるんでしょうね……

交渉も進んでいるとはいえ、ミリシアの中にもかなり攻撃的な人がいるようなので、最悪の結果にならないことを祈るばかりです。


LE装備やFBI SWATの装備に興味がある方は、ぜひ過去の記事もご覧下さい!








【オマケ】
今回は他にもこんな珍しい写真が出てきました。





黒にRGなんて、これもまた初めて見る組み合わせです。(防寒着や雨合羽の類いでしょうか?)
ありそうで今までなかった装備ですが、この一枚以外は確認されていないので、やはり例外的なことですね。


他にはFBI SWATの方々のオフショットなんかも出てきました。
こちらは一般の方が宿泊先のモーテルにて撮影した写真です。





私服系装備というか、ホントに“私服”ですね笑
コンバットパンツは一応履いていますが。  


Posted by テンプラ  at 01:18Comments(0)LE装備

2016年01月21日

ミリシアとFBI ①

今回はマラール野生動物保護公園内で起きた、連邦当局施設での武装市民(ミリシア)立て篭もり事件についての記事です。



(ミリシア)


(ミリシア)


(FBI)


(FBI)


事件の詳細について話すつもりはないので、気になる方は以下のリンクなどを参考にして下さい。



参考記事 ①



大雑把に言うと『事件そのものは新年早々に起きており、つい先日に交渉のためにFBIがやって来た』ってところですね。





今回ブログでこの事件を取り上げたのは、他でもなくFBIが出動しているからです。

アメリカでの報道によれば「エージェントが出動した」とのことです。


今回の一件は単にそのエージェントらが、ミリシアの代表らと軽く交渉をして終わりなのですが、やはりLE好きとして気になるのは装備ですよね!

FBIの装備を調べている身としては、興味深い写真ばかりだと感じました。





私服は私服なので、LEはやっぱりジーパンだね!の一言で終わりですが、プレートキャリアはなかなか面白いです。


もはや定番のCRYEのJPC(RG)ですが、エージェントの方でも使われていたとは少し予想外です。







続いてFBIでは、お馴染みのメーカーDBTのDTAC(RG)。
もはや肩を見れば一発でわかりますね。





もちろん、定番のFAPCも使用しています。







さて、今回の使用画像で意外だったのはコレですね。



(奥はFAPCなので、手前の方のことです)


パラクレイトのSOHPC Gen3のRGのようです。
昔はパラクのマグポーチなどを使用しているのが見られましたが、このプレキャリは今回が初見です。





ポーチはメディックポーチを除いて、全てがDBT製です。
背面に着けているラジオポーチですが、新しいモデルの方のラジオポーチを使ってるのは新鮮に感じます。





(普段は旧モデルを使用している)



グローブはPIGのAlpha Touch Gloveを使っていますね。FBIでは全面的に採用されているグローブです。





使い易いですし、スマホの操作もできますし、加えて低コスト。

と思っていた矢先ですが、こちらの方は人差し指の部分を切り落としてますね……



スマホが操作できるグローブ(当然)


スマホの操作ができない廉価モデルもあるのですが、FBIではAlpha Touchの方を採用していることを今回で確信できました。



お次にM4。FBI恒例のカスタムですね。

LE装備にかかせない11.5インチバレルに、RRAのドミ2、SureFireのM73、ストリームライトのTLR-1、Eotechのホロサイト。





それにしても、アンビセイフティにしているのは珍しい……





こんな具合に今回のFBIの装備は色々と新鮮味がありました。


ところで今回紹介した写真を見ている中で、勘のいい方はあることに気がついていると思います。

私や報道はもしかすると誤った紹介をしているのかもしれないのです。
何だかわかりますか?



大ヒントです。


(ヒント①)


(ヒント②)


(ヒント③)



答えを言いましょう。

彼らをエージェントと紹介しましたが、実はFBI SWATの人たちかもしれないのです!
(あくまでも考察です)


≪ヒント①≫
ビーニー帽の「鷲のようなロゴ」
FBI SWATのロゴマークのようなものがプリントされているように見えます。

≪ヒント②≫
Sentryヘルメットに「Sのコールサイン」
FBI SWATで使われているコールサインパッチが貼られていますね。

≪ヒント③≫
ヘルメット用の「FBI SWATパッチ」
もはやFBI SWATです!と言っているようなもの……

≪その他≫
そもそも装備を見た時点で、なんとなく察しがつきますよね笑



ミリシアの方々は「殺すことも殺されることも覚悟している」と言っています。

そんな仮にも銃撃戦に発展しかねない案件に、戦闘のプロであるFBI SWATを差し置いて、あえてエージェントばかりを送るはずもないですよね。


ただ、ここで言うSWATで間違いないというのは「本来の役職は」という意味です。

FBI SWATはパートタイム制で、通常時は特別捜査官として活動しています。

武装というShootingに発展しかねない危険性から、緊急時にもSWATとしてのスキルを持っている者を、エージェントとして派遣した可能性が高いですね。

もちろん本当にエージェントで、SWATらの備品を借りているだけの可能性もあります。


いずれせよ、フル装備のFBI SWATが現れる時は、すなわち血の惨劇なので、そうはならないのを祈るばかりです。






今回は久しぶりに長めな記事になりましたが、最後まで読んで下さってありがとうございます。
後半はあくまで考察にすぎないということを忘れないで下さい。


LE装備に興味が湧いた方は、実物思考のリエナクター向けの記事が多いですが、幾つか関連記事を投稿してあるので、ぜひ見て行って下さいね!
(LEとは?)
  


Posted by テンプラ  at 02:49Comments(0)LE装備

2015年12月15日

レプリカからはじめるFBI SWAT装備

⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠

2015年執筆の記事なので情報がかなり古いです。
現在は以下のリンクのnoteにブログを移行しました。
同様の記事を最新版にて、今後更新する予定ですので、それまではこちらの記事も見つつ、noteでも応援頂ければ幸いです。

https://note.com/tempurale

⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠⚠






※ たとえレプリカでも真剣に『FBI SWAT装備』を集めたいという方を手助けするための記事です。

※ あくまで『SWATの解説』であり、『HRTとはそもそも全く別の部隊』なので装備も当然違います。HRTをやりたい方はこの記事を一切参考にしないで下さい。




装備は他者を魅了する『センス(攻撃力)』と他者から身を守る『説得力(防御力)』、そして装備に一貫性を与える『コンセプト』が重要と思います。
この言葉は友人からの受け売りですが、私自身の経験からも非常に納得できました。


ゲームに使う装備は『使いやすさ』だけで選べば良いですし、外観的『格好よさ』を意識するならセンスを磨くことに専念すれば良いです。

それでも、わざわざ「○○装備」という枠組みに入るのは、やはり『元ネタ(本職等)』への憧れが大きな理由かと思います。
ならば「装備指摘」という言葉も騒がれる昨今の界隈で、防御力を高めることは指摘から自身を守るだけでなく、憧れの装備へ近づくことにも繋がります。

何か『○○装備』をはじめるなら、まず防御力すなわち『説得力』を上げることに専念しましょう!



今回は実在のLE特殊部隊である『FBI SWAT』の装備をするにあたって、説得力を高めるために『使用例』を意識してレプリカで揃える方法を紹介したいと思います。















『使用例』というと何となく敷居が高そうに見えると思います。実在部隊の装備の場合、確かに装備を調べられる知識と時間がなければ難しい要素ですが、このブログを通して「何を使っているか」がわかれば、後はそれを買うだけです。

良く言えば物を買う基準が「使っているか否か」だけになるため、必要最低限な買い物で済み、使用例を意識するほどコスパ良く説得力ある装備にできるのです!


この『使用例』という要素は、その装備に説得力を出すうえで最も重要なことで、それを「何使ったっていいでしょ」と言ってしまったら、それこそ「○○装備」ではなく『自分がカッコいいと思う装備』になってしまいます。

それでは装備系イベントにせっかく参加しても、使用例を拘っている方々からは一緒に写真に映ることを敬遠されてしまったり、一番重要な『それっぽさ』よりも『サバゲーマー感』のほうが増してしまう可能性もあります。


……ですがFBIの装備を集めたい方は、この記事があるので安心して下さい!!
(この記事から逸れることなく集めれば大丈夫です)





(実物を使った場合の参考例)




今回は攻撃力に関する解説はしません。攻撃力とは主に『ギアのセットアップ(配置)』です。(動画撮影するなら『動き』)
例えば「本職特有の配置」や「わかる人にはわかるポイント」を上手に盛り込み、いかに装備から本職の雰囲気を醸し出せるかが攻撃力となります。

そして攻撃力を上げるためにも、その根幹となる『コンセプト』が重要です。FBI SWAT解説記事に書いた通り、FBI SWATは地方局ごとに部隊が分かれているだけでなく、装備の特色も部隊によってかなり違います。

特にレンジャーグリーン(RG)かマルチカム(MC)どちらの装備(年代)にするかは、買うものが大幅に変わるので最優先で決めるべきコンセプトになります。


セットアップやコンセプトに迷っている方にはオススメの参考書を2冊紹介しておきます。

王道RG装備ならアームズマガジン編集部より発売中の『ミリタリースタイルブック』が決定版!




(Amazonや書店、電子書籍で購入できます)






人気のLA Divisionのセットアップ参考例です!


続いてFBI装備として流行りのMk4 FEDカスタムを使いたい方にはMC装備、そしてGman装備を解説するLE装備特集が掲載のトランスワールドジャパン発刊『PEACE COMBAT #39』が最適です!



これらがオススメというのも、いずれもFBI SWAT装備の解説には、この記事を書いている私のスタイリングが掲載されているからです。
あくまでセットアップの参考例なので、掲載の組み方が絶対的な正解という訳ではありません。

しかし長年FBIを研究し、世界一FBIの装備に詳しいと自負する私が、はじめて『教科書的スタイリング』を意識して組んだ装備なので、掲載品同様のモノを使わなくてもセットアップの参考にはしやすいと思います。(自分で自分を参考にするレベル)
よろしければぜひお手にとってみてください!



『装備』をより良いものにするには攻撃力/防御力/コンセプトは、本当に本当に本当に重要な要素なので、よく覚えておいてください。



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続いて装備の買い進め方や購入前の注意等についても説明します。

「なかなかギアの解説に入らないな」と思うかもしれませんが、それもこれもひとえに『あなたに余計な出費をせず、最短・最安で装備イベントに参加できるレベルの装備を揃えて頂くため』です。

私としても“なんちゃってFBI装備”を布教したい訳ではありません。
過去にテキトーに買ったが故に一式すべて売った装備もありましたが、皆さんには『FBI装備』でそうなって欲しくはないです。

装備を集めるのはサバゲーマーと比べれば、苦難の道ではありますが、その先には単なるサバゲーマーでは経験できない体験や出会いもあるはずなので、急がず焦らず着実にどうかついてきてください!!






はじめに装備を買うにあたって、実物は高いぶん使用例通りに買って終わりですが、レプリカは安い代わりに色味等に拘って意識しないと、かなり「安っぽさ」が漂います。
レプリカで安く済ませたいなら、実物との数千〜数万円の差を色味や細部への拘りで補う努力は必要です。

(ちなみに色味は本当に妥協しないほうがいいです。たかだか色、されど色、些細な違いで写真映りが大きく変わり、その結果買い直しをする人を何人もこれまで見てきました。もちろん私もその経験者です)



解説する装備年代としては『2016年〜2017年』の頃の装備を中心に紹介します。







新装備更新の初期段階で、使用例が多様な時期だったからです。(年代別装備の変遷を参考に)


年代や部隊(地方局)などのコンセプトをきちんと定め、それに合ったキーアイテムを収集し、一貫性のある装備に仕立て上げていきましょう!!




【オススメの集め方(購入順序)】

①プレートキャリア
②パッチパネル ×2
③ホルスター
④ポーチ類
⑤無線機器(PTTやヘッドセット)
⑥コンバットアパレル(BDU)
⑦ヘルメット
⑧実物への置換
⑨実物小物


まずFBI SWAT装備最大の利点は、AgentあるいはGmanとも呼ばれる『捜査官』の装備も兼ねることができることです!







装備が共用なので、FBI SWAT装備が揃うまでGman装備として楽しめます。

プレキャリ周りとホルスターから優先的に購入し、ひとまずGman装備ができれば、単純に「サバゲーもできる装備」として十分でしょう。

その後はPTT等の『年代やSWATを象徴する』キーアイテムを整え、最後にGman装備をFBI SWAT装備へ大きく変えるためのヘルメット等のギアを購入する流れならば計画的に『FBI装備』を集められます!



私は上記のような集め方で、まずは遊べる程度にレプリカで装備を一通り揃えて、そこから買えるものから徐々に実物へ買い換えていくという集め方をしてきました。

いきなり実物で揃えるとなると完成が遠退いてしまうため、まずは気楽にレプリカから入ることをオススメします。また、一通り揃うまで「ゲームに必要ない装備」のレプリカの購入は避け、そういったものは最後に実物で買っていくと、無駄金がないほか装備も引き締まります。



それでは以下の内容が説得力を高める一助になれば幸いです。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



【プレートキャリア】(以下プレキャリ)
最初に買うべきFBI装備のスタートラインであり、胴を覆う大きさのギアなのでコストのかかるアイテムです。出だしでハードルが大きいですが、目立つ部分なので、ここをケチるなら端から金のかかる装備なんてやらない方がいいです。

逆にひとまずこれがあれば私服等を用いてGman(捜査官)装備として始められるので、自分の理想とする完成系に適したものを最初に選びましょう。







①S&Graf UTOC レプリカ (RG) ― DBT UTOC
FBIに様々なギアを供給していたものの、現在は倒産してしまったDiamondback Tactical(DBT)社の、FBIにおけるRG装備最盛期に使用されたUTOCのレプリカ。

今からレプリカで集めようと思うようなあなたは、まだ装備趣味者よりもサバゲーマーとしての金銭感覚が根強いと思います。プレートキャリアに1万5千円超えは高いと感じるかもしれませんが、これでも実物の国内流通価格の10分の1くらいと思えば、いかに良心的なお値段かわかると思います。
レプリカでFBI装備を集めたいあなたの救世主ともいえるアイテムなのです。

実物とは似ても似つかない色味ですが『この形状のものが、この値段で買える』というのは、はじめる敷居をグッと下げてくれています。
どちらかといえばボディーアーマーに近いので、細身の方には後述のプレキャリをオススメしますが、RG装備時代の鉄板アイテムなので、オススメ度は一番高いです。

ちなみに今となっては希少なレプリカですが、過去に販売されていたスモールモンスター製レプリカは色味もよくできていたので、ヤフオク等に出ていれば狙い目と言えます。
実物が一番ですが、手に入るならばエスグラよりこちらを使ったほうがいいです。


②Flyye FAPC Gen2 (RG) ― DBT AW-FAPCR
FBIで使用されているAW-FAPCRの前世代型であるFAPC2のレプリカです。正面こそFAPCRの見た目に近いですが、実際のところ使用例はなく、カマーバンド(側面の帯)の固定方法などが異なるため、背面から見るとやはりFAPCRとは別物感があります。

国内では品薄ぎみなので、FAPC Gen1のレプに別売りカマーバンドを合体させるのもアリですが、今現在わざわざそうするならエスグラUTOCを買うほうが賢明です。いずれにしても背面のカマーバンドの繋ぎ目は、何かしらのポーチ等で隠した方が良いです。
特に調節ウェビングの余りはカットを忘れずに。長いウェビングをだらーんと下げているのは、みっともないうえ非常にダサくなります。


③TMC CPC (RG) 後期ロット ― CRYE CPC
CPCの使用例は数えるほどしかないので、これを買うぐらいなら①②のいずれかに同じ額を払うほうが賢明だと思います。

更に使用例の少ないRGのJPCや、全く使用例のないような例えばLBT6094のレプリカだとか、そういうものを使うよりかはマシなぐらいです。

もし購入する場合はロットに注意して下さい。最近流通しているモデルは色味が多少良くなったので大丈夫ですが、数年前の売れ残りなどの場合、色味がかなり灰色っぽくて変です。


④TMC JPC (MC) 実物生地使用モデル ― CRYE JPC
RGのFBI SWATに興味を持つ人が多いですが、近年のマルチカム化してからの装備に興味がある方はこちらがオススメ。

マルチカム化してから様々なプレキャリが使用されていますが、最もよく使用されているのがこのJPCで、FBIと限らず多くの特殊部隊での採用実績があります。そのため他の装備への流用性も高いです。

マルチカムで揃えるなら、好みに応じて同じCRYEのプレキャリのJPC2.0やCPC、AVSのレプリカでも大丈夫です。とはいえ無難どころはJPCですが。

いずれにせよ必ずTMC製の『実物生地使用モデル』を買いましょう。それ以外はナシです。



【マガジンポーチ】
FBIは法執行機関ということもあり、マガジン携行数が少ないです。マグポーチの盛りすぎは違和感が出るので注意しましょう。







①FMA Fast Mag Gen2 ― ITW Fast Mag Gen3
Molle用の方を1つだけプレキャリ前面、あるいはカマーバンドに着けるのがベター。FMAは安価でMolle用とベルト用のお得なセットになっていますが、ベルト用は基本的に使いません。
レプはGen2仕様なので2本ある固定バンドのうち下側を切断して、Gen3風にすれば説得力を更に増すことができます。

色はFGがベストですが、別色も問題なく使用可能です。また、本当にイレギュラーで唯一の例ですが、参考写真のメディック隊員はFMAのタンのレプを使用しています。(FMA製は1km先からでもわかるレベルのいかにもレプリカ色なので注意)


②DBT M4 Mag Pouch (RG) ― 実物
FBI装備に欠かせないDBT社の実物ポーチ。同社の倒産につき新品で入手するのは難しいですが、昔は米軍と大口契約をしていたことあり、国内でも放出品店で安価に入手できます。むしろ放出品として売られている旧ロット品の方が使用例として適しています。(放出品店で相場3000円程度)

ラジオポーチの代わりとしても使えるので、FBI装備における汎用性は高いです。


③FLYYE Pistol Mag Pouch (RG) ― DBT Pistol Pouch
こちらはDBT製ピストルマグポーチと構造が同じものです。上記M4用と比べて実物が少し手に入り難い印象なので、レプを紹介します。
2連または3連のお好きな方を前面、またはカマーバンド、あるいはベルトに取り付けします。
TMCにも同タイプのものがありますが、メーカーはプレキャリに合わせましょう。


④TMC TACO Double Decker Mag Pouch ― HSGI TACO
TACOはダブルデッカー以外にライフル及びピストル用のシングルを使用している例もあります。
画像の通りRGも使われていますが、どちらかと言えば装備がMC化してから、MCカラーでの使用例の多い現行装備向けアイテムです。
現在は改善されているかもしれませんが、レプは非常にマガジンが抜け落ち易いのが欠点です。マガジン破損につながる致命的な欠陥品もあるので、TACOを使いたいなら安物買いの銭失いにならないよう実物を推奨します。


ガンガルーポケット以外の外付けマグポーチは、ライフル用が1本分、ハンドガン用が2または3本分が基本的です。もちろん例外もありますが、これ以上は“通常よりも盛る”スタイルになります。
マガジンはM4の場合、上記ポーチの1+カンガルーポケットの3+最初に挿している1=5本が最大携行数となります。
サバゲー的には少ない携行数ですが、ゲーム中も本職の気分を味わいたいのならば我慢するほかないです。こういう装備をやっている方だと、あまり気にする方も少ないとは思いますが。

ちなみにマグポーチは何なら着けないに越したことはないぐらいです。



【その他ポーチ】
装備により説得力をもたせるのが“サバゲー”には不要なポーチ類です。これらのポーチの選択や配置により“らしさ”を高めることができます。
とはいえサバゲーには不要だからこそ、メインの部分を揃えるまで買わず、最後に実物で買って整える方が良いと思います……







①TMC 9022B Medical Blow-out Kit Pouch (MC)
LBTの有名なポーチのレプリカです。プレキャリかベルトの背面に着けるのが一般的です。
RGも使われていますが、TMCのラインナップには残念ながらありません。


②TMC Short Radio Pouch (RG)
DBTのユニバーサルラジオポーチに似ていますが、形状は微妙に異なります。FLYYEにも同タイプのものがあるので、メーカーはプレキャリに合わせましょう。
とはいえ、このポーチ自体はあまり使われていないので、やはりラジオポーチにはDBTの実物M4用マグポーチを使う方が無難かと。


③FMA Eleven10 TQ Case レプリカ
年代により異なりますがコヨーテ、RG、MCと使用例があります。
中に入れるCAT(止血帯)についてはレプリカもありますが、放出品店やヤフオクを探せば、実物の新品が同じような価格帯で入手できると思います。


④5.11 VTAC カフケース ― 実物
手錠用ポーチには手頃なレプリカがないので、買うならば選択肢は実物のみです。
こちらよりも好ましいギアはありますが、購入も容易で価格も安いとなると5.11製ぐらいしかありません。FDE以外にBKも使用されています。
CONDORのMA47カフケースのBKでもOKですが、理想を言えばDBTあるいはEagle、マルチカムならHSGIのシングルカフポーチが理想です。相場は5.11とも2,3千円の差しかありません。



【PTT(Push to Talk)】






①AS Type Dummy DUAL PTT ― AS Warrior Dual
現用FBI装備におけるPTTの決定版、Warrior DUALのダミーアイテム。GmanからSWATまで幅広く使用されています。装備や銃の組み合わせによっては絶対に外せない超重要アイテムです。

ダミーアイテムなのでヘッドセットや無線機と繋ぐことはできても、交信はできません。プレキャリが目立つLE装備においてはPTTが重要となるので、見た目や雰囲気を重視したい時はこちら。

(本体購入ページ)

2016年以降の装備ではキーアイテムであり、どうにも欲しかった筆者がDMM 3Dプリントにて誰でもいつでも買えるように企画したものです。

チャレンジキットなので説明文にある通り、自分で塗装や組み立てを行う必要がありますが、現地価格がそもそも10万円以上のものなので、冒頭で述べたようにレプリカはその価格差を補う努力が必要です。

固定方法は黒のタイラップなんかで大丈夫です。実際にそういう例があります。


②Emerson Silynx C4OPS (Classic) (TAN)
上記に対して、交信できるPTTがこちら。
使用例としては2015年よりも前が主流なアイテムで、現用となると下記のProと合わせても片手指の数も使用例がない古いギアです。現在のFBIにおいては、もはやイベント時の子供に遊ばせてあげる用のオモチャと化しており、FBI装備としては無線機を多用したい時の“サバゲー用アイテム”な位置付けです。

Z Tacticalにも同PTTのレプリカがありますが、リアルさはEmersonの方が圧倒的に上で、Z Tac製はオモチャ感が否めません。ただし、Emerson製は実物仕様のピンになっているようで、Z Tacのヘッドセットには対応していません。
TCAのCOMTAC Ⅲなら一応使用できましたが、ヘッドセットがZ Tacならば、どのみち使用できないので①を選ぶ方が無難でしょう。


③Emerson Silynx C4OPS (Pro) (TAN)
こちらは上記Classicの後継型のレプリカで、解説としてはClassicと同様ですが、Classicと比べると使用例の少ないギアです。
使われているには使われているので、使用していても変ということはありませんが、いずれにせよ現用装備としては古めなギアとなります。


年代の特徴が表れるアイテムで、装備の説得力に大きく関わるので、きちんと目指す装備に合ったものを使用することがポイントです。



【ヘッドセット】






①TCA COMTAC Ⅲ
国内ではあまり流通していませんが、SWATが使用するヘッドセットでは鉄板とも言えるコム3のレプリカです。TRI(TCAの旧名)製でも大丈夫です。

Z Tacにもレプリカがあり、価格も同程度ですが、リアルさは段違いでヘッドバンドも謎の迷彩柄ではなく革となっています。
そして、現在では同じ価格帯でTAC-SKYという新たなブランドも加わり、こちらはジェルパッドやPTTも付属したりとバリエーション豊か。今買うなら先に上げたTCAよりもTAC-SKY製のほうがオススメです。Amazonでも買えますが、デュアルモデルでなくシングルモデルで買うように注意して下さい。

ど〜〜しても購入が難しいなら妥協してZ Tac製コム3でもいいですが、間違いなくTAC-SKY製を買い直しているあなたが想像できます。

以下に一応使用例のある他のヘッドセットも記述しますが、晴れてコム3がレプリカ化された今、あえての外しでもない限りコム3以外の選択肢はないと思って下さい。


②Z Tactical COMTAC Ⅱ
コム3のレプリカが売ってるなら、それ以外は買わないで下さい。在庫がない等のやむを得ない場合や、特別な拘りがある場合の選択肢が②③④です。

Z Tac製を買う場合はロゴはリアル化ステッカーを使用して隠しましょう。大抵このステッカーが付属した状態で売っていますが、稀に付属していないことがあるのでご注意を。
これがないと“ レ プ リ カ ”な主張がキツいです。


③Z Tactical COMTAC Ⅰ
使用例はほとんどない。とにかくZ Tacのロゴは隠しましょう。クソダサいです。


④Z Tactical Sordin
使用例が少なすぎて特筆することもないです。



【ホルスター】






ホルスターは自分の大切な愛銃を守るためにも、銃がすっぽ抜ける危険のあるレプリカ製品はオススメしません。実物の7TSホルスターは1万円もしないですが、自分のハンドガンがどうなろうが構わず、それでもケチるなら以下の超絶ビミョーな選択肢があります。





①TMC 6X77 QLS Holster Set (BK)
現用装備を代表するギアの1つであるサファリランドの7TSホルスターの代替品として、こちらを選定しました。ハンドガンがグロックの場合の選択肢となりますが、ウェポンライトとの併用はできません。

ホルスターそのものは7TSとは構造も違う全くの別物ですが、ユニバーサルベルトループ(UBL)に加えてQLSキットのレプまで付属し、雰囲気だけは似ています。

7TSの使用例はFDEカラーが多いですが、BKも使用されているので問題ありません。黒なら装備の雰囲気で誤魔化しも利くのが良いですね。
また、QLS仕様により別売のレッグシュラウドを購入すれば、レッグホルスターとしても使用できます。

とはいえ、さすがに形状が違いすぎるので、紹介こそしましたが、こんなものにあなたの貴重な軍資金を使わないで下さい。急ぎで買う必要もないので、そのお金は貯めてサファリランドの入園料にしましょう!


②NB Safariland 6005 Type with Flashlight (BK)
LE装備では定番のレッグホルスターのレプリカです。上記に対してグロックにウェポンライトを併用することができます。

また、6005なのでビューローモデル(1911)での使用もできるため、1911しか持っていないという方や、1911の方がグロックよりも好きという方はこちらを選ぶと良いでしょう。



【ヘッドギア】






①FMA Sentry Helmet (FG)
オプスコアのセントリーはFBI SWAT装備の鉄板中の鉄板なヘルメット。米国内でも他の特殊部隊では滅多に使われていないFBIならではのアイテムなので、装備を引き締める非常に重要なポイントとなります。妥協せずに必ず入手しましょう。

ちなみに実物にしてもレプリカにしても、色はフォリッジグリーン(FG)で合っています。オプスコアにRGカラーはそもそもありません。


買ったあとはダサいシュラウドの黒いパーツとサイドレイルのスイベルを必ず取り忘れないように!!

これらのパーツは実物では別売りで、使用例を見つける方が難しいレベルです。要はウ○チです。
取り付けたままにしておくのは、頭に鳥のウ〇チを乗っけているようなもの。



(ゴミをセットで売りつける悪徳企業FMAを許すな)



黒いパーツは取り外しレバーを押しても、爪が長すぎるようで非常に硬くて取りにくいです。レバーを押しながら、マイナスドライバーで下部の爪を更に押し込み、壊す勢いで力強く取って下さい。
シュラウド自体は金属製で丈夫ですし、そのパーツ自体はそもそもゴミなので、むしろ壊して廃棄していいレベルです。


さて、ゴミを捨てたらもうひと手間!

今度はスケルトンシュラウドを別売りの旧型VASシュラウドに交換して下さい。
FMAからソックリ刻印の金属製のレプリカが販売されています。(国内になければメーカー直買)





残念ながら最初に付いているスケルトンシュラウドは使用例がないのです。肝心なところのツメが甘いうえにゴミを搭載して、余分にパーツを購入させるやり口はまさしく外道(でもモデルアップしてくれたことには感謝してますよ!)


ちなみにここまで来て「シュラウドぐらいはいいや」というのは一番残念感が滲み出るので、せっかくここまで集めてきたなら、最後まで気を引き締めて揃えましょう。
ヘルメットを買う余裕があるということは、あなたの装備は完成間近なんですから!


ここまでやって余裕があるのなら、いや、ここまでやったのであれば更にもうひと手間加えて頂きたいです!

全体的なデフォルトの色味が非常に残念なのもFMAレプリカの難点です。これを正すためのスプレー吹きをしましょう。

ヘルメット全体はインディのフォリッジグリーン、サイドレイルはタミヤのTS-28(オリーブドラブ2)を吹いて下さい。





シュラウドは塗装不要で、シュラウドはFGなのにサイドレイルはODというのは、これで問題なく正解なので、シュラウドは塗らないように注意しましょう。全く知らない方のために念のため言いますが、サイドレイルのネジも塗らなくていいです。

こだわるなら実物の表面のツブツブを再現するためにストーン調スプレー等も事前にやるといいと思います。



(Before)


(After)


全体的に白っぽく薄いグレーな色味だったのが、緑っぽさが増した実物に近いFGカラーとなります!!





スプレーのコツですが、接射せずに遠くから薄く、少しずつ吹いていくとベタ塗りにならずいい感じになります。



……ちなみに、装備の知識が少ない方が間違えやすいのですが、サイドレイル付きMICH2002などはセントリーとは完全に別物なので間違えて買わないように気をつけて下さい。この買い間違いはシンプルに勉強不足なので、今後は慎重に購入していきましょう。





何を買うにも、実物の仕様と10回くらい見比べれば失敗するリスクを低減できると思います、


②Emerson FAST Ballistic Helmet (FG) + ARC Rail
セントリーの妥協案的なところではありますが、バリスティックも一応使用例はあります。パッと見が似ていても、側面が大きく異なるマリタイムは別物なので十分に気をつけて下さい。

バリスティックの使用例はどれもARCアダプターと併用がされており、ヘッドセットの上からヘルメットを被るのが頭の大きさ等から難しい隊員などが特別に使用しているものと考えられます。

バリスティックを使用する場合はFMA等のARCアダプターも併用して説得力を持たせる必要があります。
ヘルメット本体は色味からFMAでなくEmersonを選定しましたが、可能ならセントリー同様の塗装等のひと手間を加えておくのが望ましいです。


③Emerson Hybrid Helmet Cover (MC)
セントリーにもう少し現用感を出したいという方はファーストスピアタイプのヘルメットカバーでマルチカムを取り入れてみましょう。
レプリカ特有の赤みがかったマルチカムが気になりますが、実物の4分の1の価格なので我慢。レプリカのカバーも色々な種類がありますが、どうせなら使用例のあるものを使用したいところ。別タイプの製品と間違えないように。


④Baseball Cap (Coyote/RG/MC etc.)
SWATは特殊部隊ということからヘルメットを使用するのが基本ですが、2016年は珍しくキャップの使用例もそこそこありました。ヘルメットだと蒸れる夏場のサバゲー用に1つあっても良いと思います。
FBI装備用にキャップの購入を考えている場合、採用や使用例のあるものならともかく、レプリカ等で済ませるつもりならば、変にサバゲー用のベルクロベースのあるものより、その辺のホームセンター等で売っている無地のキャップの方が逆にそれらしく見えたりします。
FBIの場合、キャップは大抵自費での購入となっており、一部地域では隊員らで揃って民間企業に依頼をしていたり、あるいはMil/LE用ですらない市販品を使用しているのがほとんどです。

ネットで買うにしても1000円で足りるようなもので十分なので、安く済む分ヘルメットも入手しておきたいところです。


ヘルメットのサイズは、自覚しているレベルで頭の小さい方はM/Lを、そうでない方はアジア人に最も適していると言われるL/XLのサイズで購入することをお勧めします。
ヘルメットが小さいと最悪ヘッドセットが併用できなくなる可能性があります。そういう場合はARCアダプターの出番ですが…… (Sentryでも併用例はあります)

一応ですが、あえて他の方との差を出したいのであれば、MICH2000(OD)という選択肢もあります。
実は現用装備でも使用例がありますが、小物使い等が上手くないと難しいスタイルなので、素人にはオススメはしません。

とにかくヘルメットの『黒い塊』と『スイベル』はゴミでしかないので、『必ず取り外して』下さい!!!!



【コンバットアパレル】
SWAT装備をSWAT装備たらしめる一番の要素が、これらのコンバットアパレルです。
現代の特殊部隊では主流となっている戦闘服で、シャツは一般的なBDUと違ってトルソーが通気性の良い伸縮素材になっており、またパンツはニーパッドがズレないインサート仕様になっています。
今やコンバットアパレルは様々なメーカーが手掛けていますが、FBIでも使用例がダントツに多いのはやはり元祖CRYE(クレイ)製です。

CRYEの実物は上下で最低5万円はすると思えば、レプリカは上下で1万弱なので、かなり安いほうだと言えます。ケチって¥3000のBDUとかはやめましょう。







①FFI G3 Combat Apparel (RG) + CRYE Airflex (実物)
RGのFBI SWAT装備がしたいならば、現在の選択肢はこの一択です。色味は感動するくらい実物に近く、この色味のクオリティは②も同様です。

G3は第3世代型を意味し、比較的新しいモデルなので、FBIではRGでG3が普及する前にマルチカム化したため、G3はマルチカムのほうが広く普及している型になります。(RGではG2のほうが圧倒的に使用例が多い)
そのためRGのG3の使用例は少ないですが、FFIはG2のRGを作っていないので仕方ありません。

G3は特徴として、肩のベルクロが2本のテープになっていたり、マルチカムにおいてはパンツの膝伸縮部分の色も同色になっていたりします。

最も注意しないといけないのは、標準で付属するパッドがグリーンでなくブラック(黒)ということ。これはかなり痛手で、黒は使用例がないうえに目立つので、そのまま使うと超絶ダサいレプリ感Max装備になります。
良くも悪くも本体の色味が良いので、Airflexと呼ばれるCRYE製の実物のニーパッドのグリーンを合わせて購入する必要があります。(価格は約¥7000)

RGで集めたいならば、ここは代用が効かない部分なので実物を買う覚悟をして下さい。ここまで走ってきてニーパッドごときで妥協は勿体ないです!


②FFI AC (G2) Combat Apparel (MC)
マルチカムのSWATをやるならば、第2世代型であるG2のレプリカを同じくFFIが出しています。G2はアーミーカスタム(AC)と呼ばれることが多いので、こちらの名前で覚えておくと良いでしょう。

ちなみにこちらはパッドもカーキなので、実物に変える必要はありません。また、多くの特殊部隊で今でも現役なので、他装備への流用もしやすいです。


③TMC G3 Combat Apparel (MC)
マルチカム化してからの、特に2018年以降のより最近の装備をするならG3の使用例が圧倒的に多いです。
PTTもWarriorにしたりと、最新に拘りたいならG3MCがオススメです。


装備の年代や方向性を決める重要なポイントなので、よく考えて選びましょう。



【私服】




FBIにおける私服装備は、主にジーンズにTシャツ姿のことを指します。

ちなみにFBIにも実は制服があります。制服というと警官のような格好をイメージするかと思いますが、FBIでは5.11製の各種カーゴパンツ(色はカーキ)とポロシャツ等を正式な制服として採用しています。
制服といえど上下それぞれ複数のモデルを採用しているので、上記のようなスタイルならば、写真に映っている複数の捜査官の格好が多少バラバラでも大抵それは制服であると思ってください。

なので、それ以外となるとジーンズとTシャツくらいしか私服装備にあたる格好がありません。





Tシャツの色は白やグレーがベストかもしれませんが、赤や緑など派手な色を着ている人もいます。まあ、まさか休日に呼び出されると思わずに着てた服ですからね。

当然コンバットアパレルへ着替える間もなく呼び出された訳なのでニーパッド等はありません。どのみち紐で締めるタイプのニーパッドは私服と組み合わせると見た目も弱々しいうえにダサいので、そんなに私服装備でやりたければニーパッドは我慢して下さい。「オシャレは我慢」です。

いずれにしても私服は当然「採用している」訳ではないので、とても『装備』とは言い難いです。なるべくコンバットアパレルを買うまでの繋ぎやサバゲーを純粋に楽しみたい時にする程度に留めましょう。


何なら勘違いしてはいけないので書いておくと、「私服LE装備」とは、『プレキャリを着ているせいで袖ぐらしいか情報のない “現地の市販品” を、たまたま運良く見えた柄やロゴ、質感から特定し、ネットショップで同じ服を輸入ができるものなら輸入して着る装備』です。

意識高めに集めてる人に「私服装備」をやっている人が少ないのは地獄の煮えたぎる沼だからなのです。私服LE装備は超高難易度なので潔くコンバットアパレルか、5.11の「制服装備」が無難かと思います。



【FBIパッチ】






①T.P.LABO FBI Patch Panel
DBT製パッチパネルのレプリカで、RGの下地に黒文字または黄文字、BKの下地にRG文字の3種類が主なバリエーションです。好きな配色のものを二枚一組用意して、プレキャリの前後に貼ります。
同タイプのものがエスグラにもあり、お手頃で完成度も高いのでオススメ。


②Le Enforcement FBI SWAT 2015 ver. Patch
現用装備で使われる盾型のFBI SWATの部隊章で、2015年以降の現用装備でのみ使用できます。
防炎素材を用いて、その辺の安物や刺繍屋の物と比べてはならないレベルの、完璧な色味とサイズ感、再現性を持っています。尚このパッチは当ブログでの限定生産品です。
(再販希望のコメント受付ています)


③Le Enforcement FBI SWAT Old ver. Patch
こちらは2012年から使用されている古い丸型の部隊章ですが、こちらも上記に加えて現在も使用されています。
こちらも限定生産品で、安物とは比べ物にならないハイ クオリティ品ですが、現在は販売を停止しております。
Filterから同様のパッチのレプリカも出ています。


④T.P.LABO Field Office Call Sign Patches
所属する支局の略称を表しており、画像の場合はロサンゼルスの略称となります。
LBTフォントかつ蓄光で再現性が高いです。
本職が使用する、このタイプのコールサインパッチには刺繍でなくIR版もあり、IR風ならば家庭用プリンターと透明なテープ、100均のマジックテープ等を駆使すれば安価に自作できないこともないです。もちろん見た目は安っぽいですが。


このほかFBIではパッチのみ唯一放出品が数多くあるので、それらのパッチを海外コレクターから購入してみるのも良いでしょう。



このほかFBI SWAT装備必須のアイテムが“支局章”です。





支局章は各支局の部隊ごとに独自のデザインが使われているパッチで、FBI SWATの“〇〇支局に所属している”ということを表すパッチです。

部隊章とセットで必須のアイテムですが、レプリカもなければ実物も非常に希少でまず手に入りません。

……という訳で「ならば作るしかあるまい」と、筆者はいくつかの製品を企画化しております。

《物販ページ》
https://tempurale.booth.pm/

基本的に再生産は滅多に行えない品ばかりなので、在庫のあるうちにチェックしてみて下さい!!



【その他パッチ】




①T.P.LABO Call Sign Patches (FBI) (BK/RG)
FBI SWATが使用するVナンバーでない特殊なコールサインのパッチです。
普通のタイプの使用例が多いですが、画像のようなリバーシブルタイプも使われています。


②US Flag Patch (刺繍/IR)
ヘルメット用とコンシャツ用の最低2枚が必要です。貼る際は『星条旗の星側が前方になる』よう向きに注意しましょう。
刺繍とIRのものが使用されており、両タイプともレプリカは充実していると思いますが、購入するなら使用例の多いIRのODが無難かと思います。
こちらも自作で十分かもしれませんが、自作パッチは基本的に装備が超絶安っぽく見えてしまうので多用は避けましょう。


あまり多くの種類のパッチを盛り込みすぎないように気をつけましょう。変にシン ブルーライン等を貼ったりすると、かえって『サバゲーマー感』に溢れてしまうので、どうしても物足りないならば血液型パッチに留めておくことを推奨します。



【アイウェア/ゴーグル】
大切な目を守るアイウェアにレプリカを使うのは正気の沙汰ではありませんが、まあ失明したらしたでOKな人はレプでもいいかもしれません。





①ESS CROSSBOW (実物)
クロスボウは米軍放出品が非常に安く売っていたりします。目は一生モノですし、良いものでしっかりと守りましょう。
サバゲー用として安全保証のないレプリカを使うのは非常に危険です。


②ESS Profile NVG (BK/TAN/FG) (実物)
サバゲー時にメガネをかける方はゴーグルを。こちらも米軍放出品であれば、比較的に安く入手できます。
単純にヘルメットの飾り用としてならばレプリカでも問題ないと思いますが、そもそもFBI SWATはゴーグルを基本的に使用しないので、あえて買う必要はないかと思います。


③Oakley M Frame 2.0 Type Sunglass (レプリカ)
オークリーのMフレームのレプリカです。
1000円程度なので写真撮影用には良いかもしれませんが、実用には全く向いていません。
一生モノの目の保険がたったの1000円ちょっとで良いと本気で思っているなら、サバゲーにも使えないことはないと思います。
とはいえ実物でも放出品ならそれなりに安く手に入ります。


以前に③を貰ったことがあるのですが、既に実物のシューティンググラスを持っていて不用だったので、耐久性のチェックを兼ねて試し撃ちしてみたことがあります。
すると2,3発撃ち込んだところで、たまたま1発がフレームに当たり、一瞬で砕けてしまいました。

やはりレプリカのアイウェアでは安物買いの銭失いどころか、銭で済まないこともあり得ます。サバゲーでレプリカのアイウェア使うなら、少なくとも日本遊戯銃協同組合の検査を合格したものを使用しましょう。
この点においては、やはり実物に勝るものはないと言えます。



【フットウェア】
靴やアイウェアはこの業界でも一般的に実物がよく推奨されていますが、これらは高価なものを買う必要はありませんが『自分の身体を預けられるもの』を使用したいところです。





①Merrell Moab Mid (Dark Tan) (実物)
別に軍用品ではないので、実物という表現はどうかと思いましたが、とにかく使用例もあって安価なトレッキングシューズはこちらです。


②TMC ASOLOタイプ Fugitive
本物は廃版となっているため、現行の装備では見かけなくなりましたが、アゾロのレプリカが何気にTMCにあります。
思いっきりTMCロゴが入っているのが難点です。


③NB タクティカルブーツ (TAN)
ミリタリースタイルなTANのブーツもいくつか使用されています。トレッキングシューズと比べるとレプリカが多種あるタイプです。


靴も挫いたりする危険を考えると、せめて安価なメレルのトレッキングシューズを使用するのが無難です。レプリカはソールも剥がれやすいです。



【グローブ】
グローブは単純な使いやすさ的問題で、実物を使用しているエアソフターが多いように感じます。
実物のメカニクスやPIGなんかはレプリカのグローブと値段も大差なく、現用装備感も増すので、実物装備の入門には良いかもしれません。





①Oakleyタイプ Pilot Glove (BK/TAN)
レプリカとなると、オークリータイプしか選択肢がありません。

ちなみにこのパイロットグローブですが、Amazon等で実物と称してレプリカが売られていることがあり、冗談抜きの詐欺被害にあっている方がいるので気をつけて下さい。実物で同じ価格帯の似た系統ならWiley-XのCAG-1のほうが使用例も多いので、オススメです。



【小物】




①FBI バッジ (楕円形ケース)
たまにベルトやレッグホルスターに取り付けて使用されています。
LE装備というとバッジが必須みたいな空気がありますが、SWATの場合は正直必要はありません。あるに越したことはないですがね。


②Dummy PVS-15
夜戦をしに行く時に写真撮影用に持っておいて損はないと思います。
とはいえFBI SWATは夜の出動でもNVGをもって行かないことがあるので、無くても大丈夫です。

書いた後に思いましたが、PVS-14のほうがFBI SWATでの使用例は圧倒的に多いので、やっぱりこちらにして下さい。最近は実際に使えるレプリカもあります。


③Emerson C-A-T (Red Tip)
CATのレプリカはありますが、放出品なら新品でも値段が大差ないので、レプリカを買うのは逆に勿体ないです。(大体2000円位)
固定するためのBFGのTourniquet NOW!は、実物とはいえ2000円程度なので、そんなにCATを着けたいなら惜しまず購入しましょう。
大抵ポーチに入っていて見えないものなので、無理に買う必要はありません。


④NITE-IZE S-Biner (実物)
FBI SWATが使用しているカラビナの中で、頑丈で使いやすく、安価なのがナイトアイズ製。
これも実物という言い方はちょっと違う気がしますが、使用例のある#4サイズでも数百円です。
カラビナは何かと便利なので、1つ持っておいても良いと思います。


この辺の小物は正直どれも必要ないので、お好みで加えて下さい。
ひとまずは小物よりもPTTやパッチ等の『重要かつ目立つもの』を優先しましょう。



【Colt M4 FBI Custom】
東京マルイ 次世代 M4A1 SOCOMをベースに、FBIの使用するカスタムM4の再現例を紹介します。





・PDI 11.5 inch バレル
・KAC フォアグリップ (BK) (実物)
・純正 ストック
・次世代 SOPMOD用 RAS
・マルイ スイベルリング
・NB Eotech 552
・NB WMLタイプ フラッシュライト (BK)
・LMTタイプ リアサイト


バッテリーはリポにするか、PEQ-15タイプのケースに収納するかで対応しましょう。
マルイ純正のケースを使用する場合、PEQ-15サイズにし、それに入るサイズのニッ水を買うのがベストです。
また、再現は次世代M4シリーズであれば、いずれも可能です。(どのストックも使用例があります)


ハイダー、ストック、グリップをブルーやオレンジに、マガジンをイエローに塗装してトレーニング仕様にするのも面白いかもしれませんね。






ここまでの上記の解説が “旧カスタム” で、基本的に現用まで年代を問わず使用できる無難な仕様です。


“新カスタム”や“現用カスタム”と言える最新の仕様は、主に2015年以降を装備のベースにしていれば使用できます。





現在は次世代だけでなく、M4 MWSでも再現可能です。詳しくは以下の記事をご覧下さい。
(最新のFBIカスタム例)



【ハンドガン】




①東京マルイ Glock22
最も使用例の多いハンドガンです。基本的には付属のフラットタイプのバンパーに変えた方が良いです。
例外として2017年カスタムならばエクステンデッドマガジンの使用例はそれなりにあります。
2017年カスタムを再現するならGen4フレームに交換し、同社製G17を持っていれば、G17に付属するサイト一式をG22に移植します。
特にGen4フレームはFDEが理想的ですが、なかなか出回っていないのが難点です……



実物のみですが、FDEのビーバーテール バックストラップがあると更に良いです。


②WA FBI Bureau Model
今や入手の難しいレアアイテムですが、マルイのMEU用のスライド等があるので、ビューローモデルの再現は不可能ではありません。
サイドアームなので、そもそもあまり使わないことを考えれば、マルイのMEUそのままでも良いと思います。



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【まとめ】

これらを参考にすれば、FBI SWAT装備をはじめるのに必要な土台はできあがるかと思います。

とはいえ装備を全身一式を揃えるとなれば、相当なお金がかかるのは当然のことです。かといって装備はケチると、めちゃくちゃ安っぽい見た目になります。
だからこそ『無理せず計画的に集めていく』ことが大切です。


少なくとも銃抜きで最終的に最低でも15万円は使うことになると思います。あくまで“最低”なので、スタートラインに立つまでが15万円ということです。

「装備なんてそういうもの」だと納得できる方は大丈夫でしょうが、これを高いと思うなら無理に装備をはじめなくても良いと思います。
また、これ以下で抑えるというのは「揃いきらない」または「揃ってもチープな外見」と中途半端な装備にしかならず、しっくり来なくて売り払うのが関の山です。

私とて装備がそれらしくなるのに1年、完璧な形で揃うのに2年以上掛かっています。もちろん実物で集めているのも理由ですが、それにしてもこれは他のどの『装備』を集めている人も同様のことではないかと思います。


レプリカは安いのが最大の利点ですが、どうしても見た目の安っぽさが全面的に出てしまうため、ある程度は年代や部隊(支局)の方向性を決めて、一貫性のある装備にした方がレプリカでも更にそれらしく見せられるはずです!
(年代別 装備のポイント)



せっかくお金をかけて装備を買う訳ですから、拘りを持って、装備を楽しみながら集めましょう!



【筆者紹介】
テンプラ (Twitter: @tempurale)

2014年から現在まで毎日FBIの装備を調べ続けています。自称FBI装備に世界一詳しい人。

このブログの他の記事と、Twitterのフォローもヨロシクな!!  


Posted by テンプラ  at 21:49Comments(5)LE装備装備紹介

2015年11月23日

【LE装備】FBI SWAT 編 銃

★リエナクター向けの記事です

銃火器編

(FBI SWAT装備 リスト)




【ライフル ― 基本情報】
FBIではColt M4のカスタム品を使用している。







2016年頃を境にカスタムの仕様が大きく変わったため、それまでの仕様を『旧カスタム』、仕様変更後を『新カスタム』(あるいは『現行カスタム』)と分けて呼ぶことにする。

カスタムの違いはハンドガードの種類を基準に判断することができ、旧カスタムはいつ頃から使用されていたかは定かではないが、M4らしい4面レイルのハンドガードが使用されている。
対して新カスタムはフリーフロートの現代的なARの外観をしている。


具体的な違いは後述するとして、まずは両カスタムにおける共通事項を確認する。



《バレル》
FBI SWATのM4はCQBバレルよりも少し長い11.5インチという絶妙なバレルレングスで基本的に統一されている。この長さはM733コマンドと同じ長さで、LE系特殊部隊では多い特徴である。







一般的な14.5インチバレルのSWATにおける使用例がない訳ではないが、やはり11.5インチバレルがほぼ全てと言える。
特に14.5インチバレルは射撃訓練及び市民アカデミーでの使用がほとんどで、訓練用やGman用と考えた方いいだろう。







14.5インチバレルの場合は、通常のM203用のへこみがあるMilitary向けバレルと、それがないLE向けバレルと二種類あるが、例としては後者の方が多数である。
(M203を使用する訳ではないので、特にそこに理由はなく、納品時の仕様の問題かと)

現行のカスタムになってからも使用例はあるが、いずれにしても14.5インチバレルの使用は非常に少ない稀な例であることには変わりない。


《フレーム》
はじめに解説した通りColt製を使用しているが、ワシントンの部隊でのみ訓練時にBushmaster製が使用されているのを確認している。







これはあくまで同部隊における『訓練用』に過ぎない話なので、やはり通常使用のM4はColt製である。

刻印は新旧ともに定番の馬の刻印で、現在の新しいデザインのものではない。また、特にFBIへの納入品を示す刻印等もない。
(例外として稀に無刻印フレームもある)


新カスタムではODのロワーの使用例も確認されている。(SMR併用時)







いずれにしても稀な例なので、そういうものもあるという程度だ。



《塗装》
FBI SWATはLEにしては珍しく銃器を塗装していることが多い。







塗装の例自体は古くから現在に至るまである。

訓練時においては、訓練用にわざわざ蛍光色で塗装をしたハンドガードやストック、マガジン等を用いることがある。







訓練用塗装は部隊(支局)により様々で、訓練用でも塗装をしていない場合もある。




【ライフル ― 旧カスタム】
旧カスタム(Old Custom)は前述の通り、いつ頃からあるものかは定かではないが、2000年初期には存在しており、当ブログで扱う近代的な装備になる直前のBDUがODの頃からも使用されている。







新カスタムへの更新により、2017年には訓練以外での使用はほとんどなくなり、その訓練でも使用される機会は減ったため、現在では市民アカデミーで見かけることがほとんどだ。
しかしながら、僅かなパーツ交換こそあれど現在でも使用されている例はあり、新カスタムのパーツ構成においても外見こそ変わるが大きな影響を与えているのは間違いない。


旧カスタムを構成するのは主に3つの要素である。
・ハンドガード (Sure Fire ― M73)
・マウント (Rock River Arms ― Dominator 2)
・光学機器 (Eotech ― 512/552等 各種照準器)

新カスタムと違って、きちんとFBI独自のパーツ構成になっており、「FBIのカスタム」というのがわかりやすい王道の仕様と言える。



《ハンドガード》
フラッシュライトで有名なSure Fireの『M73』というハンドガードを主に使用している。
旧カスタムというだけあり、このM73は現在は廃版となっている。







パッと見ではナイツのRAS等にも見えるが、放熱溝や固定方法が違うため、それらとの違いは非常にわかりやすい。
訓練時にはブルーやオレンジに塗装されていることもある。

SWAT用やGman用を問わず、旧FBIカスタムはほぼ全てがM73だが、極めて稀な例外としてはKACのRAS等も使用されている。







このほか訓練用でM73以外のものが使われている例もあるが、いずれも使用例としては1割にも満たず、あくまで例外に過ぎないところだ。

いずれにせよ旧カスタムを構成する1つ目のパーツはM73である。



《マウント》
旧カスタムを構成する2つ目の重要パーツは、一見するとLMTのリアサイトにも見えるこちら。







Rock River Armsのリアサイト一体型ライザーマウントの『Dominator 2』(通称:ドミ2)である。

説明文にある通り、FBI SWATの要望を受けて開発されたもので、Eotechホロサイトを僅かにかさ上げし、レーザーデバイス等によりレティクルが見えなくなるのを防ぐことができる。
そのうえアイアンサイトでも照準可能だ。


残念ながら、こちらも現在は廃版となっている。

このマウントについては代替品としての例外ではなく単純に併用する光学機器により使用されない場合がある。
ひとまず旧カスタムとしてはM73かドミ2のどちらかが使用されていれば、それに当てはまるだろうが、やはりM73との「2つで1つの旧カスタム」というのが正しいだろう。



《光学機器》
ドミ2がEotech用ライザーマウントとして設計されているので、3つ目の構成パーツ、旧カスタムを締める1品がEotechのホロサイトだ。

旧カスタムとしては、Eotechの512または552が主に使用されている。
もちろん例外もあるが、旧カスタムにおいては稀な例のため、重要な3パーツの1つとしてはEotechに他ならない。







M73とドミ2については「コレ!」と決まっているようなものだが、Eotechについては512等が多くを占めているというだけで、同じEotechでも様々なモデルが使用されている。


2015年にEotechの一部製品が温度変化により照準が狂うという問題が発覚すると、丁度新カスタムへの更新時期と重なったこともあり、ドミ2にEotech以外の光学機器が使用されている例も散見された。







FBIも国内での活動が基本ながらも、この問題を大きく捉えており、後の新カスタムに影響を与えることになったが、実際のSWAT隊員たちは特に気にせず使う人はEotech製を使用し続けた。

また、理由は定かではないが『旧』カスタムとは言うものの、現在でもそれを使用している隊員もおり、それらの隊員が単純に時代に沿った光学機器を使用していることもある。



いずれにしてもオールドスクールなカスタムではあるが、現在でも少なからず使用例もあり、人気のRG装備期から幅広い年代に対応したカスタムであるため、FBI装備の再現には入門向きのカスタムと言えるだろう。

装備全体と銃器(カスタム)の年代の整合性は装備再現における重要な要素だが、肝心なパーツが廃版ばかりで今から集めるには厳しいものがある。しかし、それがFBI装備の現実でもあるのが難点だ。




【ライフル ― 新カスタム】
2015年頃から2017年にかけてFBIはM4の近代化改修を行いはじめ、これによりM4の外見や仕様が大きく変わったため、明確に新旧と区別することになった。(新カスタムへの移行は2017年で完了)







旧カスタムは構成する3点のパーツから判断していたが、新カスタムについてはハンドガードのみで判断可能である。
簡単に言ってしまえば、新カスタムはハンドガードがフリーフロート化しただけだからだ。

しかし、この変更は単にパーツだけの話ではなく、扱いにおいても現代的な使用ができるようになったため、旧カスタム以上に個人ごとのカスタムの幅が広がった。

また、ハンドガードの変更に伴いフロントサイトが固定式でなくなったため、Dominator 2による光学機器のかさ上げが不要となり、同パーツが使用されなくなったのも外観の印象を大きく変える一因となった。



《ハンドガード》
フリーフロートのハンドガードを採用したのが新カスタムな訳だが、旧カスタムは例外を除きM73の一択であったのに対し、新カスタムでは二種類のハンドガードが正式に採用されている。

1つ目はTroyのAlpha Rail 9"だ。







バレル(11.5")に適した9インチサイズで、市販のものと同様である。製品としては2カラーで展開されているが、FBIではブラックのみ使用されている。

Madbull等からレプリカが出ているTRXと似て見えるが、AlphaはTRXのように専用バレルナットを使用する必要がなく、固定方法も異なる。


本格的に普及したのは2016年からだが、大半の装備において先駆けて使用をしているワシントンの部隊では、2013年に既に使用例があった。







特にAlphaは後述のSMRよりも先に導入されたこともあり、2015年頃からの銃器含む装備更新の波に飲まれ、多くの隊員が従来のパーツを流用し、旧カスタムからの扱いを大きく変えようとしなかった。







M900やレディマグ、GPS02等のフリーフロートのハンドガードと併せるパーツとしては、一般的に見ても珍しいカスタムの仕様で使用している隊員も現在まで少なくはない。
(もちろん各種アングルグリップ等を使用し、現代的な仕様にカスタムしている隊員もいる)


また、新カスタム更新後も14.5"バレルの使用例があり、これらにはAlpha 13"のFDEが同色のアッパー及びTA31-ECOS-RMRのセットで取り付けられている。(バックアップサイトはない)







これまで実際の出動で14.5"バレルの運用はほとんどなかったが、近年のテロ増加や近接戦闘用のパトロールライフルと長距離射程のスナイパーライフルとの間を埋めるマークスマンライフルがなかったため、これらの理由から運用されるに至ったのではないかと予想する。

またFDEカラーでアッパーごと支給なのは、付け替えの利便性と識別のしやすさが理由として考えられる。

いずれにせよ、このマークスマン仕様が必要とされる状況や人数は極めて少ないため、使用例も少なく、正確なことは把握できていない。


続いて2つ目の現用ハンドガードがこちら。







Geissele SMR Mk4 10" Federal Modelだ。


フロント部に4面のレイルを備えた、Geisseleの定番M-LOKハンドガードのSMR Mk4だが、このFBIが採用するモデルは『特注品』で、通常のラインナップにない10インチ使用となっている。

大きさが近い市販モデルは9.5インチで、0.5インチとセンチで言えば1cm弱違い、もともと11.5"と短いバレルに合わせているため違いが際立っている。

色も特注品なだけあってOD(通常はFDEまたはBK)となっている。また、BK版もある。

そして、市販品でなく特注品であることを強調するように専用の刻印が入っている。







このSMR Mk4 Federal Model(略称:SMR)は2016年に確認され、2017でAlpha Railより遅れて普及しはじめたフリーフロートのハンドガードで、Alphaよりも後ということもあり、主に更新が遅かった地域で使用されている。(例外はもちろんあり)

そのためカスタムの方向性として、Alphaでは旧カスタムのようにGPS02等のゴツいフォアグリップの併用例も多く見られたが、SMRではアングルグリップ等の現代的なパーツのみで構成される。
(構造上GPS02等は向いていないため、カスタムの幅としてはAlphaよりも狭い)

M-LOKとはいえ特別それを活かしたパーツが使用されている訳でもなく、Alphaも含め新カスタムはなかなか軽量化以外の点を活かしきれていないのが現状だ。


念のためお伝えしておくと、HRTでは逆にTRXが使われていたりするが、AlphaやMk4は使用されている例がない。あくまでHRTとSWATは『全く別の部隊』なので装備も当然違うことに注意頂きたい。



《光学機器》
新カスタムになりドミ2が不要となったため、これまで半ばEotech縛りとも言えた光学機器の使用例が多種多様となった。

Eotechについては引き続き使用する隊員も少なからずいるが、新カスタムになってからはドットサイトが本格的に使用されるようになった。


何よりもドットサイトそして新カスタム更新への大きな理由となったのが、Eotechの温度変化により照準が狂う問題だ。
事の詳細については省くが、FBIはこの問題を受けてHRTでT-2を新規採用する運びとなった。
(T-2を採用したのであって、Eotech製品の使用を取り止めた訳ではない)

HRTに限定した話ならともかく、地域ごとで活動するSWATにおいては気温が極端に変化することは少なく、更新するほどの大きな問題にはならないはずというのが一般的な感覚だろう。
しかし、FBIは銃器や装備品の選定で軍の判断や規格を重要視する傾向があり、光学機器含め装備更新はこうした流れの中でのことだ。


前置きが長くなったが、新カスタムでも様々な光学機器の使用例があるなかで、特にスタンダードとなるのは新規採用された以下の二種類のドットサイトである。

1つ目はAimpointの『T-2 (またはH-2)』で、HRTに続く採用となった。










例外もあるが、主にDaniel DefenseのMicro Mountと併用されている。
また廉価版『H-2』の使用承認も得られており、こちらの使用例も多い。


2つ目はSig Sauerの『Romeo 4M』だ。










マウントは付属のハイマウントを使用している。

シンプルなドットサイトのT-2と違い、Eotechのような65MOA + 2MOAのサークルドットにも切り替えが可能で、T-1より優れている等の高い評価を得ているRomeo4シリーズの軍/警察向けモデルだ。

併用例は旧カスタム(2017年時)でもある。


2016年に採用を発表、2017年に競争入札を経て請負業者のTidewater Tacticalにより納品が開始され、同年後期から徐々に使用例が増えてきている。

Romeo『4M』はFBIの採用等で注目度や売れ行きも悪くはなかったはずだが、FBIへの納品完了から間もなく廃版となった。



また、フロントサイト及びドミ2がハンドガードの変更に伴い使わなくなり、フリップアップ式のバックアップサイトが併用されるようになった。







基本的にTROYのFolding Battlesights(HKタイプではない)が使用されているが、例外としてMagpulのMBUSを使用している例も稀にある。



以上ここまでが『新カスタム』を構成する基本的なパーツだ。
このほか新旧問わず定番のカスタムパーツや部隊ごとに特徴のあるカスタムが組み込まれ、新カスタムといえど仕様は多種多様である。

更新時期の装備や傾向を見るに、支給は新規支給でなく、パーツ交換による改修の可能性が高い。



新カスタム含め新装備もまた、装備のベースとなるプレキャリから銃まで収集が非常に難しい。
特に新装備、つまり年代を象徴するアイテムがこぞって民間販売がないものやレプリカが存在しないものばかりで、再現にあたってはこのM4に限った話でなく気合いと運と金が必要になる。




【その他 ― 新旧共通の定番パーツ】
ここまで新旧の違いを特徴づけるパーツを解説してきたが、続いて新旧関わらず合わせて使用されることの多いパーツを厳選して解説する。
(詳細は使用例一覧の記事にて)

また、ここで紹介するパーツ、そして一覧に記載されたパーツひとつひとつで特徴や運用例など更に語ることができるが、終わりが見えないので割愛させて頂きたい。



《フォアグリップ》
ここに記載したものと同じくらいに使用例があるパーツもないわけではないが、厳選するのであれば以下のものだ。







・Grip Pod System GPS02
FBIでは最も定番のフォアグリップのひとつで、旧カスタムから新カスタム(Alpha)まで長きに渡り愛用されている。

・Magpul RVG
主に新カスタムで使用されている。紹介はしたものの使用例はそこまで多くない。

・Magpul AFG2
新旧問わず使用例の多いアングルグリップ。

・FAB Defense PTK
何気に使用例の多いアングルグリップで、旧カスタムから新カスタムまで使用されている。使用承認を得ているパーツのひとつでもある。


《ストック》
定番のストックは大抵使用されている。旧カスタムではColtの標準型クレーンストックの使用が最も多く、また旧型ストックの使用例も適度に見られる。

また、やはりAlpha Railの新カスタムではこれらのストックの組み合わせもあり、Alphaの旧カスタム系パーツとの互換性の強さがわかる。







また、Magpulのストックも使用されており、特に新カスタムではCTRは欠かせないパーツの1つと言える。


《ウェポンライト》
StreamlightのTLR-1とINFORCEのWMLの2種類が主に使用されており、次いでSureFireのM600等の使用例が多いといった具合だ。







旧カスタムではTLR-1、新カスタムではWMLが定番のウェポンライトと言えるが、それぞれ新旧関わらず使用例はある。


《マガジン》
基本的には新旧問わずSTANAGマガジンが使用されているが、もちろんPMAGやTROYのBattle Magといったものの使用例もある。
特に新カスタムだからといってPMAG等の使用例も増加したりはしていない。




【ライフル ― まとめ】
《使用承認の考察》
カスタムパーツについては説明をかなり省略することにしたが、これらのパーツの多くはFBIでの使用承認を公に、または支局ごと?個人ごと?で受けて使用されているようだ。

FBIにおけるライフルは、パトロールライフルの位置付けとなっているようで、支給時は決められたパーツが予め取り付けられたもの、あるいは指定して取り付けたものが付属しているものとみられる。(特に新カスタムを新規に受領する場合)

Romeo 4Mが使用承認を受けた結果採用されたことや、FBIの内情を一部知る法執行機関職員の話、実際の運用体制を見れば充分考えられる。

Gmanは上記のような仕組みでライフルを持っている可能性があるが、SWATについては特殊部隊なため、パーツの使用承認や個人使用の許可が降りやすいのかもしれない。
いずれにしても基礎パーツが承認を受けて使用されているのは間違いなさそうだ。



《Colt LE6920-FBP1》
Coltの由緒ある製品のひとつにLE6920というモデルがあるが、これにFBI同様のカスタムを施したLE
6920-FBP1というモデルがある。

こちらは同じ仕様のものがGmanにおいて2016年に使用が確認されているが、FBIにおけるカスタムは改修という形で行われているため、Gman及びSWATも実際FBP1を使用している訳ではない。







説明文にはFBIの注文によるオーバーランのため販売されたとあり、これらの事情や実際の運用品から察するに、新カスタムへの改修をColtが代行した可能性が考えられる。
(SMRの発注には関与していないと思われる)

その際の余剰品から組み立てられたのがFBP1で、結局のところ採用品と何が違うかと言えばフレームが別物ということだ。
FBIのものは昔から使われているもので、パーツのみの改修品に対し、FBP1は民間向けの商品なため、もちろんフレームも新品かつ民間向けの刻印になっている。

ただ、FBP1としてFBIも購入することができ、もしかすると画像の銃もFBP1なのかもしれない。
(あくまでこの画像に限っての話)




【ハンドガン】
基本的にSWATで使われているのはこの2種類。


《Glock 22 Gen4》
BlackのGen4フレームで、ほとんどがSF X300またはSL TLR-1と併用されている。
ライトなしは一周回って2017年以降、最近の方がそういう運用例も見られる。










2016年後期から同じくGen4のFDEフレームへの改修がはじまり、ライフル同様それまでの仕様を旧カスタム、FDEフレーム化した仕様を新カスタムと区別できる。

実際のところ同じGen4フレームなのが、色がFDEに変わっただけなので、BKフレームでも新カスタムとなっている場合もあり、正確には2017年より前か後かの仕様の違いということになる。


新カスタムではビーバーテール バックストラップまたはHOGUE #17000、加えてエクステンデッドマガジンの使用ができるようになった。
すべて必ず使っている訳ではないが、多くの隊員がいずれか使用している。


2016年にFBIでG17Mの採用が決まったが、少なくともSWATはG22の使用を続けている。
G17Mは早期にトラブルも起きており、Gmanにしても実際のところどの程度運用されているかは不明である。

ただ、G19Mについてはアカデミーでは既に使用されており、Gmanの候補生たちが射撃訓練にて使用している。(とはいえSWATとしては未確認)



《SFA FBI Bureau Model》
Springfield ArmoryのFBI向けに作られた1911のカスタムモデルだ。
厳しいトライアルを勝ち抜いた名銃でもある。




(画像はBureau Modelと同型のProfessional Model)



2000年に入ってからSWAT/HRT向けに大量に納入され、Glock22が本格的に採用されるまではよく使用されていたという。




(現在のFBI SWAT)



FBI全体としてはとっくの昔に使用しなくなった拳銃だが、装備や銃の更新続く現在でも、45口径に拘る隊員が多数のG22に紛れて使用していることが稀にある。
とはいえ、その場合もほとんどが後から出たレイル付きモデルで、ウェポンライトとの併用がほとんどだ。本当に初期のレイルすらない仕様のものは更に使用例が少ない。




【サブマシンガン】
訓練等でのみMP5A5が使用が確認されていたが、近年では見かけることもなくなった。







SureFireのライトハンドガードにC-MOREだけと、M4と比べ随分と普通だ。




【スナイパーライフル】
FBI SWATのスナイパーである、FBI Sniperが使用する狙撃銃は3種類ある。


現在まで最もよく使用されているのはH-S Precisionのカスタム品だ。SWAT隊員らは“Custom Built”と呼んでいる。










BKがほとんどだが、近年MCの使用例も確認されている。塗装の例も多い。


続いて同社のHeavy Tactical Rifle (HTR)が使用されている。







実際のところカスタムビルトよりも前から運用はされているが、RG装備を本格的に使用する頃にはカスタムビルトの方がよく使われるようになっていた。


上記二種のボルトアクション式に加えて、SR25もスナイパーライフルとして運用されている。













サプレッサーを用いる点でも上記二種との差別化がされている。

昔は円筒ハンドガードのMatch Customとしての使用も確認されている。


特に2017年からの最新事情としては、カスタムビルトでさえ採用から長いためか、装備更新の一部として新たな狙撃銃も採用されている。







MDT社のLSS-XL Chassisを用いたカスタムライフルの使用が現在少しずつ確認されている。

まだ、最近の話なので使用例はこれから増え、そしてこれまでのボルトアクション二種が徐々に退役していくものと思われる。


いずれもスコープは昔からLeupoldの各種製品が使用されており、近年ではMark6の方が主流となっている。




【ショットガン】
定番M870の伸縮ストックとブリーチャー、2種類が使用されている。







どちらのカスタムでも、SufeFireのライト付きフォアエンドの使用例が多い。

SWATは主にブリーチャー仕様を使用し、それを扱う隊員はBreacherとなる。




【グレネードランチャー】
HK69の使用が各地で確認されている。





LEなので発射するのはスモーク等の鎮圧用弾頭であると考えられる。
また、現在でも運用されている。(2017年時点)



  


Posted by テンプラ  at 15:58Comments(0)LE装備解説/考察